イソトレチノインの個人輸入は危険?安全かつ安い入手方法について解説

イソトレチノインは重症ニキビに強力に効く薬ですが副作用に注意が必要なため、個人輸入には危険性があります。
ここではイソトレチノインの個人輸入を避けるべき理由と安全で安く入手する方法について紹介します。
イソトレチノインの効果についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

イソトレチノインの個人輸入が危険な理由

イソトレチノインの個人輸入には、さまざまな危険性があります。
ここでは危険な理由について、代表的なものを紹介します。

重大な副作用がある

イソトレチノインは胎児の流産や死産、早産、奇形、うつ、精神病などの重体な副作用が知られています。
そのため、一般的には医師の診断で服用しても危険性が少ないと判断されたときにだけ処方されているのです。
個人輸入で入手してしまうと、医師の診断を受けずに使用を開始してしまうため、これらの副作用リスクが高くなってしまいます。

副作用が出ても対処しにくい

イソトレチノインには、腸疾患、肝疾患などの副作用が知られています。
副作用を発見するためには、定期的な血液検査が必要です。
個人輸入の場合には血液検査が受けられないため、副作用を発見しにくく、治療が遅れてしまうかもしれません。
もしなんらかの副作用が出たときにも対処しにくいと言えるでしょう。

専門家の説明が受けられない

個人輸入でイソトレチノインを使ったときには、専門家による説明が受けられなくなります。
つまりは安全に治療を開始することが難しくなってしまうのです。
特に、奇形の副作用があることから、内服中と内服後は一定期間避妊を行う必要があります。
個人輸入の場合はこれらの注意点なども、適切に把握できない可能性が高いでしょう。
この影響でもし間違った使い方をしてしまうと、体調が悪化してしまうかもしれません。

品質に保証がない

個人輸入の薬には、正式に作られた薬ではないような偽造品や粗悪品が混ざっている可能性もあります。
個人輸入については、厚生労働省からも「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」の注意が出ています。
1)違う成分が混ざっていたときや、見た目が似ているのに主成分が入っていなかったときなどの場合には、事前に予想がつかないような健康被害が起こってしまうかもしれません。

イソトレチノインの安全な入手方法

ここではイソトレチノインを安全に入手するために必要なクリニックの選び方について紹介します。

定期的な血液検査が受けられる

イソトレチノインを正しく使用するためには、定期的な血液検査が必要です。
腸疾患や肝疾患などの副作用は、血液を調べていないと気づかない場合があります。
副作用を早期に発見するためにも、イソトレチノインの服用中に血液検査が受けられる病院を選びましょう。

専門的な知識をもつ医師がいる

イソトレチノインはニキビ治療に使われている薬です。
クリニックを選ぶときには、皮膚科があるかを確認してから受診しましょう。
イソトレチノインと安全に使用したい方は、一般的な皮膚科よりも、皮膚科学会認定の皮膚科専門医・皮膚科指導医など、専門的な知識をもつ医師がいる皮膚科を選ぶとさらに安心です。

イソトレチノインの処方に対応している

イソトレチノインを使いたいときには、クリニックを受診して医師の診察を受けるとよいでしょう。
イソトレチノインはどこのクリニックでも処方できる薬ではありません。
イソトレチノインの治療を開始したいときには、まずは取り扱っているクリニックを探して受診しましょう。

継続しやすい料金設定

イソトレチノインは自費診療のため、料金設定はクリニックごとに違います。
イソトレチノインの治療は、一般的に4~6か月ほど継続します。
1か月の治療だけで治療が終了するわけではないため、ご自身が継続しやすい料金かを確認しましょう。
とくに安く治療を継続したいときには、イソトレチノインの後発品に対応しているクリニックを探してみるとよいでしょう。

おおしま皮膚科では治療開始前後や長期服用中の定期的な血液検査をしています。
まずは3カ月程度服用を続け、症状の改善があるか、副作用の程度などを確認します。
また日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医・皮膚科指導医も在籍しており、患者さまのニキビの状態を確認しながらイソトレチノインを使用するか判断します。
治療を継続しやすいようにイソトレチノインの後発品であるアクネトレントも採用しています。

保険診療のニキビ治療でなかなか治らない、このままだとニキビ跡になりそうなどでお悩みの方は、気軽に当院にご相談ください。

イソトレチノインの効果

イソトレチノイン(ロアキュタン、アクネトレント)は、繰り返しできるニキビや重症のニキビに使われている治療薬です。
ビタミンAの誘導体であるレチノイドを主成分とした製品で、皮脂の分泌を抑える働きや抗炎症作用、皮膚のターンオーバーや毛穴の詰まりを整えるといった働きが期待できます。

2)当院では、イソトレチノインと同じ成分のロアキュタン(先発品)とアクネトレント(後発品)を処方しています。

<イソトレチノインの服用が向いている方>

  • 繰り返しできるニキビがある方
  • 重症なニキビがある方
  • 抗生物質の治療を受けても効果を実感できなかった方
  • 他のニキビ治療でも悩みが解消されなかった方

