オゼンピック - 渋谷駅前おおしま皮膚科

GLP-1ダイエット　オゼンピック

オゼンピック（成分名：セマグルチド）は、GLP-1受容体作動薬の一種です。日本では2型糖尿病治療薬として承認されていますが、ダイエット目的での使用はどのクリニックでも自由診療となります。
「リベルサス」は同成分の飲み薬であるのに対し、オゼンピックは、週に1回自分自身で皮下注射を行う自己注射製剤です。
GLP-1受容体作動薬は、食欲を抑えたり満腹感を持続させたりする作用によって食事量を自然に減らして体重減少を促します。
オゼンピックは摂取カロリーを抑えることで、無理なくダイエットを続けられる治療薬です。

オゼンピックの作用機序

オゼンピック（成分名: セマグルチド）は、GLP-1（グルカゴン様ペプチド-1）受容体作動薬の一種であり、血糖調整と食欲の抑制作用を持つ薬です。
GLP-1はもともと体内で分泌されるホルモンです。血糖値が上昇したときにすい臓へ働きかけてインスリン分泌を促すだけでなく、血糖を上げるホルモン（グルカゴン）の分泌を抑える役割も持ちます。それにより、余分な糖が脂肪として蓄積されることを防ぐと考えられています。
このGLP-1と似た働きをするのがオゼンピックです。食欲を自然に抑え、摂取カロリーを減らすことで体重が減っていきます。またオゼンピックは、胃の排出速度を遅らせることで満腹感を持続させ、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
オゼンピックは体内で分解されにくく、また排泄を抑えられるよう工夫された製剤です。週1回の注射で効果が持続するため、続けやすいのが特徴です。[1]
オゼンピックは食事制限が苦手な方や無理なく体重管理をしたい方に向いています。

オゼンピックのダイエット効果

オゼンピックのダイエット効果は主に以下の3つです。

• 食欲を抑えて食事量を減らす
• 満腹感が続いて食べ過ぎを防ぐ
• 食べものの好みに変化がみられる

食欲を抑えて食事量を減らす

オゼンピックを使用すると自然に食欲が抑えられ、摂取カロリーが減少します。体脂肪の燃焼を直接促すわけではありませんが、消費カロリーが摂取カロリーを上回ることで体重減少を実現します。[1]

満腹感が続いて食べ過ぎを防ぐ

オゼンピックは胃内容物の排出を遅らせる作用を持つため、満腹感が長時間持続します。次の食事まで空腹を感じにくくなるため、間食や食べすぎを減らせます。
オゼンピックでは、無理なく食事量をコントロールできるダイエットが可能です。

食べものの好みに変化がみられる

ある研究では、高脂肪・高カロリーの食べ物に対する嗜好が低下したことが報告されています。食事内容の変化によって摂取カロリーが減少し、ダイエット効果が期待できます。[2]

効果を実感できるまでの期間

オゼンピックの臨床試験では、4週間目から体重が徐々に減少し、12週間で約5kgの減少が確認されました。効果には個人差がありますが、早い段階からダイエット効果を感じられる人もいると言えます。[2]

オゼンピックの使い方と注意事項

オゼンピックの使い方と、使用時の注意事項について解説します。

オゼンピックの使い方

オゼンピックは週に1回、自己注射によって投与します。期待できる効果を得るため、また安全に使用するためには、正しい使用方法を理解することが重要です。
当院で採用している「オゼンピック皮下注2mg」の特徴とほかの規格（0.25mgSD、0.5mgSD、1mgSD）との違いは以下のとおりです。

オゼンピック皮下注2mg	週に1回投与	投与量によって1本あたりの使用できる回数が違う	注射針のセットが必要
オゼンピック皮下注0.25mgSD、0.5mgSD、1mgSD	週に1回投与	1回使い切り	注射針のセット不要

