医療法人社団 健昇会

皮膚科 小児皮膚科 アレルギー科

 梅毒、単純ヘルペス、コンジローマ、伝染性軟属腫、毛ジラミ症は皮膚科受診
 の頻度が高いため、それぞれ個別に当院での治療方針、疾患概念について記載
 しておりますので、そちらを参照ください。
 ここではその他、カンジダ、淋菌、クラミジア、HIVについての治療に
 ついて述べさせていただきます。
 疾患や症状が重篤な場合は泌尿器科、婦人科、血液内科等に紹介状を記載
 させていただく場合もございますのでご了承ください。

 性感染症とは?

性感染症は性器に生じる疾患と考えられがちですが、近年性行動の多様化や性風俗産業の隆盛により口腔咽頭の性感染症
も増加傾向で注意が必要です。
性感染症は主に、細菌性、ウィルス性、原虫など、多種多様な微生物によるものです。
そして、性感染症の症状の多くは、性器近辺に出る事が多く、全身に及ぼす症状はそれ程ない為、多くの人が性感染症に
関心を持っていても、あまり深刻に考えていないのが現状です。
現在、性感染症で1番多いのが尿道炎です。これは、おしっこをする時に痛みやカユミがあり、膿で下着が汚れたりする
病気です。
これも性交渉はもちろん、オーラルセックスでも感染する可能性があります。
もし心当りがあって、違和感や不安感がある時は早めに検査を受ける事をお勧めします。

 性感染症(性病)は、なぜ感染する?

性感染症は、基本的にオーラルセックスを含む性行為によって感染する病気です。ただ、ごく稀にですが、公衆浴場や
サウナ、公衆トイレなどで感染する場合もあります。
感染経路としては、性感染症に感染している人と性的な接触があった場合、口、血液、患部の接触が挙げられます。

 カンジダ

カンジタは、真菌類(カビ)の一種で、真菌が増殖して起きた症状の事を、カンジタ症と言います。
この真菌は、誰もが皮膚や口、肺、腸などに寄生していますが、健康な時には炎症を起こしたりする事はありません。

感染経路
基本的に、カンジタは、常在菌の一種で性行為と関係なく、膣内にカンジタ菌がいると言われています。
膣環境の変化、抗生物質の連用などによって、症状を起こします。従って、性行為で感染するというのは厳密には
ただしくないかもしれません。

男性症状
男性の場合、性器にカンジタを保有していても、殆ど自覚症状なく、自然治癒する事も多くあります。
ただ、症状が出る場合は、亀頭や包皮に、かゆみや違和感、軽い排尿痛を伴い、稀に尿道炎を起こす事もあります。
男性はカンジタは包茎が原因と言われている為、度々感染される人や二次感染を起こし酷い状態の際は、包茎手術を
考えた方が宜しいかと思います。
逆に、包茎でない人は、殆どの確率で感染しない病気です。

女性症状
女性の膣内のカンジタ菌は常在菌と言われ、自覚症状がない場合は、必ずしも治療が必要と言う事はありません。
特有の症状としては、おりものがヨーグルト状になったり、白色帯下したり、膣内や外陰部が痒くなります。
更に放置されると、痒みが強くなり、ひっかいて外陰炎を起し、赤くただれて痛みが酷くなる場合もあります。
また、外陰や膣の灼熱感、痛み、性交痛、排尿障害を訴える事もしばしばあります。

診断と検査方法
男性の場合は排膿を、スワブ(綿棒)で採取し、検鏡します。場合によっては培養検査を行うこともあります。
基本的な治療方法は、抗真菌薬の軟膏での治療となりますが、二次感染を起こしている場合は、併用して抗生剤の外用
もしくは内服薬を投与します。
女性の場合は、おりものを自身でスワブ(綿棒)で採取していただき、それを検鏡します。
培養検査を行うこともあります。
基本的な治療方法は、膣内は膣剤を用いて、外陰部は軟膏での治療となります。また、男性と同様に、
二感染を起こしている場合は、併用して内服薬を投与します。

治療方法
基本的に、抗真菌剤の軟膏を約1ヶ月間塗って頂ければ、完治します。ただ、二次感染を起こしている場合は、
抗生剤の内服、外用を服用して頂く場合もあります。また、女性の場合は、膣剤を1週間程度併用して、
治療を行う場合もあります。

 淋病

男性症状
尿道内で淋菌が増殖し、尿道炎の症状を引き起こします。
典型的な症状は、感染の機会があってから、大体翌日から10日目位の後に、灼熱感を伴う排尿痛や、尿道口より
黄色の排膿をもって発症します。
20~30%はクラミジア感染症を合併しています。

女性症状
膣内から淋菌が子宮頚管に入り、子宮頚管炎を引き起こします。
主な症状としては、帯下の増加、膿様帯下、悪臭などですが、男性に比べて女性は症状が少なく気が付かない事も
しばしば起こります(感染された80%の人は、無症状です)。
また、原因不明の下腹痛や発熱の原因になる事もあります。

診断と検査方法
男性の場合は、排膿があれば診察だけでもかなりの診断が出来ますが、尿中、及び、尿道分泌物中の白血球の存在が
診断の補助になります。
女性の場合は、膣分泌物から淋菌を確認する事によって診断出来ます。

