梅毒トレポネーマの感染により発症する性感染症です。
Q | 梅毒ではどのような症状がありますか? |
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A |
まず、梅毒に感染してもすぐに症状があらわれるわけではなく、3週間ほど潜伏期間があり、3週間ほど経つと梅毒の症状があらわれてきます。
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Q | 治療しなくても梅毒は治る? |
A |
無治療梅毒患者の長期観察を行ったスタディで、早期梅毒患者の2/3がその後進展することなく自然治癒したとの報告があります。 |
Q | どのように診断するの? |
A |
STS(梅毒血清検査)やTPHA(TP血球凝集反応。FTA-ABS:トレポネーマ蛍光抗体吸収検査とともに代表的なTP抗原法)で検査をします。 STSの一法(多くはガラス板法)とTPHAの定量法で、梅毒(早期、晩期)と陳旧性梅毒を鑑別します。 また、感染初期が疑われる場合などでは2~3週間後に再度検査します(感染後、約1週間でFTA-ABS、約2週間でSTS、約1ヵ月でTPHAが陽性になります。また、治療後はSTSが最も早く陰性化するが、TPHAとFTA-ABSの陰性化はともに遅いです) 梅毒でもないのにSTSが陽性を示す生物学的偽陽性では、原因となり得る基礎疾患(膠原病や妊娠など)や感染症(結核など)の有無を検索します。 |
Q | 治療はどうするの? |
A |
通常はペニシリン系抗菌薬を第一・選択とし、ペニシリンアレルギー患者には、テトラサイクリン系あるいはマクロライド系抗菌薬を選択します。 なお、ニューキノロン系、アミノグリコシド系抗菌薬は無効です |
Q | どのくらい治療期間が必要? |
A |
日本性感染症学会のガイドラインでは、第1期(感染後3ヵ月まで)に2~4週間、第2期(感染後3ヵ月から3年まで)には4~8週間、第3期以降には8~12週間の内服治療としています。 (例えば、サワシリン◆(250mg)6cap/分3/日など) |
Q | 健康診断で毎回梅毒がひっかかってしまうのですが… |
A |
早期に治療を開始しても、STSが陰性化するには1~4年かかり、TPHAは抗体価が低下しても陽性が長く続きます。 また、感染後1年以上経過した症例や再感染症例では、十分な治療を行っても抗体価の陰性化は期待できないので、抗体価がある程度下がったところで固定すれば心配はいりません。 |
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