タダラフィルと血管・筋肉の関係|年齢とともに気になる「血流」をやさしく解説

この記事のまとめ

  • 「疲れやすい」「年齢を感じる」背景のひとつに、年齢による血管の変化があると考えられている
  • 低用量タダラフィルは毎日続けやすく、血管・筋肉との関係が注目されている
  • 持病や併用薬の確認が必要なため、通販ではなく医師の処方で始めるのが安心

「最近疲れが抜けにくい」「若いころと比べて体の変化を感じるようになった」という方もいるのではないでしょうか。

年齢とともに変化していくもののひとつが、血管です。血管は全身に酸素や栄養を届ける通り道であり、その状態は日々のコンディションや将来の健康とも深く関わっています。

ED治療薬として知られるタダラフィルは、血管を広げやすくする働きを持つ薬です。そのため近年では、ED治療だけでなく、血管や筋肉との関係にも注目が集まっています。

この記事では、年齢とともに血管がどう変わるのか、タダラフィルが血管や筋肉にどう関わるのか、研究でわかってきたことをわかりやすく解説します。低用量タダラフィルが気になっている方は、ぜひ最後までお読みください。

渋谷駅前おおしま皮膚科が選ばれる3つの理由
①保険診療主体で医療連携機関が多数あり安心

最新の医療を学び、最善の医療を提供できるよう、努めています。また、疾患によっては、大学病院・総合病院と連携して治療します(東大病院をはじめ多数の大学病院の医療連携機関に登録されています)。

②平日は11時~19時30分、土日は9時~17時30分まで診療

渋谷駅前にあるため、アクセスがとても便利。お仕事や学校帰りに受診できるよう、夕方や土日も診察しています。

③年間23万人以上の来院実績

2024年度来院者数は、23万7,764人でした(注:2024年1月4日~2024年12月28日まで)。

年齢とともに血管はどう変わる?

血管は、年齢を重ねるにつれて少しずつ硬く、広がりにくくなっていきます。まずは、血管の働きと年齢による変化について見ていきましょう。

血管をしなやかに保つ「一酸化窒素(NO)」

血管の内側は、「血管内皮」と呼ばれる薄い細胞の膜で覆われています。

血管内皮は、血液の流れを感じ取ると「一酸化窒素(NO)」という物質をつくり出します。NOには血管の壁をゆるめて広げる働きがあり、これによって血液がスムーズに流れるようになります。

また、NOには血液を固まりにくくしたり、血管の炎症を抑えたりする働きもあると考えられています。NOは、血管のしなやかさを保つうえで欠かせない物質なのです。

年齢や生活習慣で血管内皮の働きは弱まる

年齢を重ねると、血管内皮の働きは少しずつ弱まり、NOがつくられにくくなります。その結果、血管は硬く、広がりにくくなっていきます。

血管内皮の働きは、年齢だけでなく次のような生活習慣や体の状態からも影響を受けます。

  • 喫煙
  • 運動不足
  • 塩分や脂質の多い食事
  • 睡眠不足やストレス
  • 過度の飲酒
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症

血管内皮の働きが落ちた状態は、動脈硬化の初期段階の変化とも考えられています。

血管の変化は自覚しにくい

血管の変化は、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進むのが特徴です。

一方で、血管は全身の臓器や筋肉に酸素と栄養を届けています。そのため、血管の状態は日々のコンディションとも関わっていると考えられています。

また、勃起は陰茎の血管が広がって血液が流れ込むことで起こります。そのため、EDは血管の変化があらわれやすいサインのひとつともいわれています。

タダラフィルが血管に働く仕組み

タダラフィルは、NOの「血管を広げる働き」を長く保つことで、血液を流れやすくする薬です。

PDE5の働きを抑えて血管を広がりやすくする

NOが血管に働きかけると、血管の筋肉の中で「cGMP」という物質が増え、血管がゆるんで広がります。

一方、体の中には、このcGMPを分解して血管を元の状態に戻す「PDE5(ホスホジエステラーゼ5)」という酵素があります。

タダラフィルはPDE5の働きを抑えることでcGMPが分解されにくくし、血管が広がった状態を保ちやすくします。このような作用を持つ薬を「PDE5阻害薬」と呼びます。[1]

作用が長く続き、毎日の服用に向いている

PDE5阻害薬にはいくつか種類がありますが、タダラフィルは作用が比較的長く続くのが特徴です。

そのため、必要なときだけ飲む方法のほかに、少ない量を毎日続けて飲む方法もあります。この飲み方は「低用量タダラフィル」や「デイリータダラフィル」と呼ばれています。

低用量を毎日飲む方法は、EDの治療に加えて、前立腺肥大症に伴う排尿の悩みの治療にも使われています。[1]

