ニキビ・ニキビ跡の治療や予防|レーザー治療のアビクリア

中学生~高校生の頃にできる思春期ニキビや、大人になってから起こる大人ニキビを放置していると、将来的にクレーター状のニキビ跡や色素沈着などの肌トラブルが起こるかもしれません。

おでこや鼻、あご、口周りなどに気になるニキビがあるときには、男女を問わず皮膚科で受けられる専門的な治療をオススメします。

ここではニキビができる原因や仕組み、今後当院で導入予定のレーザー機器「アビクリア」について紹介します。

ニキビができる原因とメカニズム

ニキビの原因とは、主に「皮脂の分泌量が増える」、「毛穴がつまる」、「アクネ菌が増殖する」ことです。ここではニキビができる仕組みについて順番に紹介します。

1.皮脂の分泌量が増える

ニキビは皮脂の分泌量の増加がきっかけで起こります。

皮脂の分泌量には睡眠不足や偏った食生活、喫煙や飲酒、肌の状態にあわないスキンケア、ストレスやホルモンバランスの乱れなどのさまざまな理由が関係しています。

過剰な皮脂の分泌や肌のターンオーバーの乱れが起こると、それだけ毛穴が詰まりやすくなるのです。

2.毛穴がつまる

皮脂の分泌量が増えた影響によって肌のターンオーバーが乱れると、古くなった角質がはがれおちにくくなります。
たまった角質と過剰な皮脂の分泌によって毛穴がつまると、アクネ菌が増殖しやすい肌状態になってしまいます。

3.アクネ菌が増殖する

アクネ菌は誰の肌にも存在している常在菌です。
ニキビの原因として知られているアクネ菌は、本来であれば肌にうるおいを与える働きや、肌荒れに関係している細菌を炎症反応によって除去するという大切な役割があります。

しかし毛穴が詰まると毛穴の中に皮脂がたまりやすくなり、過剰な皮脂を分解するためにアクネ菌が増殖してしまいます。
そうなると、アクネ菌の過剰な働きによって過度の炎症反応が起こってしまい、ニキビがあらわれやすくなるのです。

とくに繰り返しできるニキビやニキビ跡の症状があるときには、洗顔や化粧水などのスキンケアや市販薬だけを使って自力で治すことは困難です。
ニキビの治し方に困っているときには、当院までご相談ください。

当院で受けられるニキビ治療については「ニキビの治療ページ」をご覧ください。

さらに当院では皮脂の過剰な分泌にアプローチするため、レーザー機器である「アビクリア」を新たに採用しました。「アビクリア」の施術については次の項目から詳しく紹介しているので参考にしてください。

ニキビ治療のアビクリア(AviClear)とは

アビクリアとは、米国FDA(食品衛生医薬品局)に承認されたニキビ・ニキビ跡治療用の医療機器です。
ニキビの原因となる皮脂の過剰な分泌をおさえる働きが期待できるため、当院でも導入予定です。
ここではアビクリアの特徴について紹介します。

<アビクリアの特徴>

ニキビの原因である皮脂腺にアプローチ

1726nmの波長を照射することにより、ニキビの原因となっている皮脂腺の働きを抑制します。
この波長は皮脂腺に特有の波長のため、周囲の肌細胞に過度なダメージを与えることはありません。

軽症~重度のニキビ治療に使用できる

アビクリアは皮脂腺をターゲットとしているため、ニキビの種類によらず、軽症~重度のニキビまで、幅広いニキビの症状に対応できる施術です。

日焼けした肌でも施術が受けられる

従来のメラニン色素をターゲットにしたレーザー施術では、日焼けした肌にメラニン色素がある影響でヤケドなどの副作用のリスクが高くなることから、強い日焼けがある方は施術が受けられない場合もありました。

しかしアビクリアは皮脂腺をターゲットとした施術のため、日焼けがある方でも施術時にヤケドになるリスクはありません。
もともと色黒の方であっても、肌の色合いとは関係なく施術が受けられます。

アビクリア(AviClear)で期待できる効果

アビクリアを開発した米国のCutera社が公表している臨床試験の結果によると、アビクリアには以下のような効果が期待できると言われています。

ニキビの症状改善に

1か月間隔で30分の施術を3回した結果、最終施術から6か月後には90%、12か月後には92%の患者が、目に見えているニキビの改善効果を実感できたそうです。
このことから、アビクリアによってニキビの症状を改善する効果が期待できるといえます。

繰り返すニキビやニキビ跡が作られにくい肌状態に

最終施術から12か月後には、約66%の患者でニキビの症状が落ち着き、炎症などの肌状態が落ち着いたとの報告もあります。

このことから、アビクリアによって皮脂腺の働きが抑制されることで、健康的な肌状態へと導いてくれるような働きも期待できます。

「ニキビの症状を軽くしたい方」、「将来的にニキビが起こりにくいような健康的な肌状態を目指したい方」は、アビクリアの施術によって期待した効果を実感しやすくなることでしょう。

アビクリア(AviClear)の施術頻度とダウンタイム

アビクリアの施術頻度は1か月ごと、目安となる施術回数は3回です。
またアビクリアは皮脂腺のみをターゲットとしてレーザーを照射するため、周囲の肌細胞にダメージを与えにくい施術です。

そのため臨床試験では、一般的なレーザー治療で見られるような目立ったダウンタイムは報告されていません。

渋谷駅前おおしま皮膚科院長|大島 昇 監修

副作用・注意事項など

禁忌

※当院での導入後、更新いたします

注意事項

・アビクリアには冷却システムが搭載されており、照射時の痛みを抑えるように作られています。
しかし痛みの感じ方には個人差があるため、痛みを感じることもあります。

料金

※当院での導入後、更新いたします

 アビクリアは、公的医療保険が適用されない自由診療(自費)です。

「アビクリアについて」

未承認医薬品等

 アビクリアは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。

入手経路等

 当院では米国キュテラ社製品を導入予定です。

国内の承認医薬品等の有無

 国内において承認されている医薬品はありません。

諸外国における安全性等に係る情報

 米国FDA(食品衛生医薬品局)にてニキビ・ニキビ跡治療に使用される医療機器として承認されています。