尖圭コンジローマは、性器や肛門のまわりにイボができる病気です。
イボの色は白、ピンク、褐色(黒っぽい茶色)、時には黒色とさまざまで、大きさは径1~3ミリ前後が多いとわれています。
初期の状態では小さいイボですが、放置するとイボが巨大化したり、数が増えていくのが特徴です。
さらに放置すると、腫瘍化し、イボがニワトリのトサカ状やカリフラワー状になり、通常の日常生活や性行為を行うことが困難になります。
自覚症状がほとんどないといわれていますが、かゆみや痛みを感じることもあります。
鑑別疾患にはボーエン様丘疹症(Bowenoid papulosis)・膣前庭乳頭腫症(Micropapillomatosis vestibularis)・尋常性疣贅や梅毒による扁平疣贅などがあります。
当院では尖圭コンジローマを疑う症例に対し、典型的ではない症例に対しては組織を病理検査に提出いたします。
そして確定診断がついてから治療を開始します。
接触感染です。
性感染症(STD)の一種でヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の中にある6・11型に接触することによって引き起こされます。
塗り薬による治療法、液体窒素による凍結療法、炭酸ガスレーザーによる焼灼が一般的で、当院でもまずは単独治療、併用治療を推奨しております。
数や部位、大きさなどによって患者様にあった治療方法を提供致します。
2007年12月より日本でも健康保険が適用される薬として発売されました。
病院で処方してもらうことにより、自分でイボに直接塗って治療することができます。
塗布後の主な副作用として、塗った部位の赤み、ただれ、びらん、浮腫、痛みなどがあり、かぶれた場合は外用を中止し医師に相談してください。
ベセルナクリームは、適量を1日1回、週3回(1日おき、例えば「月・水・金」あるいは「火・木・土」)、就寝前にぬってください。
ぬった後はそのままの状態を保ち、起床後にぬったお薬を石けんと水やお湯で洗い流してください(お薬の使用は原則16週間までです)。
液体窒素は、沸点マイナス195.8℃、融点融点マイナス204℃の超低温液体で、低温やけどをさせる治療です。
綿棒もしくは液体窒素のスプレーで軽く数秒間圧抵し冷凍凝固させ、凍結・融解の操作を2~3回繰り返します。かなり疹痛が生じます。
部位や数にもよりますが、通院は基本的に1週間~2週間に一度で数週間~数年単位の治療となります。
※ 注意事項
液体窒素は低温やけどをさせる治療ですので、水疱ができることがございます。
1~2週間ほどで吸収されますので、水膨れができた場合はご自身で潰さないようにしてください。また、水疱により痛みを伴う場合もございます。
あまりにも痛みが強い場合や水疱に感染が併発した場合、炎症が強くおきた場合は早めに受診してください。
液体窒素の予約はお取りしておりません。液体窒素のみ希望の場合は、診察室が空き次第優先してご案内いたしますので、受付時に「液体窒素で来ました」と一声お声掛けください。
お声替えがなかった場合や、他の診察もご希望の場合は順番通りの診察となりますので、通常通り番号をとってお待ちください。
イボの周囲に麻酔をして、電気メスで焼く治療法です。
液体窒素療法で効果がない方や、1~2週間に一度の通院があまりできない方におすすめです。
治癒率は液体窒素療法と比較して高めですが、切除していない部位から感染し再発するリスクも高いです。
炭酸ガスレーザー治療は保険が効かないため、個数によっては高額になることがあります。
イボの周囲に麻酔をして、レーザーで取り除く治療法です。 これらの治療法は痛みを伴ったり、傷跡が残ったりする可能性があります。
※症状によっては保険適応となる場合があります。医師による診察時の判断となります。
Q1 | 再発はするの? |
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A1 |
尖圭コンジローマは治療時に見えているイボを取り除いたとしても、ウイルスが残っている可能性があるため、再発を繰り返し、治療が長引く場合があります。 治療後3ヵ月以内に、約30%が再発するともいわれています。 |
Q2 | 感染した時期や経路は? |
A2 |
尖圭コンジローマは、原因であるウイルスが感染してもすぐにイボがあらわれるわけではありません。 潜伏期間が、3週間~8ヵ月(平均3ヵ月)くらいかかるといわれています。 |
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