【比較表付き】マンジャロとゼップバウンドの違いを徹底解説!

最近耳にするようになった「ゼップバウンド」。マンジャロとどちらが痩せるのか、何が違うのかと気になっている方も多いのではないでしょうか。

マンジャロとゼップバウンドは、どちらも海外やSNSで話題となったGIP/GLP-1受容体作動薬であり、食欲を抑えて体重を減らす効果が期待されています。実はどちらも有効成分は同じです。

しかし実際には、保険適用の条件や使用目的、入手のしやすさなどに違いがあります。

この記事では、両者の成分や効果、保険適用の違いなどについて詳しく解説します。 比較表付きで解説していますので、マンジャロとゼップバウンドで迷っている方はぜひ最後までお読みください。

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由
①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間23万人以上の来院実績

2024年度来院者数は、23万7,764人でした(注:2024年1月4日~2024年12月28日まで)。

【比較表付き】マンジャロとゼップバウンドの違い


マンジャロとゼップバウンドはどちらも体重減少効果が期待できる薬です。ここでは、効果や保険適用、副作用などの違いについて紹介します。

下記は両者の違いをまとめた表です。

項目マンジャロゼップバウンド
有効成分チルゼパチド(GIP/GLP-1受容体作動薬)
主な適応症2型糖尿病(ダイエット目的は自由診療)肥満症(保険適用条件あり)
効果食欲抑制胃内容排出の遅延血糖コントロール代謝促進
用法週1回の皮下注射(針内蔵型デバイス)
投与量2.5mgから最大15mgまで
保険適用ダイエット目的では不可条件を満たせば「肥満症」治療として可(ダイエット目的不可)※おおしま皮膚科での取り扱いはありません

成分・効果の違い

マンジャロとゼップバウンドの有効成分は、どちらも「チルゼパチド」で同じです。

チルゼパチドは、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の2つのホルモンの作用をあわせ持つGIP/GLP-1受容体作動薬であり、どちらも以下のような働きが期待できます。

  • 食欲を抑える:脳の満腹中枢に作用して食欲を自然にコントロールする
  • 胃の内容物排出を遅らせる:満腹感が持続しやすい
  • 血糖コントロールを改善:血糖値の急上昇を防ぐ
  • 代謝を高める:GIPがレプチン(食欲を抑えるホルモン)を増やし、エネルギー産生を促進

マンジャロとゼップバウンドでの臨床試験の結果は以下のとおりです。

マンジャロ使用時の体重減少量(2型糖尿病患者を対象/40週後)[1]

使用量平均体重減少量(kg)
マンジャロ5mg群7.0kg
マンジャロ10mg群7.8kg
マンジャロ15mg群9.5kg
プラセボ(偽薬)0.7kg


一方でゼップバウンドでは糖尿病がない肥満症患者を対象にした試験が行われています。

ゼップバウンド使用時の体重減少率(肥満症患者を対象/最大72週後)[2]

使用量平均体重変化率(%)
ゼップバウンド10mg群-18.4%
ゼップバウンド15mg群-22.6%
プラセボ(偽薬)-1.8kg


どちらの結果を見ても、有効成分であるチルゼパチドには体重減少効果があることがわかります。

試験の期間や対象患者が違うため、一概に両者を比べることはできませんが、どちらも同じ有効成分である以上、効果も同程度であると考えられます。

保険適用の違い

マンジャロとゼップバウンドはどちらも同じ成分ですが、保険適用の条件に違いがあります。マンジャロは日本では「2型糖尿病」の治療薬として承認されており、2型糖尿病の治療目的であれば保険適用されます。しかし、美容やダイエット目的での使用は自由診療となるため、全額自己負担です。

一方のゼップバウンドは「肥満症」の治療薬として承認されており、条件を満たすと保険適用(自己負担0〜3割)で使用できます。ただし、保険が適用されるためには以下の条件すべてを満たす必要があります。[2]

  • 高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有している
  • 食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られなかった
  • 次のいずれかに該当する
    • BMIが27kg/m²以上で、かつ肥満に関連する健康障害を2つ以上有する
    • BMIが35kg/m²以上


上記の条件中にある「肥満に関連する健康障害」は別に定められています。以下は、肥満に関連する健康障害に該当する疾患例の一部です。[3]

  • 2型糖尿病・耐糖能異常
  • 脂質異常症
  • 高血圧
  • 高尿酸血症
  • 脳梗塞
  • 月経異常・女性不妊 など

また、ゼップバウンドはどこの医療機関でも処方できるわけではありません。肥満症治療に関する所定の基準を満たした医師・医療機関でのみ取り扱われています。[3]

副作用の違い

マンジャロとゼップバウンドは、どちらも同じ成分(チルゼパチド)を有効成分としているため、副作用の種類や頻度も基本的には同じです。

特に注意が必要な副作用とその症状として、以下のような症状が報告されています。[1]

  • 低血糖:手の震え、冷や汗、強い空腹感、動悸など
  • 急性膵炎:嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛など
  • 胆のう炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸:腹痛など


