キュアジェットでクレーター状のニキビ跡は治せる?効果やダウンタイムについても解説

クレーター状のニキビ跡がなかなか消えず、鏡を見るたびに落ち込む……一度できた凹凸はセルフケアでは改善が難しく「もう治らないのでは」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

「キュアジェット(CURE Jet)」は、韓国発の針を使わずに真皮層へ薬剤を届ける医療機器です。当院ではジュベルックという薬剤と組み合わせた治療により、クレーター状のニキビ跡改善効果が期待できる治療法です。

この記事ではキュアジェットの効果だけでなく、ダウンタイムや他治療との違いまで詳しく解説します。ニキビに関する治療方法は複数ありますが、記事を読むことで自分に合った治療法が選べるようになるでしょう。ニキビ跡治療に興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由
①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間23万人以上の来院実績

2024年度来院者数は、23万7,764人でした(注:2024年1月4日~2024年12月28日まで)。

キュアジェットはクレーター状のニキビ跡に効果ある?

キュアジェットは、クレーター状のニキビ跡(萎縮性瘢痕:いしゅくせいはんこん)に効果が期待できます。

クレーター状になってしまったニキビ跡は、過去のニキビによる強い炎症で皮膚の奥の組織が壊れ、肌に凹みができたまま戻らなくなった状態を指します。セルフケアでは改善が難しく、これまで治療法も限られていました。

キュアジェットは針を使わず、空気の力で薬剤を高速のジェット気流で皮膚の奥深く、真皮層まで届ける医療機器です。このとき発生する圧力によって、肌の奥にある硬くなった組織に細かな刺激が加わり、従来の「サブシジョン治療」と似た効果が得られると考えられています。

サブシジョンは針で癒着した皮膚を切り離す治療法であり、キュアジェットは、針を使わずにサブシジョン効果が実現できる「マイクロサブシジョン効果」を持ちます。

さらに、注入されるポリ乳酸を主成分とするジュベルックは肌の細胞を活性化させ、コラーゲンの生成を促す成分です。肌にハリや弾力を取り戻すよう働きかけることで、肌の凹みが内側から持ち上がり、クレーター状のニキビ跡が目立ちにくくなるでしょう。

ある研究では、ジェット注入されたポリ乳酸が肌の奥にしっかり広がり、表面の皮膚や血管への影響がほとんど見られなかったことも報告されています。[1]

別の報告では、キュアジェットに使用される薬剤であるポリ乳酸は、真皮層の色素沈着を減少させました。[2]

キュアジェットを使った治療は、針を使わずに肌への負担を抑えながら過去のニキビによるクレーターや色素沈着の改善が期待できると言えます。

キュアジェットの効果はいつから?治療回数と期間

キュアジェットの効果の感じ方には個人差がありますが、多くの場合、治療直後ではなく、治療から1〜2ヶ月ほど経ってから少しずつ実感できるようになると考えられます。

これは使用されるポリ乳酸という成分が肌の奥に働きかけて、肌のハリや弾力に関わるコラーゲンやエラスチンを増やしながら、肌の内側からゆっくりと状態を整えていくためです。

キュアジェットによる治療後、6〜8週間後からコラーゲンの合成が開始され、治療後9〜12ヶ月ほど効果が持続するとされています。[1]

よって多くの場合、治療後1〜2ヶ月で徐々に効果が感じられるようになると言えるでしょう。

また治療は1ヶ月ごとに3回受けるのが基本です。回数を重ねるごとに肌のなめらかさや明るさを感じやすくなります。

キュアジェットはすぐに変化を求めるより、時間をかけて肌を整えたい方に向いている治療法です。

キュアジェットで使用する薬剤の特徴

キュアジェットは医療機器のため、薬剤と組み合わせて治療を行います。主に使用されるのはポリ乳酸を主成分とする薬剤です。

当院では「ジュベルック」を採用しています。ジュベルックの主成分であるポリ乳酸の特徴は、肌の奥深くからコラーゲンの生成を促して肌を整える作用を持つことです。[2]

ある研究でも、ポリ乳酸の注射によりクレーター状のニキビ跡が改善されたという症例が報告されています。[1]

これにより、クレーター状のニキビ跡による凹みがふっくらと持ち上がり、なめらかな肌へと近づきます。副作用が比較的少なく、肌への負担が少ない点も特徴のひとつです。

キュアジェットにクレーター治療に適した薬剤「ジュベルック」を使用することで、肌の奥深くに必要な成分を均一に届けることができます。針を使わずに薬剤を真皮層へ浸透させることで、肌への刺激を抑えながら治療が可能です。

