オゼンピックの効果はいつから?どれくらい痩せるのか・痩せるためのポイントも解説

「ダイエットにオゼンピックが良いと聞くけど、どれくらいで効果が出る?」「いつから効果が出て何kg痩せる?」など、オゼンピックダイエットに興味はあっても、効果が出始める時期やどれくらい痩せるのかがわからないと踏み出しにくいですよね。

オゼンピックを使用したダイエットでは、使用して数日で効果が出るわけではありません。効果が出始める時期や痩せるためのポイントを知っておくことが重要です。効果を感じられないからといって自己判断で辞めてしまうと、本来の効果を得られない可能性もあります。

この記事では、オゼンピックを使用したときにいつから体重の減少がみられるのかやどれくらい痩せるかなどについて詳しく解説します。痩せるためのポイントや他のGLP-1製剤との比較についても解説しているため、オゼンピックダイエットが気になっている方は、ぜひ最後までお読みくださいね。

オゼンピックの効果はいつから?どれくらい痩せる?

オゼンピックダイエットを行うときは、いつから効果が出るか、どれくらい痩せるのかをあらかじめ知っておくことが大切です。それぞれ詳しく解説します。

オゼンピックが効き始める時期

オゼンピックの効果が出るまでの期間には個人差があります。多くの場合、服用を開始してから4週間程度で体重減少などの効果を実感できると言われています。

ある研究では、通常のオゼンピックの用量よりも多い2.4mgでの試験ではありますが、開始から4週間後に体重減少が確認されています。 [1]

また別のある試験では、下記のグラフからもわかるように4週目くらいから徐々に体重が落ち始め、12週で−5kgとなっているのがわかります。[2]

出典:Effects of once-weekly semaglutide on appetite, energy intake, control of eating, food preference and body weight in subjects with obesityをもとにグラフ作成

オゼンピックでどれくらい痩せる?

オゼンピックを使用してどれくらい痩せるかは、使用する用量や期間によっても変わってきます。

ある研究では12週間にわたる継続使用で、プラセボ群に比べて平均して約5kgの体重減少がみられました。[2]

さらに30週間行った別の研究では、GLP-1作動薬であるビクトーザと比較して、2kg減少であったのに対し、オゼンピックでは約5.8kgの体重減少が確認されています。[3]

より長期間(68週間)、高用量(2.4mg)の研究も行われており、最大で15kg体重が減少した結果も報告されています。[1]

通常のオゼンピックの用量(1.0mg)よりも多い量を使用した研究もありますが、オゼンピックを使用した場合、5kg程度の体重減少がみられる場合が多いと言えるでしょう。

オゼンピックで痩せるためのポイント

オゼンピックダイエットで痩せるためのポイントがあります。

  • 食事や運動にも気をつける
  • 医師の指導のもとで継続する

上記のポイントに気をつけながら継続することで、ダイエット効果が期待できるでしょう。それぞれ詳しく説明します。

食事や運動にも気をつける

オゼンピックでダイエットを行うときは、通常のダイエットと同じように食事のとりすぎや、運動を取り入れることを意識してみましょう。

オゼンピックの効果の一つに食欲抑制があります。満腹感が持続し、自然と摂取エネルギーが減少してダイエットに繋がりますが、食べ過ぎてしまうと思うような効果が得られません。

また、運動もダイエット効果を高める重要な要素です。適度な運動を取り入れると、リバウンドのリスクを減らすことができます。ある研究では、GLP-1受容体作動薬を使用しながら運動を行うことで、体重管理がより効果的に行われたという結果が出ています。[4]

ただし、過度な食事制限や激しい運動によって低血糖などの副作用が起こりやすくなります。とくにGLP-1作動薬を使用している場合は、医師と相談しながら無理のない計画を立てることが重要です。

医師の指導のもとで継続する

オゼンピックダイエットを成功させるためには、医師の指導のもとで計画的に継続することが大切です。

さまざまな研究結果より、4週目頃から体重が減り始めることが多いとわかっています。そのため自己判断でいきなり使用を中止したり、量を調整したりするのは避けましょう。

副作用に気づきにくい場合もあるため、定期的に医師と相談しながら進めることが大切です。体調や副作用に応じて、量の調節や中止、いつまで使うかなども医師と相談しながら行うようにしましょう。

