医療法人社団 健昇会

皮膚科 小児皮膚科 アレルギー科

ニキビ(尋常性ざ瘡)












●発赤が顕著な場合
 抗菌薬内服、外用が主体が主体の治療です。
 発赤というのは炎症細胞が集まっていることを示唆する所見です。
 炎症細胞が集まるというのはばい菌によって炎症がおきている場合、また細菌感染と関係なく
 免疫反応炎症が起きている場合があります。
 細菌感染が原因で炎症が起きている場合は内服はテトラサイクリン系ではミノサイクリン塩酸塩、
 ドキシサイクリン塩酸塩であるビブラマイシンが第一選択薬となります。
 この二種の薬剤は抗菌作用に加え抗炎症採用も有しており皮膚科学会のガイドラインでも第一に
 推奨されております。

 個々の丘疹が癒合し、皮膚全体に発赤、丘疹、膿疱、結節などを生ずる集簇性ざ瘡では数カ月、
 数年の内服を行うほか、保険外診療が必要になると思います。
●免疫反応が主体の炎症が起きている場合
 免疫反応を抑える注射を局所に投与することで、症状は改善します。
●当院の保険診療での外用治療
 クリンダマイシンリン酸エステル(ダラシンTゲル、ダラシンローション)、ナジフロキサシン
 (アクアチムクリーム・ローション)双方とも抗菌薬でアクネ菌をターゲットにした治療法です。
 アダパレン(ディフェリンゲル)、適切な外用により治療とともにニキビを予防することができます。
 毛穴の詰まりを改善し、さらに抗炎症作用を持つため、紅色丘疹や膿疱が主体の場合にも有効です。
 使用中に、乾燥したり刺激を感じることもあります。殆どが軽い症状で、その多くは軽快していきます
 (保湿剤などで対応できますので相談ください)。
 2015年4月1日よりベピオゲルの処方が開始となりました。
 ベピオゲルの効果は過酸化ベンゾイルの作用が中心で
 ・抗菌作用
 ・角質層剥離作用
 の二つが効果があります。
 ベピオゲルおよびディフェリンゲルの使用で本邦のニキビ治療も、やっと世界基準の治療が
 できるようになったと思われます。
 この二つの組み合わせはひりひり感、赤み等は出やすくはなりますが、通常のニキビ治療は保険診療で
 多くがカバーできるようになったと思われます。

ニキビ治療のQ&A

Q 生理前に悪化する気がしますが、ニキビと生理は関係ありますか?
A ニキビはホルモン周期で増悪することが知られています。
  理由は生理前はdehydroepiandrosterone(DHEA)が分泌され、回りまわってテストステロン経由で
  男性ホルモン受容体に結合することで、これが毛包の脂腺を活発化させ、ざ瘡の増悪を招きます。
  一般的には生理開始10日前より増悪します。この時期に合わせて集中的な治療を行う場合もあります。
  保険診療では適応はありませんが、このタイプのニキビには抗男性ホルモン 剤、低用量ピルなどの
  内服が著効することがあります。また患者様の肌質にあわせケミカルピーリング、レーザー治療が
  有効なこともあります。

Q 洗顔についての注意点はありますか?
A 洗顔は重要ですが擦りすぎると増悪します。
  洗顔で良い方法は石鹸の泡に顔面をくるませて、手と顔の皮膚が触れないようにする洗顔法です。

Q 化粧品で注意することはありますか?
A 10代でも実に種々の化粧品を使用していることが多いので、化粧品歴は重要です。
  「ファンデーションなど、お化粧をすると毛穴が詰まり、ニキビ改善の妨げになる」ことがあります。
  可能であればファンデーションはパウダーが毛穴のつまりから考えるとお勧めです。
  またご自身が使っている化粧品がノンコメドジェニックテストを通っている化粧品か調べてみてください。
  大手の化粧品会社は大概そのテストをしています。

