GLP-1の驚くべき効果~健康長寿への鍵~

GLP‐1を始めて数か月、目標体重を達成した後も何となくGLP-1を続けていて、今後どうすればいいか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、主に血糖値の調整に関与することで知られていますが、2024年に発表された研究により、その効果が健康や老化にも及ぶことが明らかになってきました。この記事では、その論文内容をわかりやすく解説します。何となくGLP-1を続けている方も、始めようか悩んでいる方も、GLP-1の多様な作用とその可能性について知り詳しく探ってみましょう。

GLP-1の基本的な役割

GLP-1は、小腸から分泌されるホルモンであり、食後の血糖値を下げるためにインスリン分泌を促進します。これにより、食後の高血糖を防ぎ、2型糖尿病の治療として使用されていました。しかし、GLP-1の役割はそれだけにとどまりません。近年の研究は、GLP-1受容体の活性化が血糖調整以外にも多くの機能にいい影響が出現することが分かってきています。

ではどのような効果があるのでしょうか。詳しく解説していきます。

GLP-1で期待できる効果

以下の3点が挙げられます

  • 神経保護効果と認知機能の改善
  • ミトコンドリア機能の向上と細胞ストレス耐性の強化
  • 炎症の抑制と代謝改善

詳しく解説していきます

神経保護効果と認知機能の改善

GLP-1には神経保護効果があることがわかっています。これは、神経変性を伴う疾患や老化による認知機能低下を対処するための有望な手段となります。例えば、アルツハイマー病やパーキンソン病といった神経疾患において、認知機能を改善し、神経細胞の生存を助けることが今回の研究で確認されています。これにより、GLP-1は単なる血糖調整剤にとどまらず、神経系の健康を維持するための治療法としても期待されています。

GLP-1の神経保護効果は、主に抗酸化作用と抗炎症作用によるものです。これにより、脳内の炎症や酸化ストレスが軽減され、神経細胞の健康が保たれる仕組みです。さらに、GLP-1は神経細胞同士が情報をやり取りするシナプスを改善し、記憶形成や学習能力の向上にも寄与することが示されています。これらの効果は、老化に伴う認知機能低下や神経変性疾患の予防に役立つ可能性があります。

ミトコンドリア機能の向上と細胞ストレス耐性の強化

GLP-1受容体の活性化は、ミトコンドリアの機能を向上させ、細胞のエネルギー生産を効率化します。ミトコンドリアは細胞のエネルギー工場として機能し、その健康状態は細胞全体の健康に直結します。GLP-1はミトコンドリアの生合成を促進し、老化に伴うミトコンドリア機能不全を改善することがわかりました。これにより、細胞ストレス耐性が強化され、酸化ストレスや炎症から細胞を保護します。

ミトコンドリア機能の改善は、エネルギー代謝の効率化だけでなく、細胞の長寿命化にも影響します。ミトコンドリアが健康であると、細胞は効率的にエネルギーを生産し、老化や病気に対する抵抗力が強化されます。さらに、GLP-1は損傷したミトコンドリアを分解して新しいミトコンドリアを作る機能(オートファジー)を促進させ、細胞の健康を維持します。

炎症の抑制と代謝改善

慢性炎症は多くの老化関連疾患の原因とされています。GLP-1は、抗炎症作用を持ち、炎症性サイトカインの産生を抑制することで、慢性炎症を軽減します。さらに、GLP-1はインスリン感受性を改善し、代謝機能を向上させることで、2型糖尿病のような代謝疾患の予防にも活躍します。これにより、老化に伴う代謝の低下を抑制し、全体的な健康状態を改善する可能性があります。

また、腸内細菌叢のバランスを改善し、腸内環境を整えることでも炎症を抑制します。腸内環境の改善は、全身の免疫機能を強化し、慢性炎症の軽減につながります。さらに肝臓や脂肪組織における脂質代謝を改善し、脂肪肝や肥満に関連する炎症を軽減する効果もあります。

研究の成果と将来の展望

今回の研究で様々なモデル生物において寿命延長と健康寿命の改善が確認されています。例えば、マウスを対象とした研究では、GLP-1受容体の活性化が寿命を延ばし、老化関連の病態を改善することがわかりました。これらの結果は、GLP-1が人間の健康的な老化を促進するための有力な手段となる可能性を示唆しています。

これらの研究において、GLP-1は老化に関連するさまざまな病態に対して良い影響を示すことがわかりました。また、心血管疾患においても、動脈硬化の進行を遅らせる効果があることがわかっています。

GLP-1の幅広い可能性

GLP-1の効果は多岐にわたり、その応用範囲も非常に広いです。糖尿病管理だけでなく、心血管疾患、神経変性疾患、肥満、さらには抗老化治療まで、多様な分野での利用が期待されています。しかし、これらの効果を人間に適用するためには、最適な投与量の決定、長期的な安全性の確立、潜在的な副作用の詳細な調査が必要です。これらの課題を克服することで、GLP-1は健康長寿の鍵となるかもしれません。

