リベルサスとサクセンダの違いを徹底解説!どっちが痩せる?

GLP-1ダイエットで使用される薬には、さまざまな種類があります。リベルサスやサクセンダといった薬の違いがよくわからなかったり、どうやって自分に合う薬を選べば良いのかわからなかったりしていませんか?

リベルサスとサクセンダは、どちらもGLP-1受容体作動薬であり、作用のメカニズムは同じです。しかし、それぞれ特徴や向いている人が異なります。

この記事では、リベルサスとサクセンダの使用するタイミングや用量の違いなどについて詳しく解説しています。

GLP-1ダイエットを検討しているけど、どの薬を飲めば良いのかわからなくて迷っている方は、ぜひ最後までお読みくださいね。

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最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

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2023年度来院者数は、22万947人でした(注:2023年1月4日~2023年12月28日まで)。

リベルサスとサクセンダの違い

リベルサスとサクセンダはどちらもGLP-1受容体作動薬に分類される薬です。同じ分類の薬なので体重が減るまでのメカニズムは同じですが、成分が違うため使用方法なども異なります。

以下の表に、リベルサスとサクセンダの違いについてまとめています。[1][2]

リベルサスサクセンダ
剤形(薬の形)飲み薬自己注射(自分で針セットが必要)
用法用量・毎日、起床時服用
・食事の影響を受けるため必ず起床時に服用(1日の中で最初の食事・飲水の30分以上前)
・3mg、7mg、14mgの3種類あり
・最大用量:1回14mgまで
・毎日、タイミングは自分の打ちやすいタイミングでOK
・時間帯の指定はないが、毎日同じ時間帯に使用する。食事関係なく打てる。
・用量は0.6mgずつ増やせる
・最大用量:1回3mgまで
成分・セマグルチド(オゼンピック皮下注と同じ成分)
・日本国内では糖尿病治療薬として承認されているが、肥満治療薬としては日本で承認されていない(自由診療)
・リラグルチド(ビクトーザ皮下注と同じ成分)
・ビクトーザは国内で糖尿病治療薬として承認されている
・同成分だが、サクセンダは日本で承認されていない(自由診療)アメリカでは、肥満治療薬としてFDA承認

リベルサスとサクセンダはどっちが痩せる?

リベルサスとサクセンダはどちらもGLP-1受容体作動薬であるため、体重が落ちるメカニズムは同じです。ただし、試験結果によっては体重減少効果に違いが出ています。

リベルサス錠14mgと、サクセンダ皮下注(あるいはビクトーザ*)1.8mg、プラセボ(偽薬)を比較したある研究では、26週の時点でリベルサスを使用した人が、サクセンダおよびプラセボよりも有意に体重減少がみられた(-4.4kg)との報告があります。[3]

ただし、上記試験の対象者は糖尿病患者でもあり、ダイエット目的で使った場合は結果が異なる可能性も考えられます。

どちらの薬が合うかなどは、元々の体重や食事内容によって個人差があります。使用量にも関係するため、一概にどちらの薬の方が痩せるとは言い切れないでしょう。自分に合う薬が知りたい場合は、まず医療機関にて相談しましょう。

サクセンダ/ビクトーザ*サクセンダとビクトーザは同成分。調整可能な容量の目盛りが異なるのみであり、同じ量を使うのであれば効果はどちらも同じ

 リベルサスの特徴やダイエット効果

GLP-1作動薬唯一の飲み薬であるリベルサスは、飲み方に注意が必要です。ここでは、リベルサスの特徴やダイエット効果について、詳しく解説します。

リベルサスの特徴

リベルサスはオゼンピック皮下注と同じ成分であり、GLP-1製剤の中で唯一の飲み薬です。錠剤なので管理がしやすく、注射が苦手な方でも使いやすいでしょう。ただし、飲み方には注意が必要です。

1日の最初の食事や飲み物をとる前に、空腹の状態でコップ約半分(約120mL以下)の少量の水で服用します。これは、胃の中の飲食物がリベルサスの吸収を妨げるためです。服用後30分間は飲食はもちろん、ほかの薬の服用も禁止であるため注意しましょう。

ダイエット効果

体重減少効果が期待されるダイエット薬で、食欲抑制と満腹感の持続という2つの作用を持っています。

これにより食事量が自然と減少し、摂取カロリーが消費カロリーを下回ることで、結果的に体重が減少します。[4]

リベルサスが向いている方

特に注射が怖い方や痛みに弱い方に向いている薬です。飲み薬であるため、注射のような不安を感じずに使用できるでしょう。

また、朝起きてすぐ空腹時に服用する必要があるため、食事のタイミングが不規則な場合は、服用が難しい場合があります。加えて、リベルサスは少量の水で飲む必要があるため、錠剤の服用に抵抗がない方に適しているでしょう。

リベルサスについて、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。

リベルサス(GLP-1の経口薬)|ダイエット効果はいつから?効果的な飲み方などを解説 | 渋谷駅前おおしま皮膚科

サクセンダの特徴とダイエット効果

サクセンダは自分で注射するタイプの薬です。ここでは、サクセンダの特徴やダイエット効果、向いている方についてそれぞれ詳しく説明します。

サクセンダの特徴

サクセンダは1日1回、自分で針を取り付けて注射する薬です。FDA(米国食品医薬品局)で肥満治療薬として承認されています。

日本では未承認ですが、同成分のビクトーザが国内で販売されています。サクセンダは1回に使用できる最大用量が、ビクトーザと比較して多いです。

たとえば、ビクトーザは1回あたり0.3mgから始めて1.8mgが最大量です。一方でサクセンダは0.6mgから始め、最大3.0mgまで増量ができます。[2][5]

