GLP-1ダイエットはリバウンドする?その理由と成功のポイントも紹介
「GLP-1ダイエットに興味があるけれど、痩せてもリバウンドしないのか心配」「実際にGLP-1製剤を使っているけれどリバウンドが怖い……」と不安になっていませんか。
GLP-1ダイエットでは体重減少が期待できますが、間違った使い方をしていると痩せなかったりリバウンドしてしまったりする可能性があります。
この記事では、GLP-1ダイエットでリバウンドする可能性やその理由、リバウンドしないためのポイントを解説しています。
記事を読めば、リバウンドについて心配せずに、GLP-1ダイエットに取り組めるようになるでしょう。実際にGLP-1ダイエットに取り組んでいる方も、リバウンドの心配をしないで良いようにぜひ最後までお読みくださいね。
GLP-1ダイエットはリバウンドする?
GLP-1ダイエットは、体重が減ったあとにリバウンドする可能性も否定できません。
しかし、これはダイエット全般に言えることであり、GLP-1に限った話ではありません。
GLP-1製剤であるチルゼパチド(商品名:マンジャロ)を用いたある試験では、36週間使用したときの体重減少率は約20%でした。しかしその後、チルゼパチドを続けた人は89.5%の人が体重を維持できましたが、偽薬(プラセボ)で体重を維持できた人の割合は16.6%でした。
また全88週間の試験を通して、全体平均減量率はチルゼパチドでは25.3%、偽薬使用での減量率は9.9%とチルゼパチドを使用したときと比べて少なくなっています。[1]
この結果からもわかるように、GLP-1製剤を用いたダイエットは体重減少が期待できますが、急な中止や減量でリバウンドする可能性も考えられます。
自分の判断で辞めてしまったり量を調整したりすると、リバウンドしやすくなるため、医師と相談しながらダイエットしましょう。
GLP−1ダイエットでリバウンドする理由
GLP-1ダイエットでリバウンドする理由は主に3つあります。
- 使用期間が短い
- 薬だけに頼っている
- 自分で調整している
それぞれ詳しく解説します。
使用期間が短い
GLP-1製剤を使用している期間が短いと、体重が減ってもリバウンドする可能性があります。
使用する期間が短いと、GLP-1ダイエットの効果を上手く発揮できていないと考えられるためです。
ダイエットに使用されるGLP-1製剤の体重減少効果は、どれも半年や1年などの試験期間をかけて結果が出ています。[1][2]
早いものでは12週間で減量効果がみられた結果もあります。[3]
しかし個人差もあるため、使用期間は医師とよく相談して決めましょう。
薬だけに頼っている
GLP−1製剤を使用しているからといって、運動をしていなかったり好きなように食事していたりすると、リバウンドの可能性が高まるでしょう。
実際にGLP−1製剤のみを使用したダイエットよりも、運動と組み合わせた方が体重が減り、体脂肪も減少することがわかっています。[4]
GLP-1製剤を使用していても薬だけに頼るのではなく、運動や食事にもできる限り気をつけるようにしましょう。
自分で調節している
GLP-1製剤は薬であるため、基本的に自分で調節して使用してはいけません。リバウンドの原因になるため、減量や増量、急な中止はやめましょう。
自己判断で調整していると、副作用が出ていても気がつかない可能性があります。また、リバウンドの原因だけでなく、期待する効果が出るまで日数がかかったり、効果が安定しなかったりすることもあるでしょう。
GLP-1ダイエットをするときは、自分の判断で薬を調整しないことが重要です。
GLP-1ダイエット成功のためのポイント
GLP-1ダイエットを成功させるためのポイントを2つ紹介します。
- 運動を取り入れる
- 医師の指導のもとでダイエットを行う
それぞれのポイントについて解説します。