GLP-1と他のカロリー制限模倣薬の比較

GLP-1は、他のカロリー制限模倣薬と比較して、より多くの生理学的効果を持つとされています。糖新生の抑制を通じて血糖値を下げる効果に加えて、オートファジーの促進、インスリン分泌の促進や神経保護効果、ミトコンドリア機能の向上など、多岐にわたる効果を発揮します。

これにより、GLP-1は単独での使用だけでなく、他のカロリー制限模倣薬との併用によって、相乗効果が期待されます。例えば、メトホルミンとGLP-1の併用により、血糖管理と代謝機能の改善が同時に達成され、さらに抗老化効果が強化される可能性があります。

記事のまとめ

GLP-1は、血糖調整の役割を超えた幅広い生理学的効果を持つことが明らかになりつつあります。その多様な作用は、老化関連疾患の予防や治療、さらには健康寿命の延長につながる可能性があります。今後、さらなる研究と臨床試験を通じて、GLP-1の全貌が明らかになることで、健康と寿命に対する新たなアプローチが開かれる可能性を秘めています。

長期使用における安全性と有効性、最適な投与方法の確立などの研究がさらに進展することで、GLP-1は健康長寿を実現するための強力なツールとなり得るでしょう。

最終的に、GLP-1の幅広い適用可能性を活かし、最適な治療法を提供することで、より多くの人々が健康で質の高い生活を送ることができるようになることが期待されます。健康寿命の延長は、個人の生活の質を向上させるだけでなく、社会全体の医療費削減にも貢献でき、ますますGLP-1への注目が高まっていくことでしょう。

当院のGLP-1の種類と料金

●オゼンピック(週1回注射)
2.0mg1本 
¥19,500(税込¥21,450)

針・消毒綿(8回分) ¥500(税込¥550)

●サクセンダ(毎日注射)
18.0mg1本 
¥14,800(税込¥16,280)
●ビクトーザ(毎日注射)
18.0mg1本 
¥15,800(税込¥17,380)
●マンジャロ(週1回注射) ※直接来院のみ販売
2.5mg 1本¥21,000(税込¥23,100)
5.0mg 1本¥38,000(税込¥41,800)
7.5mg 1本¥51,800(税込¥56,980)
10.0mg 1本¥68,800(税込¥75,680)
●リベルサス(毎日内服)
3mg 30日分 30錠¥4,200(税込¥4,620)
7mg 30日分 30錠¥12,800(税込¥14,080)
14mg 30日分 30錠¥16,600(税込¥18,260)

当院では、ご来院・オンラインのどちらでもGLP-1をご購入いただけます。
オンライン診察をご希望の患者様は以下のリンクよりお申し込みください。アプリのインストールやシステム使用料は不要です。

【オンライン診療ご利用にあたって】

  • 診察ご希望のお時間を選択いただき、お申し込みください。ご予約いただいた時間枠の間に、当院よりお電話を差し上げます。なお当院の固定電話以外に携帯電話からお電話をすることもございますので、ご了承ください。
  • 1回のオンライン診療で、数か月分をまとめてご購入も可能です。
    郵送料は、1か月分でも数か月分でも変わらず1,000円(税込¥1,100)です。
  • 副作用が起きた場合でも返品はできませんので、初めての方は1か月分のご購入をお勧めしております。
  • 当院はヤマト運輸の支払いシステムを導入しており、患者様は商品を受け取り時にカード決済もしくは現金での代引きを選択できます。
    ネット上での振込やカード決済トラブル等がご不安な方も、安心してご購入いただけます。
  • オンライン診療時にヤマトの宅配の希望日時をお伺いします。 追跡番号を知りたい方はoshimahifukajimu@gmail.comまでお問い合わせください。
  • 直接ご来院し受診される場合、郵送料はかからず、通常の診察料のみとなります。

GLP-1が気になる方は渋谷駅前おおしま皮膚科へ

当院では患者様のお悩みを丁寧にカウンセリングさせていただきます。
フォシーガ以外にも、気になるものがある方は、当院へお気軽にご相談ください

渋谷駅前おおしま皮膚科院長|大島昇 監修

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由

①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間22万人以上の来院実績

2023年度来院者数は、22万947人でした(注:2023年1月4日~2023年12月28日まで)。

参考文献

https://www.maturitas.org/article/S0378-5122(24)00123-3/abstract

●未承認医薬品等

リベルサス、オゼンピック、ビクトーザ、マンジャロは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。しかし、当院で行っている肥満治療目的の使用については、国内で承認されていません。サクセンダは医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品です。