メトホルミンとリベルサスのダイエット目的での違い
「できるだけストレスを溜めずにダイエットしたい」「メトホルミンとリベルサスは何が違うの?」と考えている方はいませんか。メトホルミンとリベルサスはどちらも2型糖尿病の薬として知られていますが、体重減少にも効果が期待できることで注目されている薬剤の一種です。
今回はメトホルミンとリベルサスの効果や違い、副作用や注意点などをご説明します。
メトホルミンとは
メトホルミンはビグアナイド薬に分類されている薬で、2型糖尿病の治療薬として広く知られています。
有効成分はメトホルミンで、肝臓でブドウ糖の放出を抑え、筋肉や脂肪組織ではブドウ糖の取り込みを促し、インスリン抵抗性の改善、消化管における糖の吸収を抑制する作用もあります。
メトホルミンはインスリン分泌を促進しないため、メトホルミンのみで使用する場合は、低血糖を引き起こしにくいとされています。
メトホルミンは1日2~3錠の服用から開始し、最大1日9錠まで増量可能です。
服用量に応じて、血糖値低下作用が強まります。
リベルサスとは
リベルサスは、セマグルチドを有効成分とするGLP-1経口薬です。
インスリン分泌の促進のほか、胃のはたらきを弱め、食欲抑制の効果が期待できます。
自然な食欲抑制が見込まれ、食事量が減ることによって体重減少につながると考えられます。
他のGLP-1と違い、注射を打つ必要がないため、注射が苦手な方、痛みに弱い方は続けやすいことが特徴です。
1日1回、空腹時に1錠服用します。
こんな人におすすめ
メトホルミン、リベルサスはそれぞれ以下のような方におすすめです。
メトホルミン
- 時間をかけて体重を減らしたい方
- 費用を抑えたい方
- 副作用を少なくしたい方
- 低血糖が不安な方
リベルサス
- 短期間で痩せることが目的の方
- 食欲を抑えることが難しい方
- 代謝を上げて痩せやすい体質になりたい方
- 注射に抵抗がある方
メトホルミンは、費用をできるだけ抑えながらゆっくりとダイエットに励みたい方に適しています。
リベルサスはメトホルミンと比較して副作用が出やすい分、短期間で体重減少を目指したい方に適した薬剤です。
2つの薬剤の共通点と違い
メトホルミンとリベルサスは、2型糖尿病の薬として食欲を抑える効果が期待できます。
ただし、主に次のような違いがあります。
作用メカニズム
メトホルミン…肝臓の糖新生や消化管からの糖吸収を抑制し、血糖値を下げて食欲を抑える
リベルサス…インスリン分泌を促進し、血糖値を下げて食欲を抑える
どちらの薬剤も、血糖値を下げて食欲抑制によるダイエット効果が期待できます。
メトホルミンはリベルサスと異なり、インスリン分泌を促進する作用はありません。
そのため、メトホルミン単剤の場合は低血糖を起こしにくいという特徴があります。
効果
メトホルミン…1年程度で、-1.2kgの体重減少が期待できます。
リベルサス…半年程度で、-2~3kgの体重減少が期待できます。
メトホルミンは、日本人の糖尿病患者の試験において、54週間服用した場合、-1.2kg減量できたという報告があります。
一方、リベルサスは約半年で-2~3kgの減量が期待でき、服用期間を短くしたい方、より早い体重減少を目標としている方におすすめです。
用法用量
メトホルミンは、1日2~3錠の服用からスタートして、1日9錠まで増量可能
リベルサスは空腹の状態で、3mg・7mg・14mgのいずれか1錠をコップ半分(120mL以下)の水」で服用
副作用
メトホルミン…腹痛、嘔吐、下痢、食欲不振
また重大な副作用として、乳酸アシドーシスが報告されています。
リベルサス…悪心、嘔吐、便秘、下痢、頭痛、めまい、倦怠感、動機 など
2~3週間ほどで改善されることが多いです。
費用
メトホルミン
250mg 60錠 (1日2錠内服した場合30日分) | ¥1,800(税込¥1,980) |
500mg 60錠 (1日2錠内服した場合30日分) | ¥2,800(税込¥3,080) |
1日2錠服用した場合の30日分
リベルサス
リベルサス 3㎎ 30錠 | ¥4,100(税込¥4,510) |
リベルサス 7㎎ 30錠 | ¥12,800(税込¥14,080 |
リベルサス 14㎎ 30錠 | ¥16,500(税込¥18,150) |
1日1錠服用した場合の30日分
30日分で比較した場合、メトホルミンの方が費用を抑えられます。
副作用とリスク
メトホルミンやリベルサスの経過や効果には個人差があります。
メトホルミン、リベルサスにはそれぞれ副作用があります。
次の症状がみられた場合には、医師へ相談しましょう。
また、メトホルミンやリベルサスは、食事療法、運動療法を行っても効果が十分でない場合に限り考慮すること。
メトホルミン…腹痛、嘔吐、下痢、食欲不振 など
また重大な副作用として、乳酸アシドーシスが報告されています。
乳酸アシドーシスは血中の乳酸が増加し、腹痛や下痢、倦怠感などの初期症状がみられたのち、脱水や過呼吸、昏睡などの症状に進行していく疾患です。
リベルサス…悪心、嘔吐、便秘、下痢、頭痛、めまい、倦怠感、動悸 など