オゼンピックのダイエット効果と他のGLP-1との比較

ダイエットに使われる薬の中でも、オゼンピックは他のGLP-1受容体作動薬と比べて、体重減少効果が高いと言われています。ここでは、オゼンピックのダイエット効果や、他のGLP-1との比較について解説します。

オゼンピックのダイエット効果

オゼンピックは、とくに体重減少効果が期待できる薬です。そのダイエット効果は、主に以下の2つの理由によるものとされています。

  • 食欲を抑える効果
  • 空腹感の減少・満腹感の持続

オゼンピックによって自然に食べる量が減少し、さらに高脂肪食品に対する嗜好が低下する可能性もあるとも言われています。また、食後に満腹感を得るまでの時間が短くなり、空腹を感じる時間が短くなることもオゼンピックの特徴です。[2][5]

他のGLP-1との比較

オゼンピックは他のGLP-1受容体作動薬と比較しても、特に体重減少効果が高いとされています。以下はオゼンピックと比較した試験を行った結果、オゼンピックの方が体重減少効果が高いとの結果が出たGLP-1作動薬です。

  • エキセナチド(商品名:ビデュリオン)
  • デュラグルチド(商品名:トリルシティ、メトホルミン併用下)
  • リラグルチド(商品名:ビクトーザ)

毎日投与のリラグルチドと比較した場合でも、オゼンピックは週1回の投与で同様、もしくはそれ以上の効果があるとされています。さまざまな結果により、オゼンピックは他のGLP-1製剤と比べても、とくに体重減少効果が高いと言えるでしょう。[6][7][8]

オゼンピックがおすすめな方

オゼンピックを使ったダイエットが特におすすめな方は以下のとおりです。

  • 毎日の使用が難しい方
  • しっかり体重を落としたい方
  • 食べ過ぎてしまう方

オゼンピックは週1回の注射で良いため、忙しい方や生活が不規則な方でも続けやすいです。他のGLP-1よりも体重減少効果が高いと言われているため、しっかり体重を落としたい方に特に向いているでしょう。食欲を抑えたり満腹感が続いたりする効果も期待できるため、つい食べ過ぎてしまう方にもおすすめです。

使用する際の注意点・副作用

オゼンピックは注射剤であるため取り扱いには注意が必要です。また薬であるため、副作用についても知っておきましょう。ここでは、オゼンピックを使用する際に知っておきたい注意点と副作用について解説します。

オゼンピック使用時の注意点

オゼンピックは自分で注射を行う自己注射製剤であるため、取り扱いに注意が必要です。特に気をつけたい注意点は以下のとおりです。

  • 針の取り扱い
  • 注射部位
  • 保管方法
  • 併用薬の有無

使用後の針は一般ゴミとして捨てられません。クリニックで指示された方法で廃棄しましょう。

また感染や副作用防止のため、毎回新しい専用の針を使用し、注射部位は毎回変えるようにしてください。同じ場所に打ち続けると皮膚が硬くなることがあります。

未開封のものは冷蔵庫(2〜8℃)で保管し、凍結しないように注意が必要です。開封後は室温(1〜30℃)で保管可能となります。[5]

他に薬を服用している場合は、事前に医師に相談しましょう。薬によっては副作用のリスクがあがる可能性もあるため、自己判断で使用しないようにしてください。  

オゼンピックで注意したい副作用

オゼンピックに限らず、薬にはよくみられる副作用と、めったに起きない重篤な副作用があります。

重篤な副作用は以下のとおりです。

  • 重篤な低血糖:けいれん、意識の低下
  • 急性膵炎:嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛

上記の副作用は、症状がみられたらすぐ医療機関を受診しましょう。よくある副作用には様子をみながら継続も可能です。

  • 軽い低血糖:手の震え(振戦)、冷汗、顔面蒼白、動悸、めまいなど
  • 悪心、おう吐
  • 下痢・便秘

軽度の低血糖であれば、ラムネや飴、糖度の高いジュースを飲むことで症状が治まります。常に持ち歩いておくと良いでしょう。悪心など消化器系の副作用は継続で治まることも多いです。気になる場合は早めに医師に相談するようにしましょう。[5]

オゼンピックのダイエット効果に関するよくある質問

オゼンピックダイエットの効果に関する、よくある質問にお答えします。

オゼンピックはいつから効く?どれくらいで効果が出る?

