メトホルミンは2型糖尿病の治療薬です。昔から使われている薬ですが、近年では血糖値をコントロールする以外にもさまざまな効果が期待されています。とくに注目を集めているのはメトホルミンを用いた肥満治療です。
ここでは当院の肥満治療について紹介します。内服薬を使った減量治療に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
メトホルミンは2型糖尿病の治療に使われているビグアナイド系という種類の飲み薬です。 糖尿病治療薬としては60年以上の使用実績がある薬で、食事療法や運動療法をしても血糖値が改善されない場合に処方されています。
【上:メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「三和」】
【下:メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「三和」】
メコバラミン 500μg 60錠
当院では、『メトホルミン塩酸塩錠250mg・500mgMT「三和」(製造販売元:株式会社三和化学研究所)』を肥満治療の目的で処方しています。また、当院ではメトホルミンによる副作用を予防するために、ビタミンB12製剤であるメコバラミン錠を処方しています。 (※メトホルミンは2型糖尿病には保険適用ですが、肥満治療の目的で使うときには公的医療保険が適用されない自由診療です。)
メトホルミンを服用すると、さまざまな働きにより減量効果が期待できます。ここではとくに注目すべきメトホルミンで期待できるダイエット効果について紹介します。
メトホルミンはGLP-1ホルモンの分泌量を増やします。GLP-1ホルモンとは、一般的に「痩せるホルモン」とも呼ばれており、満腹中枢を刺激して食欲を低下させる働きがあるホルモンです。メトホルミンの服用によりGLP-1ホルモンの分泌量が増えると、GLP-1の働きによって過剰な食欲を抑えられるため、食事量をコントロールしやすくなります。
メトホルミンによって分泌量が増えたGLP-1ホルモンは、ぜん動運動を抑制することで食べ物を胃に残りやすくします。消化をゆるやかにすることで食後の満腹感が持続しやすくなり、間食を減らしやすくなります。
メトホルミンは血液中の糖分を便の中に排出する働きがあります。体に蓄積しやすい過剰な糖分を排出しやすくすることで、期待した効果を実感しやすくなるのです。
筋肉の収縮力を上げる働きが期待できるメトホルミンは、ダイエット中に減りがちな筋肉量を維持しやすくなります。またエネルギーを作られやすくして、脂肪の燃焼を促進する働きも期待できます。そのためまるで運動をしたときのような引き締まった体型を目指せるようになるのです。
当院の肥満治療では、以下のような方法によりメトホルミンを使用しています。メトホルミンの服用時期によっては飲み方が変わるため注意して服用してください。 (※メトホルミンは2型糖尿病で国内の承認を受けている薬です。ここで記載している内容は、承認されている効能・効果および用法・用量とは異なります。)
1日2回朝夕に、1回1錠250mgを食直前または食後に服用してください。服用中に気になる症状があらわれたときには、ご相談ください。
1日2回朝夕に、1回1錠500mgを食直前または食後に服用する方がほとんどです。しかし体調によってはこれまで通りの1回1錠250mgを続ける方もいます。目安となる治療期間は6か月以上、治療回数は2回以上です。メトホルミンは飲み方や飲むタイミングを誤ってしまうと、治療効果が低下する可能性のある薬です。決められた用法用量を守って正しく服用してください。
メトホルミンを服用することで、さまざまな副作用が起こるかもしれません。ここではメトホルミンの代表的な副作用と、副作用が起こったときの対応方法について紹介します。
下痢や吐き気・嘔吐、食欲不振、腹痛などの症状があらわれるかもしれません。服用を開始したばかりの頃や、投与量を増やしたときにあらわれやすい副作用です。1~2週間ほど服用を続けると、少しずつ症状はおさまります。
メトホルミンを長く服用することで起こりやすい症状です。メトホルミンの影響でビタミンB12が不足して起こる副作用だと考えられています。当院ではこれらの副作用を予防する目的で、メトホルミンと一緒にビタミンB12製剤であるメコバラミンを処方しています。
メトホルミンだけを服用した場合には、低血糖症状(脱力感、発汗、激しい腹痛など)は起こりにくいとされています。しかしメトホルミンは糖尿病薬のため低血糖症状を起こす可能性はあります。もし低血糖症状があらわれたときには、糖分が入った食べ物や飲み物をとって安静に過ごしましょう。15分過ぎても症状がよくならないときには、もう一度飲食物をとりましょう。
ごくまれに強いけん怠感や吐き気、下痢、筋肉痛、過呼吸などの症状があらわれるかもしれません。このような症状があらわれたときには、メトホルミンの服用を中止してすぐに医師までご相談ください。
今回紹介した以外にも、メトホルミンについてのお悩みやご不安、気になる症状があらわれたときにはいつでも当院までご相談ください。
胃腸障害、貧血、味覚異常、低血糖、乳酸アシドーシスなど
250mg 60錠(1日2錠内服した場合30日分) | ¥1,800(税込¥1,980) |
---|---|
500mg 60錠(1日2錠内服した場合30日分) | ¥2,800(税込¥3,080) |
500μg 60錠(1日2錠内服した場合30日) | ¥1,500(税込¥1,650) |
---|
診察料 ¥1,000(税込¥1,100)
診察料 ¥1,000(税込¥1,100)
郵送料 ¥1,000(税込¥1,100))
オンライン診療をご希望の方は、下記のリンク先で診療予約を受け付けています。
メトホルミンは医薬品医療機器等法において2型糖尿病の効能効果で承認されていますが、肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
国内で肥満治療の効能・効果で承認されているビグアナイド系薬剤はありません。
GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAで肥満治療薬として承認されています。
2023/06/26 | 粉瘤(アテローム)は自力で取らない方が良い?その理由と皮膚科での治療・手術方法 |
---|---|
2023/06/21 | 顔のほくろが増えた?ほくろの増える原因と消す方法とは |
2024/09/25 | メトホルミンのダイエット効果とは?痩せる理由やGLP-1との違いを解説 |
2024/06/21 | メトホルミンの全てが分かる!これまで公開した8記事まとめ |
2023/12/20 | メトホルミンでエイジングケアが期待できる? |
2023/10/18 | メトホルミンの正しい飲み方とは?副作用や併用禁忌など注意すべき飲み合わせを紹介 |
2023/10/16 | メトホルミンとリベルサスのダイエット目的での違い |
2023/09/27 | メトホルミンで痩せない場合にチェックしておきたいこと |
2023/08/30 | 「メトホルミン」の美肌効果とは? |
2023/06/21 | GLP-1ダイエットとは?効果的な使い方やメトホルミンと併用する場合の危険性などを紹介 |
<<< | 2024年12月 | >>> | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 | ||||
営業日 | 休診日 |
〒150-0031
東京都渋谷区桜丘町25-18
NT渋谷ビル3F
TEL 03-3770-3388
FAX 03-3770-3385