使用する際は、以下の手順で行います。

準備

1. 手を洗い、清潔にします。

針の取付け

1. 本体からキャップを外し、ゴム栓をアルコール綿で拭く

2. 注射針をゴム栓にまっすぐ奥まで刺し、止まるまで回す

3. 外側にある針ケースを外す（針ケースは残しておく）

4. 下についているシールを外す（シールは捨てる）

新しい針を使うことで、薬の汚染や感染防止になります。正しく投与できないため、曲がったり破損したりしている針は使わないでください。
本体の利用が2回目以降であれば次の動作確認は不要です。投与量の設定を行います。

動作確認（新しいペンを使用する場合のみ）

1. ダイヤルを「点線目盛（0のすぐ後）」に設定

2. カートリッジ内の気泡をはじいて上部に集める

3. ペンを針先が上向きになるように持ち、注入ボタンを押し込む

4. 針の先から薬液が出ていることを確認

動作確認は新しいペンを使用する最初の1回のみです。

投与量の設定

1. ダイアル表示が「0」になっていることを確認のうえ、ダイアルを回して指示された量（0.25mg、 0.5mg、1.0mgのいずれか）をポインターに合わせる

ダイアル表示の数字がずれないよう、きちんとポインターに合わせましょう。

注射の実施

1. 注射部位（お腹・太もも・腕のいずれか）を消毒する

2. 注射針を皮膚に対してまっすぐ刺し、根元まで挿入

3. 目盛りが「0.0mg」になるまで、注入ボタンを真上からしっかり押し込む

4. 注入ボタンを押し、薬液を注入

5. 注射後、ボタンを押したまま6秒以上そのままにする

6. ゆっくり針を引き抜く

注射後の処理

1. 使用後の注射針は針ケースをつけた状態で回して外す

2. 使用済みの針は家庭ゴミとして廃棄せず、医療機関の指示に従い廃棄する

3. 本体にキャップをつけて保管

使用時の注意事項

注射を忘れた場合の対応

• 次の投与日まで48時間以上ある場合：気づいた時点で1回分を投与し、その後通常の投与スケジュールに戻す
• 次の投与日まで48時間未満の場合：忘れた分は投与せず、次の予定日に通常どおり投与

保管方法

• 未使用のペン：冷所（2～8℃）に保管
• 使用中のペン：室温（1～30℃）で保管
• 直射日光や高温多湿を避ける

注意点

• 毎回違う部位に注射し、同じ場所への注射は避ける
• 針の使い回しは感染リスクがあるため絶対に行わない
• 副作用や体調変化を感じたら、速やかに医師へ相談する
• 他のGLP-1受容体作動薬と併用しない

オゼンピック皮下注2.0mgは、投与量を調整可能です。週1回の注射で0.25mgなら8週間、0.5mgなら4週間、1.0mgなら2週間使用できます。投与量は医師にご相談ください。

オゼンピックの副作用

オゼンピックには、よくみられる副作用と、頻度はまれですが特に注意したい副作用があります。
以下の症状は、比較的よくみられる副作用です。

• 胃腸障害：吐き気、便秘、下痢、胃のムカつきなど
• 低血糖症状：空腹感、冷や汗、ふるえ、動悸、だるさなど

低血糖症状が続くと意識障害が起こることもあり、大変危険です。強い空腹感や冷や汗、ふるえなどの低血糖症状がみられた際は、すぐに血糖値が上がりやすいラムネや飴、糖分の多いジュースなどを摂取してください。
過度な食事制限や激しい運動は低血糖を引き起こしやすくなるため、注意が必要です。

また下記の症状は、めったにみられないが特に注意したい副作用です。

• 急性膵炎：おう吐を伴う激しい腹痛、激しい背中の痛み
• 胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸などの胆のう疾患

軽い吐き気や下痢、胃のムカつきなどの消化器症状はよくみられます。ほとんどの場合、時間とともに落ち着いていきますが、激しい腹痛や背中の痛みがある場合は、すぐに医師に相談してください。

処方できない方

以下の条件に当てはまる方は原則、当院ではオゼンピックを処方しておりません。[1]