シアリスとタダラフィルの関係

タダラフィルは、ED治療薬「シアリス」の有効成分です。「タダラフィル錠」として販売されているのは、シアリスのジェネリック医薬品で、有効成分や基本的な作用は同じです。

タダラフィルと血管・筋肉の研究でわかってきていること

タダラフィルについては、ED治療以外にも、血管や筋肉との関係について研究が進められています。ここでは、これまでに報告されている主な研究を紹介します。

血管の広がりやすさ・しなやかさとの関係

タダラフィルを含むPDE5阻害薬を使った60以上の臨床試験をまとめた分析では、血管の広がりやすさを示す指標が改善し、血管の硬さを示す指標や血圧が低下したと報告されています。[2]

日本でも、前立腺肥大症に伴う排尿症状のある男性が、タダラフィル5mgを12週間毎日服用した研究があります。この研究では、排尿症状の改善に加えて、血管の広がりやすさを示す指標が上がり、血管の硬さを示す指標が下がったことが報告されました。[3]

筋肉への血流との関係

筋肉は、細い血管を通じて酸素や栄養を受け取り、体を動かしています。

若い男性と高齢の男性を比べた研究では、PDE5阻害薬を使うと、運動中の脚の筋肉の血流が高齢の男性で増えたと報告されています。[4]

年齢とともに筋肉への血流は低下しやすいといわれており、PDE5阻害薬と筋肉の血流の関係は注目されているテーマのひとつです。

筋肉量との関係

イタリアの研究では、軽いEDや排尿症状のある男性を対象に、タダラフィル5mgを毎日飲むグループと、20mgを必要なときに飲むグループを比べました。

その結果、2か月後に毎日飲んだグループで、お腹まわりの筋肉など(除脂肪量)が増えたと報告されています。また、血管の働きにも改善がみられました。[5]

ただし、対象者数の限られた研究であり、タダラフィルに筋肉量を増やす効果が確立しているわけではありません。

血管と筋肉のために意識したい生活習慣

血管や筋肉の健康を保つには、日々の生活習慣が基本です。低用量タダラフィルを取り入れる場合も、あわせて次のようなことを意識しましょう。

適度な運動を続ける

ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、血液の流れを促し、血管内皮の働きを保つのに役立つと考えられています。

また、年齢とともに筋肉は落ちやすくなるため、スクワットなどの筋力トレーニングを取り入れるのもおすすめです。無理のない範囲で、続けやすい運動から始めてみましょう。

バランスのよい食事をとる

筋肉を保つためには、肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質をしっかりとることが大切です。

また、塩分のとりすぎは血圧を上げ、血管に負担をかけます。野菜や果物、青魚などもとり入れながら、バランスのよい食事を心がけましょう。

睡眠・禁煙・飲酒にも気をつける

睡眠不足やストレスは、血圧や血管の状態に影響を与えるといわれています。毎日十分な睡眠時間を確保しましょう。

喫煙は血管内皮の働きを弱める大きな原因です。飲酒もほどほどにとどめましょう。なお、タダラフィルを服用中に飲酒しすぎると、立ちくらみやめまいが起こりやすくなるため注意が必要です。

低用量タダラフィルの用量は医師と相談して決める

低用量タダラフィルには、主に2.5mgと5mgがあります。この記事で紹介した研究の多くは、5mgを毎日服用した結果を報告しています。[3][5]

どちらの用量が合うかは、目的や体調、持病、服用中の薬によって異なります。自己判断ではなく、医師の診察を受けたうえで決めましょう。

2.5mgと5mgの違いについては、低用量タダラフィルはオンライン診療できる?低用量処方の効果・費用・注意点を解説で詳しく紹介しています。

タダラフィルの副作用と服用できない方

タダラフィルの主な副作用は、頭痛、顔のほてり、鼻づまり、胃の不快感、背中や筋肉の痛みなどです。多くは軽く、一時的なものです。[1]

まれに、急に見えにくくなる、聞こえにくくなるといった症状が報告されています。強い胸の痛みや4時間以上続く勃起があった場合も含め、すぐに服用をやめて医療機関を受診してください。

また、次のような方は服用できません。[6]

  • 硝酸剤(ニトログリセリンなど)を使用している方
  • 重い心臓病のある方、最近心筋梗塞や脳卒中を起こした方
  • 重い肝臓・腎臓の病気のある方

このほかにも服用できない方や注意が必要な方がいます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。持病のある方や服用中の薬がある方は、必ず医師に伝えてください。

タダラフィルと血管・筋肉に関するよくある質問

EDの悩みがなくても相談できますか?

