痒疹 - 渋谷駅前おおしま皮膚科

痒疹

痒疹の症例画像

出典 日本皮膚科学会:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa37/q01.html

痒疹(ようしん)は、強いかゆみとともに皮膚にブツブツ(丘疹)や硬いしこり(結節)が生じる慢性的な皮膚疾患です。かゆみのために皮膚を掻いてしまうことで悪化し、皮膚が厚くなったり黒ずんだりすることもあります。
かゆみは非常に強く、特に夜間に悪化しやすいため、睡眠不足やストレスの原因にもなります。市販薬では改善が難しく、皮膚科での継続的な治療が重要です。

痒疹の原因

痒疹は一つの明確な原因から起こることは少なく、さまざまな要因が重なって発症します。


  • かゆみによる反復的なひっかき行為
  • アトピー性皮膚炎や乾燥肌など、もともとの皮膚の状態
  • アレルギー反応(ダニ・金属・薬剤など)
  • 糖尿病・肝疾患・腎疾患などの内科的疾患
  • 精神的ストレスや生活習慣の乱れ

このように、皮膚の炎症と神経の過敏さが悪循環を生み、かゆみ→ひっかき→悪化というサイクルが形成されます。特に慢性化した痒疹は、このサイクルを断ち切ることが治療のカギとなります。

痒疹の症状

  • 赤く小さなブツブツ(丘疹)、硬く盛り上がったしこり(結節)
  • 非常に強いかゆみ(特に夜間)
  • 掻くことで皮膚が厚くなる(苔癬化)
  • 症状が数週間〜数ヶ月以上続くことが多い
  • 肘、膝、背中、腰、すねなど、掻きやすい部位に出やすい

痒疹の治療

  • 外用薬
    炎症を抑えるステロイド外用薬や、皮膚のバリアを補う保湿剤を処方します。症状の程度に応じて、薬の強さや使用方法を調整します。
  • 内服薬
    抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬でかゆみを和らげます。夜間のかゆみに対しては、眠気を利用した薬を使用する場合もあります。
  • 光線療法(ナローバンドUVB)
    慢性的な痒疹や、薬物治療が効きにくい方には、紫外線を使った治療を行うことがあり、週に1回程度の照射が必要です。保険適応で対応可能です。
  • 注射療法
    デュピルマブ(デュピクセント)は抗IL-4 / IL-13 受容体拮抗薬という生物学的製剤で、アトピー性皮膚炎を合併していたり、難治性痒疹のタイプに使用されることがあります。

よくあるご質問(FAQ)

痒疹は治りますか?
適切な治療と生活管理を継続することで、症状のコントロールは可能です。ただし慢性化している場合は改善に時間がかかることもあるため、早めの受診がおすすめです。
どのタイミングで受診すればよいですか?
市販薬で改善しないかゆみが続いている方、夜間にかゆみが強くて眠れない方、皮膚が硬くなってきたと感じる方は、一度医師の診察を受けましょう。早期治療が慢性化の予防につながります。
皮膚を掻かないようにするにはどうすれば?
かゆみを抑える治療をしながら、冷却、保湿、爪を短く保つ、綿手袋を活用するなどの工夫が効果的です。睡眠中の無意識な掻破対策も含めて、当院で個別にご提案します。
家族にうつる心配はありますか?
いいえ、痒疹は感染する病気ではありません。人にうつることはないため、ご家族との接触を避ける必要はありません。


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