軽い低血糖の場合はラムネや飴、糖分の多いジュースを摂り、血糖値を上げると症状は治まるでしょう。ただし、低血糖症状が続くようであれば早めに医師に相談してください。


また、比較的よくみられ、投与を続けるうちに落ち着くことも多い副作用として、次のような症状があります。[1]

  • 吐き気
  • おう吐
  • 食欲不振
  • 腹部膨満感
  • 下痢
  • 便秘

これらの副作用は数日程度で治まることが多いため、過度に心配する必要はありません。[4]

しかし、症状が長引く場合や強く激しい痛みが出るなど症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

使い方・規格の違い

マンジャロとゼップバウンドは、どちらもアテオスというデバイスを用いた週1回の自己注射製剤です。針が内蔵されているため、面倒な針の取り付けは不要で、初めての方でも比較的扱いやすい仕様になっています。

デバイスの色やデザインには多少の違いがありますが、基本的な操作方法はマンジャロ、ゼップバウンドどちらも共通です。また、規格は2.5mg/本から15mg/本まで2.5mg刻みで販売されています。

なお、当院では現在、オンライン診療での取り扱いは「2.5mg」と「5mg」です。来院の場合は「10mg」まで対応しています。必要な規格は個人により異なるため、診察時に医師と相談のうえ決定します。 

どちらを選ぶ?選び方のポイント

マンジャロとゼップバウンドは同じ成分の注射製剤ですが、目的によって使える薬が変わります。


ゼップバウンドは「肥満症の治療薬」として承認されているため、条件を満たした方のみが保険診療で処方を受けられます。高血圧や脂質異常症などの合併症があり、BMI基準を満たすことが前提で、さらに処方できる医療機関や医師にも条件があるため、取り扱い自体が少ないのが現状です。

一方で、マンジャロは「2型糖尿病の治療薬」として承認されていますが、美容やダイエット目的で自由診療として提供するクリニックが多く、比較的入手しやすく継続しやすいでしょう。ただし、自由診療のため費用は全額自己負担となり、料金や処方条件はクリニックによって異なります。

当院では、BMI20以上の方を対象に、診察時に医師がマンジャロの処方が適切と判断した上で処方しています。

肥満症の治療が目的で、保険適用を希望する場合はゼップバウンド、ゼップバウンドの処方条件を満たさない場合やダイエット目的の場合はマンジャロが選択肢となるでしょう。

ゼップバウンドの特徴と向いている方

ゼップバウンドは、週1回の自己注射で使える薬剤です。針が内蔵されているデバイスを使用するため、針の取り付け作業が不要で、初めての方でも扱いやすいでしょう。

有効成分はマンジャロと同じチルゼパチドですが、条件を満たせば保険診療として肥満症治療に用いることが可能です。肥満症の治療目的としてゼップバウンドを処方してもらうには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

  • 高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有している
  • 食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られなかった
  • さらに次のいずれかに該当する
    • BMIが27kg/m²以上で、かつ肥満に関連する健康障害を2つ以上有する
    • BMIが35kg/m²以上


上記の条件を満たさない場合、ゼップバウンドは基本的に処方されません。

マンジャロの特徴と向いている方

マンジャロもゼップバウンドと同様に週1回の自己注射で使用する薬剤です。針が内蔵されているため操作が簡単で、他のGLP-1ダイエット薬に比べて管理や継続がしやすいのが特徴です。

たとえば、以下のような方はマンジャロが向いていると言えるでしょう。

  • これまで自己流のダイエットで効果が得られなかった方
  • 食欲のコントロールが難しく悩んでいる方
  • 肥満症ではないが「もっとキレイになりたい」「体重を落としたい」と考えている方


一方で、以下のような方には向いていない可能性があります。

  • 元々痩せ型(BMI20未満)の方
  • 注射に強い抵抗がある、または痛みに非常に敏感な方
  • 投与量をこまめに調整しながら使いたい方


なお、当院ではBMI20以上の方を対象に、診察時に医師が適切と判断した場合に限りマンジャロを処方しています。

当院におけるダイエット治療の特徴と治療の流れ

当院では「終わりのあるダイエット治療」を目指し、患者さま一人ひとりの体質やライフスタイルに寄り添ったプランを提案しています。ここでは当院のダイエット治療における特徴と、治療の流れを紹介します。

当院のダイエット治療の特徴

当院のダイエット治療は薬を漫然と使い続けるのではなく、目標体重と終了時期を見据えた計画的な治療を推奨しています。無理なく継続できるペースを重視し、最終的には薬に頼らずに体型を維持できる状態をゴールとしています。

診察では患者さまの生活スタイルや目標体重を丁寧にお伺いし、一人ひとりに合う治療プランをご提案。副作用の有無や体調変化などをフォローしながら目標達成に向けてサポートします。

また、サブスクリプション契約や購入をストップする際の解約手続き等は不要です。お薬代は都度払いであり必要なタイミングで治療を終了できるため、無理な継続の心配もありません。継続の場合でも、追加の診察料や配送料もかからず、初月と同じ料金で継続していただけます。