クレーター状のニキビ跡を改善したい方にとって、ジュベルックとキュアジェットの組み合わせは、肌にやさしくかつ効果的な選択肢の一つといえるでしょう。

他のニキビ跡治療との違いと比較

ニキビ跡の治療にはさまざまな選択肢があります。それぞれの治療法には特徴や効果の違いがあるため、違いを理解して自分に合った方法を選ぶことが大切です。

以下の表は、キュアジェットと他の代表的な治療法を比較しています。

項目キュアジェット(Cure Jet)トライフィルプロダーマペン4Vビームプリマ
主な仕組み高速ジェット圧で薬剤を針なしで真皮層に均一に浸透CO₂ガスで癒着を剥離し薬剤注入(サブシジョン+注入)微細針で傷をつけ、創傷治癒力を活用595nmのパルスダイレーザーで血管・赤みを選択的に破壊
波長/技術高圧ジェット機械式+CO₂ガス機械式マイクロニードル595nm パルスダイレーザー
コラーゲン生成薬剤+マイクロサブシジョン効果で促進注入薬剤(ジュベルック)により促進自然治癒力により促進赤み軽減に主眼コラーゲン生成への直接作用は限定的
主な効果対象クレーター状のニキビ跡色素沈着毛穴の開き肌質の改善凹凸の深いニキビ跡クレーター毛穴の開き凹凸の浅いニキビ跡小ジワや肌質の改善赤み赤ニキビ酒さ毛細血管拡張
アプローチの深さ真皮層全体(薬剤が均一に分布)皮下〜真皮層表皮~真皮真皮浅層の血管
痛み・麻酔の要否針を使用しないため痛みは少ない多くは麻酔不要麻酔クリーム使用あり麻酔クリーム使用あり冷却機能あり麻酔は基本使わないゴムで弾かれるような痛みあり
ダウンタイム数日程度軽度の赤みや腫れあり1週間程度内出血や腫れの可能性1週間程度内出血や腫れの可能性針穴は数時間〜1日で塞がる7~10日程度腫れ・内出血が出ることもある


クレーター状のニキビ跡には、さまざまな治療法がありますが、キュアジェットはその中でも「針を使わずに真皮層へ薬剤を均一に届ける」という点で特徴的です。

従来のニキビ跡治療として行われているトライフィルプロはCO₂ガスによって真皮下の癒着を剥がし、薬剤を注入する治療法。ダーマペン4は極細針で皮膚に微細な傷をつけ、肌の再生力を促す方法です。Vビームプリマは赤みや炎症を抑えるレーザーで、クレーターの改善より赤み治療に特化しています。

それぞれ得意分野は異なりますが、キュアジェットは肌の凹凸改善に効果が期待でき、痛みやダウンタイムも比較的少ないのがメリットです。表とあわせて、ご自身の悩みに合った治療法を検討してみてください。

キュアジェットのダウンタイム


キュアジェットのダウンタイムは比較的短く、施術後の赤みや腫れも軽度なケースがほとんどです。針を使わないため皮膚へのダメージが少なく、数日から長くても1週間ほどで落ち着くとされています。

翌日からメイクが可能なため、日常生活への影響を最小限に抑えながら治療を続けられるのも大きなメリットです。

施術後は一時的に赤みやむくみが出ることがありますが、多くの場合、数日以内に自然に治まります。[1]

皮膚の状態や体質によって個人差はあるものの、他のニキビ跡治療に比べてダウンタイムが短く、初めての方にも挑戦しやすい治療法といえるでしょう。

当院のキュアジェット治療の特徴と治療の流れ

当院では、皮膚科専門医が患者様一人ひとりの肌質やニキビの状態を丁寧に診察し、個人にあった治療プランをご提案しております。

さまざまな悩みに寄り添い、患者さまが安心して相談できるような環境づくりに努めています。以下は当院におけるキュアジェット治療の流れです。

 

1. 診察・カウンセリング(予約不要)
受付時間内に1階の総合受付へお越しください。医師が肌の状態を確認し、治療が適しているかどうかを判断します。


2. 同意書の取得・予約(または当日施術)
診察後、治療内容にご納得いただけましたら、同意書へのご署名をお願いしています。予約状況に応じて、当日の施術も可能です。後日のご予約も承ります。