以下に該当する方は、各種薬剤を処方できない可能性があります。必ず事前にご相談ください。
メトホルミン
- 妊娠中、授乳中、妊娠を希望している方
- 高齢の方
- 糖尿病の方
- 心不全、心筋梗塞などを患っている方
- 乳酸アシドーシスの既往がある方
- ビグアナイド系薬剤に対してアレルギーがある方
- 嘔吐、下痢などの激しい胃腸症状がある方
- 低酸素血症を伴いやすい状態にある方
- 脱水症、または脱水状態が懸念される方
- アルコール依存症の方
- 腎臓や肝臓の機能が著しく低下している方
- 利尿作用を含む薬剤を飲んでいる方
- 造影剤検査の前後の方
リベルサス
- 妊娠中、授乳中、妊娠を希望している方
- 過去に膵炎にかかった方
- 他の糖尿病治療薬を内服・注射中の方
- 重度の胃腸障害がある方
- 胃の摘出術を受けたことがある方
以下の方はリベルサスの服用に注意が必要です。
甲状腺機能低下症でホルモン補充療法を行っている方
※内服は可能ですが、血中の甲状腺ホルモン値にリベルサスの影響が出ていないか定期的に測定してください。
料金
メトホルミン、リベルサスは2型糖尿病の薬です。
ダイエット目的として使用する場合は、自由診療(自費)となります。
メトホルミンの料金
250mg 60錠 (1日2錠内服した場合30日分) | ¥1,800(税込¥1,980) |
500mg 60錠 (1日2錠内服した場合30日分) | ¥2,800(税込¥3,080) |
メコバラミンの料金
500μg 60錠 (1日2錠内服した場合30日) | ¥1,500(税込¥1,650) |
診察料
診察料 | ¥1,000(税込¥1,100) |
郵送料
※オンライン診療を受診頂いた患者様のみ
郵送料 | ¥1,000(税込¥1,100) |
※当院では、希望者のみビタミンB12製剤であるメコバラミン錠を一緒に処方しています。
本剤はメトホルミンの副作用であるビタミンB12の欠乏による貧血症状や味覚異常の予防に役立ちます。
リベルサスの料金
リベルサス 3㎎ 30錠 | ¥4,100(税込¥4,510) |
リベルサス 7㎎ 30錠 | ¥12,800(税込¥14,080 |
リベルサス 14㎎ 30錠 | ¥16,500(税込¥18,150) |
郵送料(リベルサスのみご購入の場合)
※代引き支払いもしくはクレジットカード支払いは患者様が選択できます。
郵送料 | ¥1,000(税込¥1,100) |
クール宅急便郵送料(GLP-1注射と一緒にご購入の場合)
※代引き支払いもしくはクレジットカード支払いは患者様が選択できます。
クール宅配便(品質保持のため) | ¥2,000(税込¥2,200) |
メトホルミンやリベルサスによるダイエット効果が気になる方は、渋谷駅前おおしま皮膚科へ
メトホルミンやリベルサスは、それぞれ異なる作用によって食欲を抑え、ダイエット効果が期待できる薬として知られています。
費用を可能な限り抑えてダイエットを続けたい方はメトホルミン、短期間の体重減少を目的としている方にはリベルサスが適しています。
気になる方は、当院までお気軽にご相談ください。
「メトホルミンについて」
・未承認医薬品等(異なる目的での使用)
メトホルミンは医薬品医療機器等法において2型糖尿病の効能効果で承認されていますが、肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
・入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
・国内の承認医薬品等の有無
国内で肥満治療の効能・効果で承認されているビグアナイド系薬剤はありません。またメトホルミンを一般名とする医薬品は国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
・諸外国における安全性などに係る情報
GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAで肥満治療薬として承認されています。
「リベルサスについて」
・未承認医薬品等(異なる目的での使用)
リベルサスは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。
しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
・入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内の承認薬を仕入れています。
・国内の承認医薬品の有無
国内で肥満治療の効能・効果で製造販売承認されているGLP-1製剤に「ウゴービ」があります。またリベルサスを一般名とする医薬品は国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
・諸外国における安全性などに係る情報
GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAで肥満治療薬として承認されています。