イソトレチノインで費用を抑えつつニキビ治療するならおおしま皮膚科へ

イソトレチノインの使用にはいくつかの注意点があります。
個人輸入では危険性が高いため、安全に使用するためにもクリニックを受診してみましょう。

日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医・皮膚科指導医がいる当院では、イソトレチノインを安全に使用するために、治療開始前後や長期服用中の定期的な血液検査をしています。
また治療を継続しやすいように、イソトレチノインの後発品であるアクネトレントも採用しています。
イソトレチノインの治療に興味がある方は、当院までお気軽にご相談ください。

【渋谷駅前おおしま皮膚科院長|大島 昇 監修】

イソトレチノインの料金

以下は公的医療保険が適用されない自由診療です。

イソトレチノイン(ロアキュタン)

10mg1錠¥300(税込¥330)
10mg30錠(30日分)¥9,000(税込¥9,900)
20mg1錠¥500(税込¥550)
20mg30錠(30日分)¥15,000(税込¥16,500)

イソトレチノイン(アクネトレント)

10mg1錠¥250(税込¥275)
10mg30錠(30日分)¥7,500(税込¥8,250)
20mg1錠¥400(税込¥440)
20mg30錠(30日分)¥12,000(税込¥13,200)

イソトレチノインの副作用

禁忌

  • 妊娠中の方、妊娠の予定がある方、妊娠の可能性がある方
  • 授乳中の方
  • 成長期で身長が伸びている方
  • 女性は15歳未満の方、男性は18歳未満の方
  • テトラサイクリン系の抗生物質を服用している方
  • うつ病の方
  • 肝障害がある方
  • 中性脂肪やコレステロール値が高い方
  • ビタミンA過剰症の方
  • 過去に同じ成分で激しいアレルギーを起こした経験がある方

重大な注意事項

  • イソトレチノインを服用中に妊娠した場合や妊婦の服用は、たとえ短期間の使用や少量であっても胎児に早産や流産、死産、先天異常の危険性が非常に高くなります。服用中と治療を終了してから、女性の場合は6か月間、男性の場合は1か月の期間は決して妊娠しないでください。
  • 服用中および最終服用日から6か月間は献血を避けましょう。献血で集めた血液を原料に作られた血液製剤が妊婦に使われてしまうと、胎児が成分の影響を受けてしまうためです。

注意事項

  • 飲みはじめの数週間は、ニキビの症状が悪くなるかもしれません。ほとんどの場合では、服用を継続するにつれて症状がおさまります。
  • 定期的な血液検査が必要です。治療の開始前と開始後、長期服用中などの血液検査を比較して服用の継続が難しいと医師が判断したときには、治療を中止するかもしれません。
  • 治療中は紫外線の影響を受けやすくなります。紫外線を長く浴びることは避けてください。また紫外線予防のために日焼け止めクリームなどのアイテムをご使用ください。
  • 治療中は皮膚が敏感になるため、フェイシャルピーリングなど肌にとって負担になるスキンケアや施術をするときには、事前に医師までご相談ください。
  • 服用期間中は皮膚や粘膜が乾燥しやすくなります。乾燥が気になるときには、保湿クリームの塗布や保湿作用のある点眼薬などを使用してください。
  • 治療中はビタミンAを含んだ薬やサプリメントの使用を避けてください。
  • テトラサイクリン系の抗生物質(ミノサイクリン、ビブラマイシンなど)との併用はしないでください。
  • 飲み忘れてしまった場合でも、まとめて服用しないでください。次の服用時間になってから決められた量を飲みましょう。
  • 自分の薬をあげたり、他の人からもらった薬を飲んだりしないでください。

副作用

以下はイソトレチノインの代表的な副作用症状です。服用中にこれらの症状が出たときには、医師までご相談ください。

  • 妊婦への影響:奇形、流産、早産、死産、胎児の先天異常
  • 皮膚症状:治療初期にニキビの一過性増悪、唇や口の乾燥、鼻の粘膜への影響、眼や皮膚の乾燥、脱毛
  • 精神神経系 :精神病(幻聴、幻覚)、重大な精神疾患(自傷行為など)、うつ病
  • 器官障害:筋骨格症状、腸疾患、肝疾患、視覚障害(角膜混濁、夜間視力低下など聴覚障害(聞こえにくさ、耳鳴りなど)
  • その他:頭痛、めまい、嘔吐、嘔気、倦怠感、疲労感など


「イソトレチノインについて」

未承認医薬品等

イソトレチノインは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。

入手経路等

当院医師の判断のもとPRSS社より購入しています。
個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報はリスクが潜む個人輸入をご確認ください。
イソトレチノインの個人輸入についての厚生労働省の注意喚起はこちらのページをご確認ください。

国内の承認医薬品等の有無

同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。

諸外国における安全性等に係る情報

米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。
鬱、精神病、胎児の催奇形性などの副作用も報告されています。


〈参考文献一覧〉

1)

医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省

2) Anon Paichitrojjana, Anand Paichitrojjana. Oral Isotretinoin and Its Uses in Dermatology: A Review. Drug Des Devel Ther. 2023 Aug 25:17:2573-2591. doi: 10.2147/DDDT.S427530. PMID: 37649956