運動を取り入れる
GLP-1ダイエットを成功させるためには、薬だけでなく運動も一緒に取り入れましょう。[4]
GLP-1製剤と運動を組み合わせる方が、薬だけのときと比べて体重が落ちることがわかっています。
どんな方法を試す場合でも、食事に気をつけたり運動を取り入れたりすることはダイエットの基本と言えるでしょう。
医師の指導のもとでダイエットを行う
GLP-1ダイエットを成功させるためには、医師の指導のもとで行うことが大切です。GLP-1製剤は薬であるため、使用量や使用期間は医師と相談しながら決める必要があります。
医療機関でサポートしてもらいながらダイエットすると、万が一薬が合わなくて副作用が出たときや気になることがあったときでも、すぐに相談できます。
GLP-1ダイエットは医療機関で医師に相談しながら進めることがダイエット成功への近道です。
GLP-1をやめたあとにリバウンドしないためのポイント
GLP-1ダイエットをやめたあとに、リバウンドしないためのポイントは以下のとおりです。
- 運動を続ける
- 栄養バランスの整った食事をとる
- 食事量にも気をつける
- ストレスをためない
ダイエットは消費するエネルギーよりも、食事から摂るエネルギーを少なくして体重を減らします。運動によって消費エネルギーを増やすことは、ダイエットの基本と言えます。[5]
またGLP-1ダイエットは、食欲が落ちることで摂取エネルギーが減り、体重が落ちていく仕組みです。食事を摂り過ぎることによって、摂取エネルギーが増えすぎないように注意しましょう。
ダイエット中は、栄養バランスも偏りがちです。必須アミノ酸を含むタンパク質やビタミン、ミネラルなどバランスのとれた食事を意識しましょう。満腹感を持続してくれる、食物繊維を食事に上手く取り入れられると良いですね。過度な食事制限など、無理なダイエットはリバウンドの可能性もあるため、おすすめできません。
また、ダイエット中はストレスにも注意が必要です。慢性的なストレスは、ストレスホルモンによって、脂肪がため込まれやすくなったり食欲が増したりする可能性があります。[6]
当院のGLP-1ダイエット治療について
当院のGLP-1ダイエットについて解説します。主な特徴は以下の3点です。
- 「終わりのあるダイエット」を目指した計画的な治療
- オンライン・オフラインどちらでも診察可能
- 取り扱いのあるGLP-1製剤
「終わりのあるダイエット」を目指した計画的な治療
当院では診察時に患者さまと相談しながら治療計画を立て、終わりのあるダイエットを目指しています。効果に不安があったり副作用が気になったりする方も、医師に相談しながら治療を進められます。
定期配送のように一度始めたら途中解約がしづらいなどがなく、自分の状態に合わせて購入可能です。
個々にあった治療計画によって、無理なくダイエットに取り組めるでしょう。
オンライン・オフラインどちらでも診察可能
当院では患者さまが利用しやすいよう、オンラインとオフライン(直接来院)どちらでも受診できます。初めての方でもネットから申込みにより、オンラインでの診察が可能です。
また薬を数ヶ月分まとめて購入しても、診察料や配送料が増えることはありません。初月と同じ金額で続けられ、最低利用期間もないため試しやすくなっています。
また、GLP-1製剤のの注射タイプ(未開封)は冷所保管が必要な薬です。
当院ではオンラインの場合はクール便での発送、直接来院された場合でも保冷剤をお渡しし、品質保持に努めています。
当院では個々の生活スタイルに合わせ、オンライン・オフライン診療どちらでも選べることが特徴です。
取り扱いのあるGLP-1製剤
当院で取り扱いのあるGLP-1製剤は以下の5つです。それぞれの特徴や注意事項は以下の表のとおりです。
取り扱いのあるGLP−1製剤 [7][8][9][10][11]
