日光性色素斑(にっこうせいしきそはん)とは、一般的に「シミ」と呼ばれている皮膚の色素性疾患です。
老人性色素斑とも呼ばれ、主に長年にわたる紫外線(UV)曝露の蓄積によって発症します。
紫外線を浴びると皮膚は防御反応としてメラニン色素を生成しますが、加齢や紫外線ダメージの蓄積によりターンオーバーが低下すると、メラニンが十分に排出されず皮膚内に残り定着します。
中年以降の男女に多くみられ、顔・手の甲・腕など、日光にさらされやすい部位(露光部)に出現しやすいのが特徴です。
日光性色素斑自体は良性の皮膚疾患で、健康上の問題を起こすことはほとんどありません。
しかし、肝斑やそばかす、ADMなど、見た目が似ていて治療法が異なる疾患も存在するため、正確な診断が重要となります。
日光性色素班の症状例
日光性色素斑の主な原因は、長年にわたる紫外線の蓄積です。
一度に強い日焼けをしたことよりも、日常生活の中で少しずつ浴び続けた紫外線の影響が大きく関与します。
紫外線を浴びることで皮膚ではメラニン色素が生成されます。
通常は皮膚のターンオーバーによって排出されますが、加齢により新陳代謝が低下すると、メラニンが十分に排出されず皮膚内に残ります。
特に、長年屋外で過ごす時間が多かった方や、紫外線対策を十分に行ってこなかった方では、日光性色素斑ができやすい傾向があります。
日光性色素斑は、主に見た目の変化として現れるシミで、痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありません。
色調は茶色から濃褐色で、皮膚表面は平坦、境界が比較的はっきりしているのが特徴です。
形や大きさには個人差があり、円形から不整形までさまざまです。
顔・手の甲・腕など、紫外線に長年さらされてきた部位に出現しやすく、年齢とともに数が増えたり、色が濃くなったりすることがあります。
自然に消えることはほとんどなく、徐々に目立つようになるケースが多いため、気になる場合は早めの相談が望まれます。
日光性色素斑は一般的な「シミ」ですが、見た目が似ていても原因や治療法が異なる疾患がいくつか存在します。 正確な診断を行わずに治療を進めると、十分な効果が得られなかったり、症状が悪化することがあります。
左右対称にぼんやり広がるのが特徴で、レーザー治療によって症状が悪化することがあるため、治療法の選択には注意が必要です。
| 部位 | 特徴 | 色調 | 原因 |
|---|---|---|---|
| 両頬・額・口周り | 左右対称にぼんやり広がるのが特徴で、境界が不明瞭で面状に広がる | 薄茶色〜灰褐色 | 女性ホルモンの影響、紫外線、洗顔やマスクなどによる摩擦 |
遺伝的要素が強く、若年期からみられる小さな色素斑が特徴の疾患です。日光性色素斑とは発症時期や分布が異なります。
| 部位 | 特徴 | 色調 | 原因 |
|---|---|---|---|
| 鼻・頬 | 小さな斑点が多数みられる | 明るい茶色 | 遺伝、紫外線 |
ニキビやかぶれなどの炎症後に生じ、時間とともに改善することが多い色素沈着です。
| 部位 | 特徴 | 色調 | 原因 |
|---|---|---|---|
| 炎症が起きた部位 | 境界がやや不明瞭 | 茶色〜褐色 | ニキビ、かぶれ、虫刺され、外傷ややけど |
表面の盛り上がりやザラつきがみられる、いわゆる「老人性いぼ」です。平坦なシミとは異なり、治療方法も異なります。
| 部位 | 特徴 | 色調 | 原因 |
|---|---|---|---|
| 顔・体幹 | 隆起があり、触ると凹凸を感じる | 茶色〜黒色 | 加齢、紫外線 |
皮膚の深い層(真皮)にメラニンが存在する疾患で、適切なレーザー選択が必要となり、治療には複数回かかることが多いのが特徴です。
| 部位 | 特徴 | 色調 | 原因 |
|---|---|---|---|
| 頬骨周囲 | 境界がやや不明瞭 | 青〜灰色っぽい色調 | 明確な原因は不明、後天的に発症 |
良性の色素性病変ですが、形や色の変化がある場合は注意が必要です。
| 部位 | 特徴 | 色調 | 原因 |
|---|---|---|---|
| 全身 | 色が均一で、盛り上がることがある | 褐色〜黒色 | メラノサイトの増殖 |
日光性色素斑の治療は、基本的に自費診療となります。
どの治療が適しているかは、シミの種類や状態、お肌の状況を確認したうえで、診察時に医師と相談しながら決定します。
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