さらに、当院では通院とオンライン診療の両方に対応しています。お忙しい方や遠方にお住まいの方でも、ご自宅から電話で診療を受けられるため、ライフスタイルに合わせた無理のない通院が可能です。

治療の流れ

直接来院かオンライン診療にて診察を受けられます。初診の方でも、オンライン診療での受診が可能です。

  1. 来院またはオンラインにて診察

今の状態やダイエットの目的を確認し、一人ひとりに合う薬を患者さまと相談しながら決定します。終わりのあるダイエットを目指し、個別の治療計画を立てています。

  1. 薬剤の購入と受け取り

必要な薬剤を購入します。オンラインの場合、マンジャロなどの注射製剤は品質保持のためクール便で配送します。

  1. フォローアップ

副作用の有無や体調変化を確認するため、定期的に診察を行います。無理なく治療が続けられるよう、継続的なフォローアップを行っています。

費用について

マンジャロ

マンジャロ 2.5mg¥17,400(税込¥19,140)
マンジャロ 2.5mg ※3ヶ月目〜(まとめ買い時)
※マンジャロ2.5mgを3か月分以上同時購入の場合、2か月目まではひと月分/¥17,400、3か月目からはひと月分/¥12,700
例:3か月分ご購入いただいた場合には、¥17,400×2か月分(8本)+ ¥12,700×1か月分(4本)= 合計【¥47,500】になります。
¥12,700(税込¥13,970)
マンジャロ 5mg¥28,000(税込¥30,800)
マンジャロ 5mg ※3ヶ月目〜(まとめ買い時)¥21,000(税込¥23,100)
マンジャロ 7.5mg¥32,500(税込¥35,750)
マンジャロ 10mg¥44,400(税込¥48,840)

オンライン診療の場合

診察料¥1,000(税込¥1,100)
郵送料(飲み薬)¥1,000(税込¥1,100)
クール宅配便郵送料(注射薬の品質保持のため) ¥2,000(税込¥2,200)

直接ご来院の場合

診察料¥1,000(税込¥1,100)

マンジャロとゼップバウンドとの違いに関するよくある質問(FAQ)

マンジャロとゼップバウンドの違いに関するよくある質問についてお答えします。

ゼップバウンドとマンジャロの違いは何ですか?

どちらも同じ成分(チルゼパチド)ですが、保険適用の条件が異なります。

マンジャロは2型糖尿病治療薬として承認されており、保険にて治療ができます。ダイエット目的の場合は、保険適用のない自由診療です。

ゼップバウンドは肥満症治療薬で、条件を満たせば保険適用が可能ですが、美容・ダイエット目的での保険適用はできません。

ゼップバウンドのデメリットは?

美容やダイエット目的では処方されず、条件を満たさなければ処方してもらえません。どこでも取り扱いがある訳ではなく、取り扱いのある医療機関も限られています。

ゼップバウンドは日本で承認されましたか?

はい、肥満症治療薬としてすでに日本で承認されています。

マンジャロと同じ効果がある薬は?

ゼップバウンドはマンジャロとまったく同じ成分であるため、効果も同じと言えます。

マンジャロダイエットが気になったら渋谷駅前おおしま皮膚科まで相談を

マンジャロとゼップバウンドは、有効成分が同じであるため、基本的な効果や作用、副作用も同じであると考えられます。

両者の違いは保険適用の条件です。「肥満症治療として保険を使いたい」という方はゼップバウンドの条件を満たすかを確認する必要があるでしょう。

また、肥満症の条件に当てはまらない方はゼップバウンドの保健適用となりません。美容・ダイエット目的であれば、自由診療となりますが多くのクリニックが扱うマンジャロが入手しやすく、続けやすいでしょう。

当院では、BMI20以上の方を対象に、診察時に医師が適切と判断した場合のみ、マンジャロを処方しています。マンジャロダイエットに興味があるけれど、不安で踏み出せない、迷っている方はぜひ一度、渋谷駅前おおしま皮膚科までご相談ください。あなたに合った方法を一緒に考えていきましょう。

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由
①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間23万人以上の来院実績

2024年度来院者数は、23万7,764人でした(注:2024年1月4日~2024年12月28日まで)。


未承認医薬品の表示

マンジャロについて

未承認医薬品等(異なる目的での使用)マンジャロは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。

しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等国内の医薬品卸業者より国内の承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品の有無国内で肥満治療の効能・効果で製造販売承認されているGIP/GLP-1受容体作動薬製剤に「ゼップバウンド」があります。
またマンジャロは国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性などに係る情報GIP/GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAで肥満治療薬として承認されています。

参考

[1]マンジャロ皮下注添付文書

[2]ゼップバウンド皮下注添付文書

[3]肥満症の効能又は効果を有するチルゼパチド製剤に係る最適使用推進ガ イドラインの策定に伴う留意事項について|保医発 0318 第 3 号 令和7年3月 18 日 

[4]マンジャロ皮下注インタビューフォーム