汗管腫(かんかんしゅ)とは、皮膚の汗腺(エクリン汗腺)から発生する良性腫瘍です。小さな半球状の肌色〜やや黄味がかったしこりとして現れ、主に目の周囲、特に下まぶたのあたりに多くみられます。
大きさは1〜3mmほどで、やや光沢があり、表面は滑らかです。通常は痛みやかゆみを伴わず、数が増えることもあります。稗粒腫や脂腺増殖症など他の皮膚疾患と混同されることがあるため、正確な診断が重要です。
汗管腫のはっきりとした原因は不明ですが、エクリン汗腺が過剰に増殖することにより発生すると考えられています。遺伝的な要素やホルモンバランスの変化が関与することもあります。
また、夏季や汗をかきやすい時期に目立つことがあり、体質や皮膚環境の影響も考えられています。
20~40代の女性の多く、自然に消えることはほとんどありません。
汗管腫は初期には小さな粒状のしこりが1つあるだけのこともありますが、時間の経過とともに徐々に数が増えたり、やや大きくなったりすることがあります。
外見上は目立つ場合があり、メイクで隠しにくいため美容的な悩みにつながるケースも少なくありません。一般的に炎症やかゆみなどの症状は伴いませんが、まれにこすれや化粧品の刺激で赤みを伴うこともあります。
汗管腫の診断は、医師による視診・触診が中心です。稀に確定診断が難しい場合や他の皮膚疾患との鑑別が必要な場合には、組織検査を行うこともあります。
また、症状が似ている疾患として以下のものが挙げられます。
などがあり、これらと鑑別して適切な治療方針を決めていきます。
汗管腫は健康上の問題を起こすことはありませんが、美容的な観点から治療を希望される方も多くいらっしゃいます。主な治療方法は以下の通りです。
局所麻酔を行い、炭酸ガスレーザーで汗管腫を蒸散・除去します。
当院では一度に多くを除去するのではなく、回数を分けながら数個ずつ炭酸ガスレーザーで丁寧に除去します。
汗管腫は、一度治療しても再発する可能性が高い皮膚疾患です。特に体質的にできやすい方の場合、時間の経過とともに再発することがあります。
また、一度にすべてを取り除くことが難しい場合も多く、数回にわたる治療が必要になることがあります。治療を繰り返すことで色素沈着や小さな瘢痕が残る場合もあるため、治療後のスキンケアも重要です。
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