異物の皮膚埋入 - 渋谷駅前おおしま皮膚科

異物の皮膚埋入(まいにゅう)

異物の皮膚埋入とは、外部から侵入した異物が皮膚内部にとどまり、自然に排出されずに留まっている状態を指します。
異物の種類としては、金属片、木片、ガラス片、プラスチック、針、トゲ、鉛筆などがあります。

皮膚にとげが刺さったイラスト

異物の皮膚埋入時の症状

異物が皮膚内に埋入されると、以下のような症状が現れることがあります。

局所的な腫れ

異物に対する体の防御反応として、赤みや腫れが生じることがあります。

痛みや違和感

異物の大きさや場所によっては、圧痛や持続的な不快感をともなうことがあります。

化膿や感染

異物埋入時、一緒に細菌が侵入した場合、炎症を引き起こす可能性があります。

瘢痕形成

長期間異物が埋入されたまま放置すると、肉芽組織が形成され、瘢痕化することがあります。

異物を放置するとどうなるか

異物の種類や状態にもよりますが、基本的に放置することは推奨されません。異物が体内にとどまることで炎症反応が続き、慢性的な痛みや感染のリスクが高まります。
また、異物が周囲組織を刺激することで損傷が進行する可能性があり、場合によっては組織の壊死や瘢痕化を引き起こすこともあります。
さらに、異物が時間とともに移動することで、ごく稀ではありますが、神経や血管を圧迫しより深刻な合併症を引き起こす恐れもあります。
そのため、異物が埋入された場合は早期に適切な処置を受けることが重要です。

治療方法

異物の皮膚埋入の治療方法は、異物の種類、大きさ、埋入の深さなどによって異なります。
当院で行っている治療は以下の通りです。

表在性異物の除去

ダーモスコピーで異物を確認し、表面に近いところにあれば、消毒後に異物セッシやマイクロセッシで慎重に除去します。

局所麻酔下での除去

異物が深部に埋入されている場合、局所麻酔を使用し、切開を行ったり、針を使用して異物を摘出します。
必要に応じて縫合する場合もあります。
また、感染予防のために抗生剤を処方することもあります。



色があるタイプの異物(鉛筆やシャープペンの芯等)はQスイッチルビーレーザーを照射することで除去することも可能です。

よくあるご質問(FAQ)

皮膚に異物が入ったままでも問題ありませんか?
小さな異物で症状がなければ、体内で自然に代謝される場合もあります。
しかし、異物が残存すると炎症や感染、皮膚のしこり(肉芽腫)を引き起こすことがあるため、基本的には除去が推奨されます。
どのような症状が出たら受診すべきですか?
赤みや腫れ、痛み、化膿(膿が出る)、しこり、異物が動く感触がある場合は、感染や炎症が進行している可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
異物が見えなくても取り除くことはできますか?
状況にもよりますが、超音波検査やX線、CTなどの画像診断を用いて異物の位置を特定する必要がある場合もあるため、その際は紹介状を記載させていただきます。
受診までに気をつけることはありますか?
無理に異物を取り除こうとせず、傷口を清潔に保ちましょう。炎症がある場合は、患部を冷やすことで症状を和らげることができます。


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