『anan』2288号(2022年2月22日発売)にニキビ治療に対する院長のインタビュー記事が掲載されました。
ニキビは尋常性ざそうといわれ、毛穴に皮脂が詰まり面皰(白ニキビ・黒ニキビ)や赤ニキビ、膿疱ができる病気です。
尋常性ざそうの症状例
顔以外にも、胸や背中、お尻など全身にできます。
皮脂の分泌が活発になると、毛穴の周囲の角層が厚くなり毛穴が詰まり皮脂がたまるとニキビができます。
主な原因は3点あります。
ケミカルピーリング | サリチル酸マクロゴールピーリング、グリコール酸ピーリング、乳酸ピーリング |
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内服薬 | ロアキュタン(イソトレチノイン)、スピロノラクトン(男性ホルモン抑制剤) |
レーザー | Vビームプリマレーザー、レーザーフェイシャル、レーザーピール、ハイドラフェイシャル、フラクショナルレーザー(MOSAIC) |
未成年の方へ
自費治療は保護者の同意書が必要なものもございます。特に副作用が多い内服薬やレーザー治療は保護者の方と相談し、承諾を得てからの治療となります。Q1 | 生理前に悪化する気がしますが、ニキビと生理は関係ありますか? |
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A |
ニキビはホルモン周期で増悪することが知られています。 理由は生理前はdehydroepiandrosterone(DHEA)が分泌され、回りまわってテストステロン経由で男性ホルモン受容体に結合することで、これが毛包の脂腺を活発化させ、ざ瘡の増悪を招きます。 一般的には生理開始10日前より増悪します。この時期に合わせて集中的な治療を行う場合もあります。 保険診療では適応はありませんが、このタイプのニキビには抗男性ホルモン 剤、低用量ピルなどの内服が著効することがあります。また患者様の肌質にあわせケミカルピーリング、レーザー治療が有効なこともあります。 |
Q2 | 洗顔についての注意点はありますか? |
A |
洗顔は重要ですが擦りすぎると増悪します。 洗顔で良い方法は石鹸の泡に顔面をくるませて、手と顔の皮膚が触れないようにする洗顔法です。 |
Q3 | 化粧品で注意することはありますか? |
A |
10代でも実に種々の化粧品を使用していることが多いので、化粧品歴は重要です。 「ファンデーションなど、お化粧をすると毛穴が詰まり、ニキビ改善の妨げになる」ことがあります。 可能であればファンデーションはパウダーが毛穴のつまりから考えるとお勧めです。 またご自身が使っている化粧品がノンコメドジェニックテストを通っている化粧品か調べてみてください。 大手の化粧品会社は大概そのテストをしています。 ※ノンコメドジェニックテスト済とは、何度も試験を重ね面皰ができにくい・毛穴がつまりにくいという証明ができたものです。 |
Q4 | ニキビに対して適したメイクを教えてください。 |
A |
ニキビ治療に対しては生活習慣、化粧品等も治療に影響する因子の一つです。 ニキビがあっても、メイク禁止というわけではありません。 重要な点は3つです
油性成分が多量に含まれていると毛穴をふさいでしまうため、ニキビを悪化させる原因になります。パウダー系がおすすめです。 またニキビ痕に対する化粧品としてイエロー系のものを使用すると、褐色調が目立たなくなります。 |
Q5 | 生活習慣で気を付けることはありますか? |
A |
【 食事 】 チョコレートを含め、食事特定の食品がニキビを改善または悪化させるという根拠はありません。 1日3食の規則正しい食生活を心がけましょう。便秘はニキビの悪化因子であるため食物繊維の 多い食事、またビタミンB群は皮脂の分泌を抑制しますので、多めにとるとよいでしょう。 【 頭髪 】 額に頭髪がふれないように、ヘアピンやヘアバンドで前髪を上げ、髪をまとめましょう。 【 入浴・シャワー 】 毎日の入浴・シャワーで肌を清潔に保ちましょう。ニキビは、顔だけではなく胸元や背中にもできることがあります。 リンスやトリートメントなどが首元や背中に残らないように、洗髪後に顔や体を洗いましょう。 【 睡眠 】 睡眠不足は体調不良の原因になり、ニキビの悪化につながりますので、十分な睡眠をとりましょう。 【 ストレス 】 ストレスはニキビの悪化因子です。疲れをためないよう、自分なりのリラックス法でストレスの少ない生活を送りましょう。 |
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