【ニキビ・毛穴治療】イソトレチノイン|毛穴の黒ずみ、毛穴の開きに

イソトレチノインは主にニキビの治療に使われている飲み薬ですが、実は毛穴の黒ずみや毛穴の開きなどの肌悩みにも効果が期待できる成分です。
ここではイソトレチノインの毛穴への効果や使い方、注意点などを紹介します。

イソトレチノインとは

イソトレチノインは何度も繰り返しできるニキビや、難治性のニキビの治療薬です。
ビタミンAの誘導体であるレチノイドを主成分とした製品で、抗炎症作用や皮脂の分泌を抑える働き、毛穴の詰まりや皮膚のターンオーバーを整えるなどの働きによって気になる肌悩みにアプローチします。

当院では、イソトレチノインの飲み薬である「ロアキュタン(先発品)」と「アクネトレント(ジェネリック医薬品)」を取り扱っています。

<対応している症状>

  • ニキビの赤み
  • 繰り返しできるニキビ
  • 重症のニキビ
  • 毛穴の黒ずみ
  • 毛穴の詰まり
  • 毛穴の開き
  • 皮脂の過剰な分泌

ニキビができる原因とは

ニキビができる原因は「皮脂分泌の増加」、「毛穴の詰まり」、「アクネ菌の増殖」です。
ここではそれぞれの原因について詳しく紹介します。

男性ホルモンによって、皮脂の分泌量が増える

中学生などの思春期は男性ホルモンが活性化しやすい時期です。
また大人になってからも、栄養バランスの悪い食事やストレスの多い生活などの影響で男性ホルモンが活性化しやすくなります。
男性ホルモンの活性化により皮脂腺が発達してしまうと、それだけ皮脂の分泌量も増えてしまうのです。

ターンオーバーの乱れで、毛穴が詰まりやすくなる

ターンオーバーが乱れてしまうと古い角質が肌に残りやすくなり、毛穴の出口が硬くなるという角化異常が起こりやすくなります。
角化異常が起こるとさらに皮脂や角栓が毛穴に詰まりやすくなり、毛穴が開きやすくなってしまうのです。

アクネ菌が増殖して、ニキビができる

毛穴が詰まりやすくなり、過剰な皮脂が肌にたまると、それをエサとしているアクネ菌が増殖しやすくなります。
アクネ菌はもともと肌にいる常在菌ですが、増殖することで炎症反応が起こり、ニキビを作ってしまうのです。

ニキビができやすい肌状態は、すでに毛穴の開きや毛穴の詰まりがあるため、毛穴にたまった皮脂が空気によって酸化されて毛穴の黒ずみといった症状も起こりやすくなります。

イソトレチノインの毛穴への効果

イソトレチノインは主にニキビ治療の飲み薬ですが、毛穴の悩みにアプローチしてニキビが作られにくい肌状態へと導くような働きも期待できます。
ここではイソトレチノインの毛穴への効果を紹介します。

<毛穴に効果が期待できるイソトレチノイン>

皮脂の分泌を抑制する

イソトレチノインはニキビの原因となっている皮脂腺を縮小させる働きが期待できます。
皮脂の分泌に関係している皮脂腺を小さくすることにより、皮脂の分泌量を減らしてアクネ菌が増殖しにくい肌環境にします。

毛穴の詰まりを解消させる

イソトレチノインは皮膚が厚くなり毛穴の詰まりやすくなるなど角化異常の症状を整える働きも期待できます。
ターンオーバーが整いやすくなることで、毛穴の詰まりを解消させてニキビが作られにくい肌状態へと導きます。

このような働きにより、イソトレチノインはニキビだけでなく毛穴の黒ずみや毛穴の詰まり、毛穴の開きなどの毛穴に関する肌悩みにも効果が期待できるのです。

イソトレチノインの効果はいつからいつまで?

イソトレチノインをやめた後の効果が気になるとき

イソトレチノインは服用を5か月続けたときに、3~5年はニキビが作られにくくなると言われています。
肌状態に個人差はありますが、イソトレチノインをやめた後でも期待した効果を実感したい方は、まずは6か月を服用期間の目安として治療をはじめるとよいでしょう。

ニキビの再発をおさえたいとき

イソトレチノインはニキビの再発を防ぐために目安となる投与量が体重から計算できます。
目安として「1kgあたりの積算量が120mg以上」になるとニキビの再発予防に効果が期待できると考えられているのです。

たとえば体重50kgの方が1日20mgの服用を継続したときには

20(mg/day)÷50(kg)=0.4(mg/day/kg)

これを積算量として1kgあたり120mg以上になることを目標にしてみると

120(mg/kg)÷0.4(mg/day/kg)=300day

上記の計算結果より、体重50kgの方で1日20mgのイソトレチノインを服用した場合、ニキビの再発を抑制するために必要な服用期間は300日(約10か月)です。

(※上記の服用期間や効果を実感しやすいタイミングは目安です。具体的な服用期間については、一人ひとりの症状を確認しながら医師が判断いたします。)

イソトレチノインの使い方

ここではイソトレチノインを服用するときの使い方や注意点などを紹介します。

イソトレチノインの飲み方

1日1~2回、食後に服用してください。20mgから服用を開始して、症状を確認しながら投与量を調整します。医師の指示に従って、決められた用法・用量を守って服用しましょう。

