コアトックスとアラガンの違いとは?効果・持続期間・価格を徹底比較
「コアトックスとアラガンってどう違うの?」と迷っていませんか?
どちらも、眉間のしわやエラの張りなどの美容治療に使用されていますが、それぞれ特徴があります。本記事では、2つの製剤の成分や効果、持続期間、価格などを比較し、違いや選び方をわかりやすく解説します。
コアトックスとは?成分と特徴

コアトックスは、韓国の製薬会社メディトックス社が開発した高純度のボツリヌストキシン製剤の一種です。眉間のしわや、エラの張りなどの美容治療に用いられています。
眉間の中等度〜重度のしわを一時的に改善する製剤として、韓国のMFDS(食品医薬品安全処)では承認されています。[1]ボツリヌストキシンは、筋肉の動きを一時的にやわらげ、しわを目立たなくする効果が期待できます。
従来の製剤では、繰り返し使ううちに体が抗体を作ってしまい、効果が弱まることがありました。コアトックスは、抗体の原因となる不要なタンパク質を取り除いています。抗体ができにくいため、繰り返し使用しても効果が落ちにくいとされています。
アラガンとの違いを徹底比較

コアトックスとアラガンは、それぞれ異なる特徴があります。以下に、何が違うのかをわかりやすくまとめました。
比較項目 | コアトックス | アラガン |
製造国・企業 | 韓国・メディトックス社 | アメリカ・アラガン社 |
承認状況 | ・韓国MFDSで承認済・日本では未承認 | ・アメリカFDA承認済・日本(厚生労働省)承認済 |
成分 | ボツリヌストキシンA型(複合タンパク除去) | ボツリヌストキシンA型(複合タンパク含有) |
抗体リスク | 低い(純化型) | あり(個人差あり) |
効果・持続期間 | 約3〜6か月 | 約3〜6か月 |
価格 | 比較的安価 | やや高め |
実績・信頼性 | 韓国・アジア中心 | 世界的に豊富な実績 |
コアトックスは、高純度・抗体リスクの低さが特徴で、2016年に販売が開始されました。
一方、アラガン社製ボトックスは、1989年にアメリカで承認され、世界中で使用されてきた実績がある製剤です。
脳卒中後の筋肉のこわばりを対象に、コアトックスとアラガン社製ボツリヌストキシンを比較した臨床試験では、効果や安全性に有意差は見られないと報告されました。[2]
どちらが自分に合っているのか、価格やリスクなどライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
コアトックスとアラガンのどっちを選ぶ?

コアトックスとアラガン、どちらを選べばいいのか迷いますよね。ここでは、どのような方におすすめなのかを紹介します。
コアトックスがおすすめな方
- 費用を抑えながら、定期的にボトックス治療を継続したい方
- 抗体ができにくい製剤を選びたい方
- 韓国製でも、安全性の高いデータや医師の説明で納得できる方
- 厚生労働省未承認でも、医師のもとで信頼して治療を受けたいと考えている方
アラガンがおすすめな方
- 日本国内で承認された製剤を使用したい方
- ボトックス注射は初めてなので、慎重に選びたい方
- 費用よりも、承認済みの安全性や使用実績を重視したい方
コアトックスとアラガンの選び方に迷ったときは
どちらを選ぶべきか迷った場合は、自分の優先したいポイントを明確にすることが大切です。価格を抑えたいならコアトックス、国内承認や長年の実績を重視するならアラガンがおすすめです。
また、抗体ができにくいとされるコアトックスは、継続使用による効果の持続性を重視したい方にも向いています。
迷った場合は、医師に目的や希望を伝えて相談すると安心です。施術歴、体質などを伝えたうえで、アドバイスしてくれるでしょう。
コアトックスの注意点