3. 治療当日

まず治療部位のメイクをふき取ります。洗顔をご希望の場合はスタッフまでお気軽にお申し付けください。

治療は1ヶ月おきに計3回の施術を基本とし、看護師が痛みや照射範囲を確認しながら丁寧に照射を行っております。

治療後のスキンケアについてもご相談いただけます。ご希望の方には当院で取り扱っているスキンケア製品のご案内も可能です。

キュアジェットの治療費用の目安

キュアジェットによるクレーター治療は、保険適用外の自由診療です。当院では、治療部位の広さやクレーターの数に応じて料金設定を行っています。

キュアジェットの料金

基本料金
2×2cm(4㎠)まで¥13,800(税込¥15,180)
クレーター痕4カ所まで¥13,800(税込¥15,180)
追加料金
1㎠追加ごと¥2,200(税込¥2,420)
クレーター痕1カ所追加ごと¥1,500(税込¥1,650)


下記は施術料金の一例です。

  • クレーター痕10カ所の場合

基本料金(4カ所分)+追加6か所分(¥1,500×6)

¥13,800+¥9,000=¥22,800(税込¥25,080)

  • 4×4㎝(16㎠)の場合

基本料金(4㎠分)+追加12㎠分(¥2,200×12)

¥13,800+¥26,400=¥40,200(税込¥44,220)

キュアジェットに関するよくある質問(Q&A)

キュアジェット治療に関するよくある質問にお答えします。

Q. キュアジェットでクレーター治療はできますか?

A. はい、可能です。キュアジェットは特にクレーター状のニキビ跡(萎縮性瘢痕)に対して効果が期待できます。薬剤を肌の深層まで均一に届けることでコラーゲンの生成を促し、肌の凹みを改善します。

Q. ニキビによるクレーターに一番効果的な治療法は?

A. クレーター跡に対して効果的な治療法は、肌の状態やクレーターの深さ・範囲など、個人によって異なります。

キュアジェットは針を使わず肌への負担を抑えながら真皮層に薬剤を届けられるため、ダウンタイムや痛みに不安がある方も試しやすい治療法です。

クレーター状のニキビ跡が気になる方は、まずは専門医による診察を受け、最適な方法を相談することをおすすめします。

クレーター状のニキビ跡にお悩みなら渋谷駅前おおしま皮膚科まで相談を

クレーター状に凹んでしまったニキビ跡は、セルフケアでは改善が難しく、長年悩まれている方も少なくありません。キュアジェットは、針を使わずに薬剤を肌の深部まで届けることで、肌の内側から再生を促す治療法です。ダウンタイムが少なく、肌への刺激も比較的少ないことから、初めての方も試しやすいでしょう。

治療を受ける際には、効果だけでなく、痛みや副作用、他の治療法との違いについてもしっかり理解したうえで、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

渋谷駅前おおしま皮膚科では、専門医が一人ひとりのお肌の状態を丁寧に診察し、最適な治療をご提案いたします。

クレーター状のニキビ跡でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由
①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間23万人以上の来院実績

2024年度来院者数は、23万7,764人でした(注:2024年1月4日~2024年12月28日まで)。


副作用と注意事項

キュアジェットによる副作用

キュアジェットによる副作用は主に以下の症状があります。

  • 赤み
  • 腫れ
  • むくみ
  • 色素沈着 など

注意事項・禁忌

注意事項

  • トレチノイン酸、ハイドロキノン、ケミカルピーリング等の治療を行っている場合は医師にご相談ください
  • 治療当日は激しい運動やサウナ、長湯は避けてください
  • 日焼けは避けてください
  • 治療当日、治療部位のマッサージやエステは控えてください

禁忌

  • 治療部位の感染がある方
  • 糖尿病、てんかん、出血性疾患、またはその他の理由により、免疫力と回復能力が大幅に低下している方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 自己免疫疾患を患っている方
  • 施術希望部位に炎症性ニキビがある方
  • 施術部位に傷がある方

未承認機器等の表示

未承認医薬品であることの明示キュアジェットは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。
入手経路の明示韓国のバズバイオメディック会社から個人輸入しています。
個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報はこちらをご覧ください。
国内承認医薬品等の有無の明示国内において承認されている医薬品はありません。
諸外国における安全性等に係る情報の明示韓国KFDA(食品衛生医薬品局)にて注射式シリンジ/液状の薬液を磁力やバネで噴霧し、皮膚に通して注入する装置として安全性が認められています。


参考

[1]Needle-Free Jet Injection of Poly-(Lactic Acid) for Atrophic Acne Scars: Literature Review and Report of Clinical Cases

[2]Poly-d,l-lactic Acid (PDLLA) Application in Dermatology: A Literature Review