サクセンダのダイエット効果

サクセンダも、リベルサスと同様に摂取カロリーを減らすことで体重が減っていきます。

胃内の飲食物の消化を遅らせ、少しの食事でも満足感を得やすくする作用を持ちます。また食欲抑制作用により、食べ過ぎを防ぎます。[2][6]

またサクセンダは、糖尿病の有無に関わらず、体重だけでなくウエストのサイズダウンが確認されている薬です。[7]

サクセンダが向いている方

サクセンダは、同成分のビクトーザに比べて1回に使用できる量が多い薬です。

しっかり体重を落としたい方や、少しずつ増量しながら自身に合う量を見つけたい方に向いているでしょう。

費用

以下の治療は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。

「リベルサス」

リベルサス 3㎎ 30錠¥4,100(税込¥4,510)
リベルサス 7㎎ 30錠¥12,800(税込¥14,080
リベルサス 14㎎ 30錠¥16,500(税込¥18,150)

「サクセンダ」

サクセンダ 18mg 1本(針・消毒綿1か月分付き)¥13,800(税込¥15,180)

オンライン診療でご購入の場合

診察料¥1,000(税込¥1,100)
郵送料(飲み薬)¥1,000(税込¥1,100)
クール宅配便郵送料(注射薬の品質保持のため) ¥2,000(税込¥2,200)

直接ご来院の場合

診察料¥1,000(税込¥1,100)

よくある質問

リベルサスとサクセンダに関するよくある質問にお答えします。

リベルサスとサクセンダはどっちが痩せますか?

ある研究ではリベルサスの方が体重減少効果が高かったとの結果が出ています。[3]

しかし、どれだけ痩せるかについては使用する量や元々の体重、生活習慣などで変わります。どの薬を使用した場合でも個人差があるため、使用前には一度医療機関にてご相談ください。

サクセンダとGLP-1の違いは何ですか?

サクセンダとGLP-1の違いは以下の通りです。

  • GLP-1:ヒトの体内で自然に分泌されるホルモン
  • サクセンダ:GLP-1受容体作動薬と呼ばれる治療薬

GLP-1は、血糖値に応じて膵臓からインスリン分泌を促す働きを持ちます。またGLP-1自体が食欲を抑えたり胃の中にある食べものの排出を遅らせたりする作用を持ちます。

GLP-1と同じ働きを持つように作られた薬のことを「GLP-1受容体作動薬」と言い、サクセンダもその一種です。

サクセンダで1ヶ月に何キロ痩せますか?

ある研究では、リラグルチドとプラセボ(偽薬)と比較した場合、5週目の時点でリラグルチドを使用したグループでは約3.7kgの減少が見られたと報告があります。[8]

GLP-1ダイエットにお悩みなら渋谷駅前おおしま皮膚科へ

リベルサスとサクセンダは、いずれもGLP-1ダイエットで使用される薬です。リベルサスはのみ薬であり、起床時に服用しなければなりません。

サクセンダは自分で注射を行うタイプの薬であり、アメリカでは肥満治療薬として使われています。細かく用量調整できる点も特徴の一つです。

どちらもGLP-1作動薬なので、ダイエット効果がみられるメカニズムは同じです。それぞれの特徴や使い方に違いがあるため、自分に合った薬を選ぶことが重要になります。

渋谷駅前おおしま皮膚科では、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療プランを提供しています。医師としっかり相談しながら、自分に合った治療法を見つけることができます。

GLP-1ダイエットに関して不安や疑問をお持ちの方は、ぜひ当院にお気軽にご相談ください。

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由
①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間22万人以上の来院実績

2023年度来院者数は、22万947人でした(注:2023年1月4日~2023年12月28日まで)。

リベルサスについて

未承認医薬品等(異なる目的での使用)リベルサスは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。
しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等国内の医薬品卸業者より仕入れています。
国内の承認医薬品の有無リベルサスは国内で肥満症に承認されている「ウゴービ皮下注」と同成分です。セマグルチドを一般名とする医薬品は国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性などに係る情報GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAで肥満治療薬として承認されています。

サクセンダについて

未承認医薬品等(異なる目的での使用)サクセンダは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品です。
入手経路等当院で使用しているサクセンダはノボノルディスクファーマ社で製造されたものを当院で個人輸入しています。
国内の承認医薬品の有無リラグルチドを一般名とする医薬品は、国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性などに係る情報米国FDAやEMA (欧州医薬品庁)において肥満治療薬として承認されています。

参考

[1]リベルサス錠添付文書

[2]Label: SAXENDA- liraglutide injection, solution

[3]Oral semaglutide versus subcutaneous liraglutide and placebo in type 2 diabetes (PIONEER 4): a randomised, double-blind, phase 3a trial – PubMed

[4]Efficacy and safety of oral semaglutide by subgroups of patient characteristics in the PIONEER phase 3 programme – PMC

[5]ビクトーザ皮下注添付文書

[6]Effects of the once-daily GLP-1 analog liraglutide on gastric emptying, glycemic parameters, appetite and energy metabolism in obese, non-diabetic adults – PubMed

[7]Efficacy and Safety of Liraglutide 3.0 mg in Patients with Overweight and Obese with or without Diabetes: A Systematic Review and Meta-Analysis – PubMed

[8]Effects of liraglutide on weight, satiation, and gastric functions in obesity: a randomised, placebo-controlled pilot trial – PubMed