【医師監修】マンジャロの打ち方を徹底解説|注射の手順・失敗時の対処法も紹介

「マンジャロに興味があるけれど、注射の打ち方が難しそう」とお悩みではありませんか?

マンジャロは週1回、自分で注射できるGLP-1受容体作動薬です。近年は、医療ダイエット目的でも使用されています。

本記事では、マンジャロの打ち方や、正しい注射の手順、失敗したときの対処法などについてわかりやすく解説します。ぜひ、最後までご覧ください。

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由
①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間23万人以上の来院実績

2024年度来院者数は、23万7,764人でした(注:2024年1月4日~2024年12月28日まで)。

マンジャロを打つ部位やタイミング

ここでは、マンジャロを打つ部位やタイミングを詳しく解説します。

注射を打つおすすめの部位|腹部や太もも・上腕部

自分でマンジャロを投与する場合は、お腹か太ももに打ちます。操作方法の訓練を受けた他の人が打つ場合は、腕(上腕部)でも可能です。皮下脂肪が比較的多く、針が安定しやすいためです。

同じ部位に繰り返し打つと、皮膚が硬くなったり、内出血のリスクが高まったりするため、注射部位は毎回少しずつずらしましょう。

GLP-1受容体作動薬を含むペプチド・タンパク質製剤に関する研究によれば、腹部・大腿部(太もも)上腕部いずれの部位でも、薬剤の有効性や吸収の速度には大きな差はなかったことがわかっています。[1]

週1回決まった曜日に投与する

マンジャロは、毎週決まった曜日に打つことが基本です。時間帯は食事に関係なく、同じ曜日であれば、朝・昼・夕いずれかの打ちやすいタイミングで可能です。

たとえば、日曜日の朝に打った場合、次回は同じ日曜日の昼に打っても問題ありません。2021年の研究によれば、週1回のGLP-1受容体作動薬の投与は、毎日投与したグループと比較して治療継続率が高いと報告されています。[2]

マンジャロの正しい打ち方|自己注射の手順

マンジャロは、専用のペン型注射器を使用します。初めての方でも、安心して使用できるよう設計されていることが特徴です。[3]

ここでは、正しい自己注射の手順を見ていきましょう。

1.使用前に手洗いし、注射する部位を消毒する

注射を打つ前に、石鹸などで手を洗います。注射する部位(お腹や太もも)をアルコール綿で消毒しましょう。

2.注射器のキャップを取り外す

注射器の灰色のキャップを、まっすぐ引っ張るようにして取り外します。キャップをはめ直すと針が損傷する場合があるため、再装着しないよう注意してください。

3.底面を皮膚にあてロック解除する

注射器の底面を、皮膚にしっかりと垂直にあてます。その状態のまま、注射器中央の緑色のマークを確認しながら「ロック解除」の方向に止まるまで回して、ロックを解除しましょう。

4.注入ボタンを押してそのまま待つ

準備ができたら、紫色の注入ボタンを押して10秒待ちます。ボタンを押すと「カチッ」という音が鳴り、投与が開始されます。2回目の「カチッ」という音が鳴ったら、注射完了です。

5.注射器を皮膚から離す

注射後は、注射器を皮膚から離します。使用済みの注入器は、針が自動的に本体内に収納される仕組みになっています。

ただし、念のため針が露出していないか確認するとよいでしょう。使用済みの注射器は、医師の指示に従って廃棄してください。

マンジャロを打つ際の注意点

マンジャロを打つ際は、以下の点に注意して実施しましょう。[3]

同じ部位に繰り返し打たない

マンジャロの注射は、毎回少しずつ位置を変えて打ってください。同じ場所に何度も注射すると、皮膚の硬化や内出血のリスクが高まります。打つ部位は、お腹や太ももが基本ですが、迷う場合は医師に相談しましょう。

自己判断で増量しない

マンジャロは2.5 mgからスタートし、4週後に5 mgへと段階的に増量します。その後は、状態に合わせて増量が必要かどうか、主治医が判断します。自己判断で増量すると副作用のリスクが高まるため、避けてください。

マンジャロの打つ場所を間違えた場合の対処法

マンジャロは、腹部・太もも・上腕部の指定部位に注射されていれば、基本的に慌てず様子を見て構いません。軽微な場所の違いによる吸収差は、臨床的に問題ないとされています。

ただし、以下のような場合は医師に相談しましょう。

  • 指定部位以外に打ってしまった
  • 皮下注でない可能性がある
  • 腫れや痛みが続く[4]

マンジャロを打ち忘れた場合はどうする?