はい、ご相談いただけます。当院では、血管機能への作用を期待した自由診療として、低用量タダラフィルについてご相談いただけます。ただし、この目的での有効性は国内で承認・確立されたものではありません。

医師が体調や持病、服用中の薬を確認したうえで、処方できるかどうかを判断します。

毎日飲み続けても大丈夫ですか?

タダラフィルには、承認された疾患に対して低用量を1日1回継続して服用する用法があります。当院で血流ケア目的に使用する場合は承認された効能・効果とは異なるため、医師が適応や安全性を確認したうえで処方します。

ただし、体調や持病の状態は変わることがあります。続けて服用する場合は、定期的に医師の診察を受け、気になる症状があれば早めに相談しましょう。

どのくらい続けると変化を感じますか?

変化の感じ方には個人差があります。

この記事で紹介した研究では、2か月から12週間ほど毎日服用した結果が報告されています。生活習慣の見直しとあわせて、一定期間続けながら様子をみることが大切です。

運動や筋トレと一緒に取り入れてもよいですか?

はい、適度な運動はむしろおすすめです。血管や筋肉の健康を保つには、運動や食事などの生活習慣が基本になります。

ただし、服用中にめまいや動悸を感じた場合は、無理をせず運動を中止してください。心臓病のある方は、運動の内容についても医師に相談しましょう。

低用量タダラフィルのご相談は渋谷駅前おおしま皮膚科へ

渋谷駅前おおしま皮膚科では、低用量タダラフィルを初診からオンライン診療で処方しています。国内製薬会社の製剤(沢井製薬「タダラフィル錠2.5mgZA『サワイ』・5mgZA『サワイ』」)を採用し、医師が持病や服薬状況を確認したうえで処方します。

費用

タダラフィル(低用量・毎日服用タイプ)価格
2.5mg 30錠¥1,800(税込¥1,980)
2.5mg 100錠¥5,200(税込¥5,720)
5mg 30錠¥2,800(税込¥3,080)
5mg 100錠¥7,800(税込¥8,580)
受診方法お薬代とは別にかかる費用
直接来院診察料 1,000円(税込1,100円)
オンライン診療オンライン診察料・郵送料 1,000円(税込1,100円)

低用量タダラフィルは、公的医療保険が適用されない自由診療(自費診療)です。用量は、診察のうえで医師がご提案します。

オンライン診療の流れについては、低用量タダラフィルはオンライン診療できる?低用量処方の効果・費用・注意点を解説で詳しく紹介しています。

「血流が気になる」「低用量タダラフィルが自分に合うか知りたい」「まずは話を聞いてみたい」という方は、ぜひお気軽に渋谷駅前おおしま皮膚科までご相談ください。

この記事の監修者

大島 昇 医師
渋谷駅前おおしま皮膚科 院長/医療法人社団 理事長

筑波大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院 皮膚科・形成外科で初期研修。東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教、三井記念病院 皮膚科、国立病院機構相模原病院 皮膚科、日本赤十字社医療センター 皮膚科を経て、2014年に渋谷駅前おおしま皮膚科を開院。

資格

  • 皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)
  • 皮膚科指導医(日本皮膚科学会認定)
  • 日本医師会認定産業医

所属学会

日本皮膚科学会、日本形成外科学会、日本美容皮膚科学会、日本皮膚外科学会、日本アレルギー学会、日本臨床皮膚科医会、日本内科学会(いずれも正会員)/日本医師会(東京都医師会・渋谷区医師会)

参考

[1]シアリス錠5mg/シアリス錠10mg/シアリス錠20mg添付文書

[2]Associations between phosphodiesterase type 5 inhibitors and vascular function: a systematic review and meta-analysis on randomized-controlled trials – Systematic Reviews(2025)

[3]Tadalafil for male lower urinary tract symptoms improves endothelial function – International Journal of Urology(2017)

[4]Effect of PDE5 inhibition on the modulation of sympathetic α-adrenergic vasoconstriction in contracting skeletal muscle of young and older recreationally active humans – American Journal of Physiology. Heart and Circulatory Physiology(2015)

[5]Tadalafil improves lean mass and endothelial function in nonobese men with mild ED/LUTS: in vivo and in vitro characterization – Endocrine(2017)

[6]タダラフィルZA「サワイ」添付文書

未承認医薬品の表記

タダラフィルについて

未承認医薬品等(異なる目的での使用)タダラフィルは医薬品医療機器等法において、前立腺肥大症に伴う排尿障害、勃起不全等の効能・効果で承認されています。しかし当院で行っている血流ケア目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等国内の医薬品卸業者より国内の承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品の有無国内で製造販売承認されているホスホジエステラーゼ5阻害剤にザルティア・シアリス・アドシルカ等があります。またタダラフィルは国内では前立腺肥大症に伴う排尿障害、勃起不全・肺動脈性肺高血圧症の効能・効果等で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性などに係る情報諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。