イソトレチノインを飲むときの注意点

女性の場合

  • 妊娠している可能性がある方は服用できません。妊娠している可能性がある場合は妊娠を否定するため、正常な生理の開始を確認してから2~3日後に服用を開始してください。
  • 服用中から服用を終了して6か月をすぎるまでは妊娠を避けましょう。この期間は献血も避けてください。

男性の場合

  • 服用中から服用を終了して1か月をすぎるまでは妊娠を避けてください。また期間中は献血も避けてください。

イソトレチノインの副作用・注意事項等

禁忌

  • 妊娠中の方、妊娠の予定がある方、妊娠の可能性がある方
  • 授乳中の方
  • 女性は15歳未満の方、男性は18歳未満の方
  • 成長期で身長が伸びている方
  • 抗生物質(テトラサイクリン系)を服用している方
  • うつ病の方
  • 肝障害がある方
  • 中性脂肪やコレステロール値が高い方
  • ビタミンA過剰症の方
  • 過去に同様の成分で激しいアレルギー症状を起こした方

重大な注意事項

  • 妊娠中の服用や、服用中の妊娠は、少量や短期間の使用でも胎児に先天異常や早産、流産、死産の危険性が極めて高くなります。そのためイソトレチノインの投与期間中と投与を終了してから以下の期間(女性の場合は6か月間、男性は1か月間)は決して妊娠しないようにしてください。
  • 服用中および最終服用日から6か月間は献血をしないようにしてください。献血から作られる血液製剤は妊婦に使用される恐れがあり、胎児がイソトレチノインの影響を受けてしまうためです。

注意事項

  • 使用しはじめの数週間は、症状が悪化するかもしれません。通常は服用を継続するにつれて症状がおさまります。
  • 肝機能障害や高脂血症等の副作用が起こる可能性があるため、定期的な血液検査が必要です。当院では初回1ヶ月後の採血を推奨いたします。服用前と服用後、長期服用中の採血結果などを考慮して、体調悪化の危険性が高いと医師が判断した場合には処方を中止することもあります。
  • 治療中は肌が紫外線の影響を受けやすくなります。紫外線を長く浴びることは避けてください。また紫外線予防のために日焼け止め製品をご使用ください。
  • ピーリングなどの施術を受けるときは事前に医師までご相談ください。
  • 治療中は粘膜や皮膚が乾燥しやすくなります。乾燥が気になるときには、点眼薬や保湿剤などをご使用ください。
  • イソトレチノインを服用中はビタミンAの含まれたサプリメントや薬の使用は避けてください。
  • テトラサイクリン系の抗生物質(ビブラマイシン、ミノサイクリンなど)との併用はできません。
  • 飲み忘れたときには、次の服用タイミングに通常の量を服用してください。服用し忘れた分があっても、2回分をまとめて服用しないでください。
  • 他の人から薬をもらったり、他の人に薬をあげたりはしないでください。

副作用

イソトレチノインには下記のようにさまざまな副作用が知られています。
服用中に以下のような症状が出たときには、医師までご相談ください。

  • 妊婦への影響 胎児の先天異常、奇形、流産、早産、死産
  • 皮膚症状 治療初期に一時的なニキビの増悪(かゆみ、赤みなど)、唇や口の乾燥、眼や皮膚の乾燥、鼻粘膜の症状(鼻血など)、脱毛
  • 精神神経系  自傷行為などの重大な精神疾患、うつ病、幻覚、幻聴
  • 器官障害 筋骨格症状、腸疾患、肝疾患、聴覚障害(聞こえにくさ、耳鳴りなど)、視覚障害(夜間視力低下、角膜混濁など)
  • その他  めまい、頭痛、嘔気、嘔吐、疲労感、倦怠感など

未承認医薬品等

イソトレチノインは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。

入手経路等

当院医師の判断のもとPRSS社より購入しています。
個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報はリスクが潜む個人輸入をご確認ください。
イソトレチノインの個人輸入についての厚生労働省の注意喚起はこちらのページをご確認ください。

国内の承認医薬品等の有無

同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。

諸外国における安全性等に係る情報

米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。
鬱、精神病、胎児の催奇形性などの副作用も報告されています。

料金

イソトレチノインは、公的医療保険が適用されない自由診療です。

イソトレチノイン(ロアキュタン)

10mg 1錠 300円(税込330円)
20mg 1錠 500円(税込550円)

イソトレチノイン(アクネトレント)

10mg 1錠250円(税込275円)
20mg 1錠400円(税込440円)

イソトレチノインを使ったニキビ・毛穴治療なら、渋谷駅前おおしま皮膚科へ

イソトレチノインは主にニキビ治療に使われる薬です。
また皮脂の分泌を抑制する働きや、毛穴の詰まりにアプローチすることにより、「毛穴の黒ずみ」や「毛穴の詰まり」、「毛穴の開き」などの肌悩みにも効果が期待できます。

ニキビや毛穴の悩みがある方は、お気軽に当院までご相談ください。

【渋谷駅前おおしま皮膚科院長|大島昇 監修】

<参考文献一覧>

  1. E Hernandez-Perez 1, H A Khawaja, T Y Alvarez. Oral isotretinoin as part of the treatment of cutaneous aging. Dermatol Surg. 2000 Jul;26(7):649-52. doi: 10.1046/j.1524-4725.2000.99210.x. PMID: 10886272
  2. Anon Paichitrojjana, Anand Paichitrojjana. Oral Isotretinoin and Its Uses in Dermatology: A Review. Drug Des Devel Ther. 2023 Aug 25:17:2573-2591. doi: 10.2147/DDDT.S427530. PMID: 37649956