マンジャロの投与を忘れた場合は、次回の予定投与日まで72時間(3日)以上あるかどうかで対応が異なります。

  • 72時間以上ある場合:気づいた時点ですぐに注射し、次回からは定めた曜日に戻す
  • 72時間未満の場合:その回をスキップし、次回の予定日に通常どおり投与する[3]

不安な場合は、医師に相談するとよいでしょう。

マンジャロの特徴とメリット

マンジャロは、週1回の自己注射で血糖値を下げ、体重減少効果も期待できる2型糖尿病治療薬です。GIPとGLP-1という2つのインクレチン受容体に作用するデュアルインクレチン作動薬として、従来のGLP-1受容体作動薬よりも高い効果が期待できます。

研究によると、糖尿病ではない肥満または過体重の成人において、プラセボと比較して大幅な体重減少(平均15〜20%)が見られました。[5]

マンジャロに向いているのは、以下のような方です。

  • 生活習慣の改善だけでは体重が減らない方
  • 糖尿病と肥満を抱えている方
  • 血糖コントロールが難しい方

マンジャロは満腹感の持続や食欲抑制、胃の排出遅延などを通して、摂取カロリーの自然な減少を促します。

マンジャロのダイエット効果については「糖尿病の新薬「マンジャロ(GIP/GLP-1受容体作動薬)」のダイエット効果は?オゼンピックとの違いも紹介」でも詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にご覧ください。

渋谷駅前おおしま皮膚科のマンジャロ治療の流れ

当院では、マンジャロの治療は以下の流れで行っています。

  • カウンセリング:身長・体重・生活習慣などを確認し、目標体重などを伺う
  • 診察:医師が診察し、治療の適応を判断する
  • 治療計画を立てる:一人ひとりに合った投与量や回数などを提案する
  • 治療スタート:効果や副作用を確認し、必要に応じ増量する
  • 定期的な診察:必要に応じ診察し、リバウンドを防ぐためのアドバイスを行う

効果や副作用に対して不安がある場合も、医師に相談しながら治療を進められます。

渋谷駅前おおしま皮膚科の特徴

当院では、マンジャロ治療をBMI20以上の方にご案内しています。豊富な症例経験をもつ専門医が、患者さまの体調やご希望に合わせたオーダーメイドの治療方針をご提案しています。

来院が難しい方には、オンライン診療も可能です。通院負担を軽減しながら、継続しやすい体制を整えていることも当院の特徴です。

万が一の体調変化にも迅速に対応し、安心して治療に専念していただける環境を提供しています。オンライン診療のご利用については「GLP-1オンライン診療ご利用にあたって」をご覧ください。

マンジャロの費用について

マンジャロによるダイエット治療は保険適用のない自由診療です。かかる費用はお薬代と診察料の合計となります。

マンジャロは針があらかじめ内蔵されている製剤のため、別途針を用意する必要はございません。当院では、注射時に必要な消毒綿もセットで下記の本体価格に含まれています。 

「マンジャロ」

マンジャロ 2.5mg¥17,400(税込¥19,140)
マンジャロ 2.5mg ※3ヶ月目〜(まとめ買い時)
※マンジャロ2.5mgを3か月分以上同時購入の場合、2か月目まではひと月分/¥17,400、3か月目からはひと月分/¥12,700
例:3か月分ご購入いただいた場合には、¥17,400×2か月分(8本)+ ¥12,700×1か月分(4本)= 合計【¥47,500】になります。
¥12,700(税込¥13,970)
マンジャロ 5mg¥28,000(税込¥30,800)
マンジャロ 5mg ※3ヶ月目〜(まとめ買い時)¥21,000(税込¥23,100)
マンジャロ 7.5mg¥32,500(税込¥35,750)
マンジャロ 10mg¥44,400(税込¥48,840)

オンライン診療でご購入の場合

診察料¥1,000(税込¥1,100)
郵送料(飲み薬)¥1,000(税込¥1,100)
クール宅配便郵送料(注射薬の品質保持のため) ¥2,000(税込¥2,200)