商品名(成分名) | 特徴・注意事項 | 保管方法 |
リベルサス(セマグルチド) | GLP-1製剤の中で唯一の「飲み薬」少量の水で起床時に飲む | 室温(1〜30℃)保管 |
オゼンピック(セマグルチド) | リベルサスと同じ成分の注射製剤週に1回注射 | 冷所(2〜8℃)保管→クール便での発送 |
ビクトーザ(リラグルチド) | 毎日注射日本で初めてのGLP−1製剤 | |
サクセンダ(リラグルチド) | ビクトーザと同じ成分の注射製剤欧米で肥満薬として承認(日本未発売) | |
マンジャロ(チルゼパチド) | 週に1回注射針が内臓されているためセット不要BMI23以上が対象 |
当院で取り扱っているGLP−1製剤について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
GLP-1ダイエットに関するよくある質問
GLP-1ダイエットに関するよくある質問のついてお答えします。
Q. GLP-1ダイエットをやめるとどうなる?
自己判断で急にやめてしまうと、リバウンドする可能性があります。
ダイエットをやめるタイミングは医師と相談しながら決めましょう。
Q. GLP-1で減量できますか?
GLP-1ダイエットでは、いくつもの試験の結果から体重減少効果があることがわかっています。
海外では肥満治療薬として使われているものもあります。
Q. GLP-1ダイエットはどのくらいで痩せますか?
製薬メーカーの実施する試験では、半年や1年などの期間をかけて体重減減少の効果がわかっています。
また、個人差がありますが、早くて12週間で結果が出たという報告もあります。[3]
GLP-1ダイエットで気になることがあればおおしま皮膚科へ相談を
GLP-1製剤を使用したダイエットは体重減少効果が期待できます。
しかし、自分の判断で減量したり急にやめたりするとリバウンドする可能性があります。
減量を成功させるためには薬だけに頼らず、運動も一緒に取り組むと良いでしょう。薬だけよりも、ダイエット効果が高まると言われています。
また、薬を使用しているからといって好きなように食事を摂るのではなく、暴飲暴食をせず、栄養バランスの整った食事を心がけましょう。慢性的なストレスは食欲を増進させてしまうため、ストレスをためないように注意も必要です。
渋谷駅前おおしま皮膚科では、初診でもGLP-1ダイエットの診察をオンラインで受けられます。GLP-1製剤を使ったダイエットは、医師の指示のもとで正しく使用すれば、リバウンドの可能性が低いと言えます。
GLP-1ダイエットが気になるけど不安がある、試してみたいけれど近くに取り扱いのある医療機関がないと悩んでいる方は、ぜひ一度渋谷駅前おおしま皮膚科にご相談ください。
「リベルサス・オゼンピックについて」
未承認医薬品等
リベルサス・オゼンピックは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。
しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等
国内の医薬品卸業者より仕入れています。
個人輸入された医薬品等の使用リスクに関する情報はリスクが潜む個人輸入をご確認ください。
イソトレチノインの個人輸入についての厚生労働省の注意喚起はこちらのページをご確認ください。
国内の承認医薬品等の有無
リベルサス・オゼンピックは、国内で肥満症に承認されている「ウゴービ皮下注」と同成分です。
セマグルチドを一般名とする医薬品は国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性等に係る情報
GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAで肥満治療薬として承認されています。
「ビクトーザについて」
未承認医薬品等
ビクトーザは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。
しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等
国内の医薬品卸業者より仕入れています。
国内の承認医薬品等の有無
リラグルチドを一般名とする医薬品は国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性等に係る情報
同成分が米国FDAやEMA (欧州医薬品庁)において肥満治療薬として承認されています。
「サクセンダについて」
未承認医薬品等
サクセンダは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品です。
入手経路等
院で使用しているサクセンダはノボノルディスクファーマ社で製造されたものを当院で個人輸入しています。
国内の承認医薬品等の有無
リラグルチドを一般名とする医薬品は、国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性等に係る情報
米国FDAやEMA (欧州医薬品庁)において肥満治療薬として承認されています。
「マンジャロについて」
未承認医薬品等
マンジャロは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。
しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等
国内の医薬品卸業者より仕入れています。
国内の承認医薬品等の有無
チルゼパチドを一般名とする医薬品は国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性等に係る情報
米国FDAにおいて肥満治療薬として承認されています。
参考
[1]Continued Treatment With Tirzepatide for Maintenance of Weight Reduction in Adults With Obesity: The SURMOUNT-4 Randomized Clinical Trial | Cardiology | JAMA
[2]ウゴービ皮下注|添付文書
[3]Weight loss effect of glucagon-like peptide-1 mimetics on obese/overweight adults without diabetes: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
[4]Healthy Weight Loss Maintenance with Exercise, Liraglutide, or Both Combined
[5]ダイエット | e-ヘルスネット(厚生労働省)
[6]ストレスと食生活 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
[7]リベルサス|添付文書
[8]オゼンピック皮下注|添付文書
[9]ビクトーザ皮下注|添付文書
[10]Label: SAXENDA- liraglutide injection, solution
[11]マンジャロ皮下注|添付文書