Q ニキビに対して適したメイクを教えてください。
A ニキビ治療に対しては生活習慣、化粧品等も治療に影響する因子の一つです。
  ニキビがあっても、メイク禁止というわけではありません。
  重要な点は3つです
  ①毛穴をふさがない化粧品を使用する。
  ②ニキビを目立たなくする。アイメイクやリップメイクなどのポイントメイクによって、視線を目元や
   口元に集めて、ニキビから注意をそらします。
  ③化粧品はニキビ肌用のノンコメドジェニック製品や油性成分を含まないもの(オイルフリー)または
   少ないものを使う。コンシーラーやカバー力の高いクリームタイプ、リキッドタイプのファンデーション
   を使うことは避けましょう。油性成分が多量に含まれていると毛穴をふさいでしまうため、ニキビを悪化
   させる原因になります。パウダー系がおすすめです。またニキビ痕に対する化粧品としてイエロー系の
   ものを使用すると、褐色調が目立たなくなります。

Q 生活習慣で気を付けることはありますか?
A ●食事
   チョコレートを含め、食事特定の食品がニキビを改善または悪化させるという根拠はありません。
   1日3食の規則正しい食生活を心がけましょう。便秘はニキビの悪化因子であるため食物繊維の
   多い食事、またビタミンB群は皮脂の分泌を抑制しますので、多めにとるとよいでしょう。
  ●頭髪
   額に頭髪がふれないように、ヘアピンやヘアバンドで前髪を上げ、髪をまとめましょう。
  ●入浴・シャワー
   毎日の入浴・シャワーで肌を清潔に保ちましょう。ニキビは、顔だけではなく胸元や背中にもできる
   ことがあります。リンスやトリートメントなどが首元や背中に残らないように、洗髪後に顔や体を
   洗いましょう。
  ●睡眠
   睡眠不足は体調不良の原因になり、ニキビの悪化につながりますので、十分な睡眠をとりましょう。
  ●ストレス
   ストレスはニキビの悪化因子です。疲れをためないよう、自分なりのリラックス法でストレスの少ない
   生活を送りましょう。

当院でのニキビ自費診療

エビデンス(医学的根拠のある治療)のあるものでしたら、たいていのニキビ専門外来、美容皮膚科、美容形成
で自費診療で行っているニキビ、ニキビ痕治療を低価格で治療できる環境を当院では整えております。
当院でなくても構いませんので自費診療に関しましては必ず皮膚科専門医のいるクリニックを受診して
ください。
他院の文句をいうわけではありませんが、美容皮膚科クリニックの中で保険診療もやっているから安心といって
患者様を受診させ、ニキビでお困りの患者様に保険診療の過度の副作用を伝え、さらに高額でかつエビデンスの
ない自費診療を推奨している詐欺まがいのクリニックもございます。
当院ではすべての患者様にまずは保険診療の治療を推奨しています。
9割は正しい保険診療で良い状態を維持することができます。ただ保険診療には限界があるのも事実です。
早い効果を期待したい、強力な治療を希望する、適切な保険診療で改善しなかった…等そういった患者様に
当院はエビデンスのある自費診療を提供させていただきます。

自費診療メニューは下記に記載しております。
個別の治療に関しましてはそれぞれ、別ページで詳しく説明させていただいておりますので、そちらをご参照
ください。
ケミカルピーリング(日本皮膚科学会のニキビ治療の診療ガイドラインでも推奨されている
グリコール酸ピーリングサリチル酸マクロゴールピーリングを当院では扱っております。
レチノイン内服、トレチノイン外用(トレチノイン外用はアダパレンディフェリンゲルと効果は同じです。
当院では高濃度とレチノイン外用薬を準備しております)
補助療法としての漢方薬
●抗男性ホルモン剤(生理前に悪化するニキビの患者様には特に効果的です)
●各種 漢方療法
●各種ビタミン剤、サプリメント補充(場合によっては採血で患者様に不足している各種栄養を検索し、
 オーダーメイドの治療を提供します)
●プラセンタ注射や大量ビタミンC点滴補充療法
●イオン導入
●フラクショナルレーザー(ダウンタイムは長いですが、ニキビ治療、ニキビ痕治療に強い効果を発揮します)
●各種医療用コスメ



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