直接ご来院の場合

診察料¥1,000(税込¥1,100)

マンジャロに関するよくある質問

ここでは、マンジャロに関するよく寄せられる質問に回答しました。

Q:マンジャロの痛くない打ち方を教えてください

A:皮膚をしっかり消毒し、針を垂直に刺すことで痛みを軽減することが可能です。冷たくて痛みを感じる場合は、マンジャロを室温に戻してから打つとよいでしょう。

また、力を入れて注射すると痛みが増すことがあります。リラックスして注射を打つようにしてください。

Q:マンジャロで失敗したらもう一度打っていいですか?

失敗したときにもう一度打つと、過剰投与や副作用のリスクがあるため、注意が必要です。

途中で針を抜いたり抜いた後に薬剤が漏れた場合でも、再投与すると規定量をオーバーする可能性があります。やり直して打つのは避けてください。

マンジャロの打ち方に不安がある方は渋谷駅前おおしま皮膚科へご相談ください

マンジャロは、週1回の自己注射で、血糖コントロールと体重減少の両方に効果が期待できる治療薬です。正しい打ち方の手順や注意点を知ることで、安全かつ効果的に治療を継続できます。

マンジャロの打ち方で不安やご不明な点がある方は、渋谷駅前おおしま皮膚科までお気軽にご相談ください。

渋谷駅前おおしま皮膚科|大島昇 監修】

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由
①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間23万人以上の来院実績

2024年度来院者数は、23万7,764人でした(注:2024年1月4日~2024年12月28日まで)。

使用上の注意

注意事項

  • 当院では、「マンジャロ」はBMI20以下の患者様には処方できません。
  • 減量目的で使用する場合、ピル(経口避妊薬)
  • ワーファリンとの併用は推奨しません。
    (禁忌ではありませんが併用することでピル・ワーファリンの効果が下がります。)

リスク、副作用

  • GLP-1受容体作動薬の適用は、あらかじめ肥満治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。
  • 急性膵炎、下痢、悪心・嘔吐、嘔吐を伴う激しい腹痛、腹痛、食欲減退、浮動性めまい、糖尿病網膜症、味覚異常などの副作用が起こる可能性があります。
  • 重度の胃腸障害 (胃潰瘍、炎症性腸疾患など)、膵炎や甲状腺疾患の既往、低血糖を起こす可能性が高い方(糖尿病、妊娠中または 2か月以内に妊娠を予定している、授乳中)は服用できません。

「マンジャロについて」

・未承認医薬品等(異なる目的での使用)

マンジャロは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。

しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。

・入手経路等

国内の医薬品卸業者より国内の承認薬を仕入れています。

・国内の承認医薬品の有無

国内では「ウゴービ」というGLP-1製剤が「肥満治療」の効能・効果で厚生労働省に認可されています。

・諸外国における安全性などに係る情報

GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAと国内で肥満治療薬として承認されています。

【参考文献】

[1] Zou, P., Wang, W., & Wang, Y. (2021). Impact of injection sites on clinical pharmacokinetics of subcutaneously administered biologics. Frontiers in Pharmacology, 12, 735996.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34186147

[2]Polonsky, W.H., et al. (2021). Higher rates of persistence and adherence in patients with type 2 diabetes initiating once-weekly vs daily injectable GLP-1 receptor agonists. Journal of Managed Care & Specialty Pharmacy, 27(5), 623–631.

https://link.springer.com/article/10.1007/s13300-021-01189-6

[3]マンジャロ皮下注アテオスを使用する患者さんへ|イーライリリー株式会社

https://jp.lilly.com/diabetes_consumer/assets/pdf/ld_patient/PP-TR-JP-1533.pdf

[4]PMDA|最適使用推進ガイドラインチルゼパド

https://www.pmda.go.jp/files/000274411.pdf?utm_source=chatgpt.com

[5]Jastreboff, A. M., Aronne, L. J., Ahmad, N. N., Wharton, S., Connery, L., Alves, B., … & Kushner, R. F. (2022). Tirzepatide once weekly for the treatment of obesity in adults without diabetes. New England Journal of Medicine, 387(3), 205–216.

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2206038