コアトックスは安全性の高い製剤とされています。ただし、体質や注入部位によっては、ダウンタイム中に以下のような症状が出ることもあるため、注意が必要です。
- 注射部位の赤みや腫れ(通常は数日以内に改善)
- 一時的な内出血など
まれに、頭痛やアレルギー反応などが報告されています。2020年に行われた研究では、副作用は軽度で一過性であり、深刻な副作用は報告されていません。[2]
渋谷駅前おおしま皮膚科の施術の特徴
当院では、症例経験豊富な皮膚科専門医・指導医が、責任を持って施術しています。アラガン社製ボトックスは、国内承認の正規製剤を使用しており、使用単位も明確にご説明いたします。
また、極細針の使用やクーリングを併用することで、ボトックス注射時の痛みをできるだけ抑える工夫をしています。
コアトックスやアラガンは、施術後すぐにメイクが可能です。渋谷駅より徒歩1分という立地を活かし、お昼休みや仕事帰りにも通いやすいことも、当院の特徴です。
当院の施術の流れ
当院では、コアトックスやアラガン製のボトックスの治療を、以下の流れで行っています。
- カウンセリング:スタッフが気になる部位を確認し、ご希望を丁寧にヒアリングします
- 診察:しわや筋肉の状態を診察し、製剤や注入部位を決定します
- 施術:極細針の使用・クーリングを併用し、注入角度や深さを考慮のうえ丁寧に注射します
- 施術後:止血を確認後、化粧が可能です
- アフターケアの説明:副作用や注意点、今後の経過についてご案内します
実際の施術時間は5〜10分程度で終了し、後日通院する必要はありません。
コアトックスとアラガンの費用
コアトックスとアラガンは、公的保険が適用されない自由診療です。
コアトックス
コアトックス(部位) | 費用 |
眉間 | 11,800円(税込12,980円) |
目じり | 11,800円(税込12,980円) |
額 | 14,800円(税込16,280円) |
鼻根部(バニーライン) | 6,800円(税込7,480円) |
人中短縮 | 8,800円(税込9,680円) |
小顔・歯ぎしり(50U) | 23,800円(税込26,180円) |
ガミースマイル修正 | 6,800円(税込7,480円) |
口角上げ | 6,800円(税込7,480円) |
梅干し | 5,800円(税込6,380円) |
広頚筋フェイスライン | 29,800円(税込32,780円) |
多汗症ボトックス(ワキ) | 24,000円(税込26,400円) |
多汗症ボトックス(両手) | 53,800円(税込59,180円) |
ふくらはぎやせボトックス | 23,800円(税込26,180円) |
肩こりボトックス(両側) | 29,800円(税込32,780円) |
ボトックスによるケロイド治療 | 2,500円(税込2,750円) |
アラガン
アラガン | 費用 |
眉間 | 19,800円(税込21,780円) |
目尻 | 19,800円(税込21,780円) |
額 | 24,500円(税込26,950円) |
鼻根部(バニーライン) | 12,000円(税込13,200円) |
人中短縮 | 14,000円(税込15,400円) |
小顔 歯ぎしり(50U) | 39,800円(税込43,780円) |
ガミースマイル修正 | 12,000円(税込13,200円) |
口角上げ | 12,000円(税込13,200円) |
梅干し | 9,000円(税込9,000円) |
広頚筋フェイスライン | 39,800円(税込43,780円) |
多汗症ボトックス(ワキ) | 49,800円(税込54,780円) |
多汗症ボトックス(両手) | 68,000円(税込74,800円) |
ふくらはぎやせボトックス | 49,800円(税込54,780円) |
肩こりボトックス(両側) | 45,000円(税込49,500円) |
ボトックスによるケロイド治療 | 4,500円(税込4,950円) |
コアトックスに関するよくある質問

ここでは、コアトックスに関するよくある質問に回答しました。
Q:エラにコアトックスは効きますか?
コアトックスは、エラの筋肉に注射することで、フェイスラインをすっきり見せたい方に適した治療法です。とくに、エラの張りが気になるアジア人女性に人気があり、正確な注入技術により安全性も高いとされています。
ある研究では、ボツリヌストキシン注射は、咬筋肥大の治療において高い有効性と安全性があると確認されました。[3]
Q:コアトックスの効果はいつから出ますか?
コアトックス(ボツリヌストキシン製剤)の効果は、注射後2〜4日で現れ始めます。早い場合は、24時間以内に変化を感じることもあります。[4]
通常、効果は通常1〜2週間後にピークを迎え、約3か月持続するケースが多いです。
ただし、筋肉の動きを緩やかに抑えるしくみのため、効果には個人差があります。初回治療の方や筋肉量の多い方は、効果が出るまでやや時間がかかる傾向があることは理解しておきましょう。
コアトックスやアラガンのボトックス治療は渋谷駅前おおしま皮膚科へご相談ください
コアトックスとアラガンは、どちらも表情じわやエラの張りに効果が期待できるボツリヌストキシン製剤です。コアトックスは高純度で抗体ができにくく、価格も比較的リーズナブルなため、定期的なメンテナンスとして継続しやすいことが特徴です。
一方、アラガンは国内でも承認された製剤で、初めての方や安全性を重視する方に向いています。ボトックス治療をお考えの方は、渋谷駅前おおしま皮膚科へお気軽にご相談ください。
ボトックス治療の禁忌事項
以下の方はボトックス治療を受けられませんので、申し訳ございませんが、ご了承ください。
- 神経・筋接合部異常疾患(重症筋無力症、Eaton-Lambert症候群、筋萎縮性側索硬化症)の患者様
- 妊娠中の患者様
- 授乳中の患者様
- アルブミンに対する過敏症の患者様
- 注入部位に感染・炎症のある患者様
<コアトックスについて>
・未承認医薬品等の使用について
本施術に使用するコアトックスは、日本国内で医薬品医療機器等法に基づく承認を受けていない未承認医薬品です。
・入手経路の明示
当院では、韓国のMedytox社で製造された製剤を医師が個人輸入により取り寄せています。
・国内承認医薬品の有無
同一の成分・性能を有する、他の国内承認医薬品等はありません。
・海外における安全性等の情報
コアトックスは韓国の医薬品規制機関であるMFDSにより認可されており、その有効性および安全性が認められています。
・医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【参考文献】
[1]メディトックス社公式ホームページ「ボツリヌス毒素A型製品 コアトックス(Coretox®)」
https://www.medytox.com/page/coretox_jp?site_id=jp
[2]Lee, J., Chun, M., Ko, Y., Lee, S. U., Kim, D. Y., Paik, N. J., Kwon, B. S., & Park, Y. (2020). Efficacy and safety of MT10107 (Coretox®) in post-stroke upper limb spasticity treatment: A randomized, double-blind, active drug-controlled, multi-center, phase III clinical trial. Archives of Physical Medicine and Rehabilitation.
https://www.archives-pmr.org/article/S0003-9993(20)30309-9/abstract
[3]Zelenika, C. R. T. (2020). Botulinum Toxin for Special Conditions: Masseter Hypertrophy. In Botulinum Toxins in Clinical Aesthetic Practice (pp. 249–252).
https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-319-78265-2_37
[4] Schlessinger, J., Monheit, G., Kane, M. A., Gross, T. M., & Kaufman, J. (2011). Time to onset of response of abobotulinumtoxinA in the treatment of glabellar lines. Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology, 4(10), 43–47.