PCR法(翌日~翌々日に結果報告)
【男性】採尿による検査
【女性】膣分泌物による検査(自己採取)
(口腔内の淋菌検査は、常在菌が多い為、適切な方法はありません)

注意点と問題点
最近見られる淋菌は、抗菌薬に対して耐性を持っている事が多く見られます。その為、以前の様に、抗菌薬で
必ず完治するという事をお伝えする事が出来なくなりました。
そして、その場合は、何日か通院して頂き、点滴での治療でないと完治しない場合があります。
また、淋菌に感染された人はクラミジアに感染している場合(混合感染)がありますので、淋菌の検査をされる場合は、
クラミジアの項目を検査に入れて、検査する事をお勧めします。

治療方法
特に淋菌性尿道炎に対する治療においては、抗生物質を内服するより注射薬の十分量を1回のみ投与し淋菌を
確実に除菌する単回投与療法が推奨されています。
●アジスロマイシン :単回投与(内服)
●ペニシリン系抗生剤 :約7~10日間
●スペクチノマイシン系、セフェム系 :点滴
症状が全くなくなっても副作用が出ない限り、きちんと服用しきることが大切です。
途中で服薬を中止すると再び淋菌が勢いを盛り返し完治しない可能性があります。
耐性菌が増加しており、内服の単回投与・注射の単回投与を勧めています。

 クラミジア

男性症状
尿道内でクラミジアが増殖し、尿道炎の症状を引き起こします。
典型的な症状は、感染の機会があってから、大体3日目から21日目位後に、尿道の痒み、違和感、軽い排尿痛、
尿道口より透明の排膿が出るといった自覚症状があります(無症状の人もいらっしゃいます)。
症状が余り強くないので様子を見ていると、2・3週間で症状が治まる場合がありますが、その場合は、クラミジアが
治癒したのではなく、尿道内に潜伏しているので、知らない内に、パートナーに感染させてしまう場合が多々あります。

女性症状
初感染際は、殆ど自覚症状がありません(90%の女性が無症状です)。従って、自ら病院に行かれる事は、
殆どありません。
ただ、症状がある場合は、帯下の異常、性交痛、下腹部違和感などあります。更に放置された場合は、原因不明な腹痛に
なる事もあります。

検査
PCR法(翌日~翌々日に結果報告)
【男性】 採尿による検査
【女性】 膣分泌物による検査(自己採取)
血中クラミジア抗体(IgA、IgG)の検出
抗体検査(3~5日後に結果報告)
【男性・女性】 採血による検査

治療
男性でも女性でも、抗生剤の内服による治療となります。
● アジスロマイシン単回内服
●クラリスロマイシン・ミノサイクリン・ドキシサイクリンなどの7~14日間の内服
有効率は90%前後となり100%ではないため、確認検査が必要です。
内服中でも新しい交渉を持つと再感染する可能性があり中医が必要です。

治癒の確認
クラミジア抗原の検出によってクラミジア感染が診断された場合には、治療後に抗原の消失も確認します。
しかし、PCR法などの遺伝子診断法は感度が極めて鋭敏で、死んだ菌も検出してしまう為、治癒確認の抗原検査は
薬剤投与後およそ3週間程度の間隔をおいて再検査し、治癒判定とします。

 HIV感染症

当院では、検査までは行えますが、治療までは行えません。
治療が必要な場合は患者様にあわせて病院をご紹介させていただきますので、ご了承ください。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)によって感染した病気を、HIV感染症と言います。
この病気が進行すると、AIDS(エイズ)を発症します。

感染経路
性的接触により粘膜や傷口からHIVウイルスが体内に入って感染します。
主な感染源は、感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳などですが、わずかながら唾液などからにも、感染する可能性が
あります。

症状(男性・女性共に同じです。)
HIVの初感染症状は、感染してから1~4週後位で、発熱、リンパ節腫脹、咽頭炎症状、倦怠感、発疹、筋肉痛、
関節痛、下痢、頭痛などがみられます。
ちょうど風邪症状にも似ています。このためHIV感染のリスクを意識していなければ、普通の病気として見逃され
症状も自然に軽快してしまいます。初期のうちは免疫状態も保たれ、基本的に自覚症状もありません。
多くの人は、免疫が落ち、感染症の併発等生命を脅かすような状態になって初めて自分がHIV感染者である事実を
知ります。

診断と検査方法
感染の機会があってから1ヶ月経過すると検査が可能となります。HIV感染症の診断は、血液検査(HIV抗体)で
行われます。
抗体検査にはスクリーニング検査と確認検査があります。簡易的な検査方法として、スクリーニング検査という方法が
ありますが、約1%位の確率で、擬陽性と出る事があります。

治療方法
基本的に、3・4種類の抗HIV薬を、長期的に内服を継続して頂く治療となります。
治療の目的としては、ウイルスの増殖を阻止し、突然変異による薬剤耐性株の出現を抑える事となります。
ただ、副作用が強く出る事もあり、状態によっては、入院での治療となる場合もあります。

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