医療法人社団 健昇会

皮膚科 小児皮膚科 アレルギー科

 疥癬

疥癬はヒゼンダニによる感染症で、ヒトの皮膚の角質層に寄生し発病します。










診断は
1.臨床症状
2.顕微鏡検査やダーモスコピー検査によるヒゼンダニの検出
3.疥癬患者との接触機会を含めた疫学
の3点を考慮して行います。

疥癬は確定診断(ヒゼンダニの検出)が難しい病気で、臨床より疥癬を疑い検鏡しても10箇所検鏡し虫卵が
1つみつかっただけのこともあります。
以前相模原病院で診察をしていたときは1~2ヵ月に1回疥癬の患者様を診察していましたが、
日本赤十字社医療センター移動後は半年に1回忘れた頃に外来でみる程度で地域性もあるようです。
確定診断をつけるために一番重要なことは、疥癬の疑いを持つことです。ここで重要なのは手掌の疥癬トンネル、
指間部、腹部、陰部の痒みの強い丘疹が重症です。

 治療

ヒゼンダニを殺すことを目的とした「殺ダニ剤」には、イベルメクチン(商品名ストロメクトール)内服や
クロタミトン(オイラックス)外用,イオウサリチル酸チアントール軟膏外用、ペルメトリン外用といったものが
あります。
その他かゆみを抑える抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤の内服が用いられます。
疥癬のライフサイクルは約2週間なので、湿疹様病変を生じても、虫体や卵が生存している間は、ステロイド剤は
原則使用しません。
角質軟化作用のある10~20%尿素軟膏(ケラチナミン軟膏等)の併用も効果的です。
角化型疥癬という重症疥癬では内服剤と外用剤の併用が必要になります。
たまに皮膚症状だけを基準に漠然と近医で殺ダニ剤を投与され続けている患者様をみますが、殺ダニ剤は毒性が
あることを理解し、慎重に使う必要があります。
また丘疹はヒゼンダニ由来産物に対するアレルギー反応によるもので、治療により患者からヒゼンダニが駆虫されても
かゆみや丘疹が持続することや、新しい丘疹が出現することもあります。
なお、ステロイド外用剤の使用は免疫力を低下させ、感染を助長させるため殺ダニ剤投与中は禁忌ですが、
疥癬が治癒すれば残った皮疹に対してアレルギー反応を低下させるために使用することができます。

 治癒と判定

疥癬診療ガイドライン(第2版)では「1、2週間隔で2回連続してヒゼンダニが検出できず、疥癬トンネルの新生がない」
場合を治癒と定義付けられています。
治癒の状態でも丘疹が残ること、新生することは多々あります。

 注意点

治癒と判定されても再発する方が結構多いといわれています。
そのため、治癒と判定しても、注意深いフォローアップが必要です。

 感染予防のためのチェックリスト

○患者 ノルウェー疥癬の場合は隔離の必要あり。その他通常疥癬は隔離の必要はなし。
○治療中は肌着は毎日交換する。
○介護者 610ハップによる手洗いを励行。介護の際は、予防衣、ディスポの手袋を使用。
○部屋は毎日掃除(200倍希釈したホエスミン(塩化ベンザルコニウム10%液)にて清拭する)
○カーペットはピレスロイド系殺虫剤を表面と下に散布、1時間後、掃除機で吸引。
○ドアノブ、洋式トイレ、ポータブルトイレはピレスロイド系殺虫剤使用する。
○布団・毛布 2回/週、日光消毒又は布団乾燥機により熱乾燥。
○衣服は洗濯機で65~70℃のお湯を用いて洗濯。

ナビゲーション

営業カレンダー

<<< 2017年01月 >>>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031
=営業日 =休診日

渋谷駅前おおしま皮膚科

〒150-0031
東京都渋谷区桜丘町25-18
NT渋谷ビル3F
TEL 03-3770-3388
FAX 03-3770-3385