• 腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある
• 膵炎の既往歴がある
• 重度の胃腸障害がある
• 脳下垂体機能不全 / 副腎機能不全がある
• 栄養不良、飢餓状態、不規則な食事、衰弱状態
• 激しい筋肉運動を行う
• 過度のアルコール摂取をする
• 2ヶ月以内に妊娠希望の方
• 妊娠している
• 授乳中

当院のダイエット治療の特徴

当院では、患者さまのライフスタイルや目標に合わせたダイエットの治療計画を提供しています。無理なく続けられるようサポートいたします。

個人にあわせた治療計画

ダイエットは、一人ひとりの体質やライフスタイルに合った方法の選択が重要です。当院では、診察時に患者さまの状態をしっかりと把握し、それぞれに適した治療プランをご提案します。
目指すのは「無理なく続けられるダイエット」。計画的に医療ダイエットを取り入れることで、健康的に理想の体型を目指せるようサポートいたします。

続けやすいシンプルな料金体系

当院では、初月だけでなく翌月以降も変わらない料金でご利用いただけます。サブスクリプション形式ではないため、解約手続きや最低利用期間の縛りもなく、必要な分だけ無理なく購入が可能です。
また何本購入しても配送料や診察料の追加費用は発生しません。
オゼンピックについては4本目以降の購入でお得にご利用いただけます。

オンライン・オフラインどちらでも受診が可能

当院では、オンライン診療と対面診療のどちらにも対応しており、ご自身のライフスタイルに合わせて受診方法を選択していただけます。
忙しくて来院が難しい方や遠方の方でも、オンライン診療を利用すれば自宅から受診可能です。初めての方でもオンラインでの診察が可能なため、安心して治療を始められます。

ダイエット治療の流れ

直接来院かオンライン診療にて診察を受けられます。初診の方でも、オンライン診療での受診が可能です。

1. 来院またはオンラインにて診察
   今の状態やダイエットの目的を確認し、一人ひとりに合う薬を患者さまと相談しながら決定します。終わりのあるダイエットを目指し、個別の治療計画を立てています。

2. 薬剤の購入と受け取り
   必要な薬剤を購入します。オンラインの場合、GLP-1などの注射製剤は品質保持のためクール便で配送します

3. フォローアップ
   副作用の有無や体調変化を確認するため、定期的に診察を行います。無理なく治療が続けられるよう、継続的なフォローアップを行っています。

費用

オゼンピックによるダイエット治療にかかる費用について紹介します。

お薬代

オゼンピック皮下注2.0mgは、投与量を調整可能です。使用する投与量に応じて、1本での使用可能期間が異なります。

• 週1回 0.25mg：8週間（約2ヶ月分）
• 週1回 0.5mg：4週間（約1ヶ月分）
• 週1回 1.0mg：2週間

1回0.25mg使用の場合、1ヶ月あたりの価格は針・消毒綿代込みで￥10,450、4本目以降は￥8,800です。針・消毒綿は必須のため、必ずセットでの購入となります

オゼンピックお薬代
2mg／本（3本目まで）	￥16,000 (税込￥17,600)
2mg／本（4本目以降）	￥13,400 (税込￥14,740)
針・消毒綿代
8回分	￥500 （税込￥550）

※4本以上同時購入の場合、3本目までは1本あたり￥16,000、4本目以降は1本あたり￥13,400
例:7本ご購入いただいた場合には、【￥16,000×3本 ＋￥13,400×4本 ＝ 合計101,600+ 税】になります。

診察料

お薬代に基本的な診察料が追加でかかります。

オンラインでご購入の場合
診察料	￥1,000 （税込1,100）
クール便送料（品質保持のため）	￥2,000 （税込2,200）
針・消毒綿代
8回分	￥500（税込￥550）

オゼンピックの効果に関するよくある質問

参考

[1] オゼンピック皮下注2mg医薬品インタビューフォーム

[2] Effects of once-weekly semaglutide on appetite, energy intake, control of eating, food preference and body weight in subjects with obesity