個人差はありますが、4週間目くらいから体重減少を実感できることがわかっています。[1][2]

オゼンピックでどれくらい(何キロ)痩せる?

さまざまな研究結果がありますが、ある研究では12週間で約5kgの体重減少がみられたことがわかっています。[1][2]

オゼンピックの価格

オゼンピックは、公的保険が適用されない自由診療です。

※針と消毒綿は別途、8回分で500円(税込550円)費用が発生します。

オゼンピック皮下注射2.0mg 1本 3本目まで ¥18,500(税込¥20,350)
オゼンピック皮下注射2.0mg 1本 4本目以降
※4本以上同時購入の場合、3本目までは1本あたり¥18,500、4本目以降は1本あたり¥15,500
例7本ご購入いただいた場合には、¥18,500×3本+¥15,500×4本=合計【¥124,500】になります。
¥15,500(税込¥17,050)
針・消毒綿(8回分)¥500(税込¥550)

オンラインで購入される場合と直接当院に来院される場合では、別途かかる料金に違いがあります。

診察料¥1,000(税込¥1,100)
郵送料(飲み薬)¥1,000(税込¥1,100)
クール宅配便郵送料(注射薬の品質保持のため) ¥2,000(税込¥2,200)

オゼンピックの効果について気になることがあれば渋谷駅前おおしま皮膚科へ相談を

オゼンピックを使用したダイエットでは、個人差はあるものの1ヶ月目から効果を実感できるでしょう。3ヶ月目ではさらに多くの方が変化を感じることができます。他のGLP-1製剤と比較しても、オゼンピックは体重減少効果が高いと言えます。

どうしても食べ過ぎてしまう方や体重をしっかり落としたい方、不規則な生活で毎日薬を飲んだり注射が難しかったりする方には、オゼンピックがおすすめです。

オゼンピックダイエットを始めてみようと思っている方、気になるけど不安がある方はぜひ一度、渋谷駅前おおしま皮膚科へお気軽にご相談ください。

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由

①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間22万人以上の来院実績

2023年度来院者数は、22万947人でした(注:2023年1月4日~2023年12月28日まで)。

オゼンピックについて

未承認医薬品等(異なる目的での使用)オゼンピックは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。
しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等国内の医薬品卸業者より仕入れています。
国内の承認医薬品の有無リベルサス・オゼンピックは、国内で肥満症に承認されている「ウゴービ皮下注」と同成分です。セマグルチドを一般名とする医薬品は国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性などに係る情報GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAで肥満治療薬として承認されています。

参考文献

[1]Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity | New England Journal of Medicine

[2]Effects of once-weekly semaglutide on appetite, energy intake, control of eating, food preference and body weight in subjects with obesity

[3]Efficacy and safety of once-weekly semaglutide 1.0mg vs once-daily liraglutide 1.2mg as add-on to 1-3 oral antidiabetic drugs in subjects with type 2 diabetes (SUSTAIN 10)

[4]Healthy Weight Loss Maintenance with Exercise, Liraglutide, or Both Combined

[5]オゼンピック皮下注2mg/インタビューフォーム

[6]Efficacy and Safety of Once-Weekly Semaglutide Versus Exenatide ER in Subjects With Type 2 Diabetes (SUSTAIN 3): A 56-Week, Open-Label, Randomized Clinical Trial

[7]Semaglutide versus dulaglutide once weekly in patients with type 2 diabetes (SUSTAIN 7): a randomised, open-label, phase 3b trial

[8]Efficacy and safety of once-weekly semaglutide 1.0mg vs once-daily liraglutide 1.2mg as add-on to 1-3 oral antidiabetic drugs in subjects with type 2 diabetes (SUSTAIN 10)