乳児湿疹の症状 治療方法について - 渋谷駅前おおしま皮膚科

乳児期 幼児期の湿疹

子どもの皮膚病変をみる際には、皮疹の性状だけでなく、その分布を把握する だけで診断が容易になることがしばしばあります。
また、同じアトピー性皮膚炎であっても、年齢によって皮疹の出る部位が 変わってきます。
微細な病変でも、見逃さなければ鑑別のヒントになることもあり、 それらをよく知ったうえで、要点を絞って診察する必要があります。

乳児期の湿疹病変

乳児が湿疹で受診した場合、顔だけでなく必ず全身の皮膚をくまなくチェックすることが必要です。
乳児脂漏性皮膚炎とアトピー性皮膚炎はどちらも同じ湿疹反応ですので、
顔の頬等一部だけを診たのでは鑑別は難しいです。
乳児で湿疹型の反応をきたす疾患はアトピー性皮膚炎、乳児脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、体部白癬など
多岐にわたり、それぞれ原因治療も異なるため、しっかりとした診断が必要となります。

幼児期の湿疹病変

幼児期になると、乳児と違って自分で動くため行動範囲が格段に広がって、さまざまな環境に皮膚が曝露され、
湿疹の種類、原因もさらに多くなります。
また、皮脂分泌が生涯でもっとも少なく乾燥しやすいため、外的刺激が表皮内に到達しやすく、
刺激性もしくはアレルギー性接触皮膚炎も生じやすくなります。
1)アトピー性皮膚炎
  幼児期のアトピー性皮膚炎は、体幹を中心とするアトピックドライスキンが重要です。
  皮膚が鮫肌様になったり、全体が乾燥し触るとザラザラとふれます。
  そこを爪で擦ると、皮膚が白くなり「白色皮膚描記症(white demlographism)」とよばれる症状を
  呈し、診断の参考になります。
  肘窩、膝窩部の関節を伸ばしてみると、乳児期には湿潤性の病変であったものが、
  色素沈着と皮膚がごわごわした苔癬化を伴う慢性湿疹の状態になっていることも多いです。
  また手首、足首なども含めて、関節屈曲部には湿疹病変がしばしばみられます。
  どのくらい掻いているかは、爪を見ればよくわかり、頻繁に掻いているお子様の爪は、
  まるでマニキュアを塗ったようにピカピカに光っています(pearly nail, polish nail)。
  また爪の基部に色素沈着がみられることも特徴です。
2)接触皮膚炎(かぶれ)
  接触皮膚炎には刺激性とアレルギー性とがあります。
  十分な濃度と十分な接触時間や繰り返す刺激があれば、誰にでもおこりうるのが刺激性接触皮膚炎で、
  接触した部位にのみ生じる。アレルギー性は初めての接触ではおこらず、特定の物質に感作されてから、
  再度同じ物質に接触したときに生じるアレルギー反応です。
  この場合は、接触部位を越えて皮疹が拡大したり、時には全身に撒布疹を生じることもあります。
3)汗疹(あせも)
  額、頸、腋窩、肘窩、膝窩などに、1~2mmの紅色丘疹が多発していれば紅色汗疹を疑います。
  汗を多量にかくような環境で過ごしていないかを知ることや、日頃のスキンケアが重要です。



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